横浜市教委は29日、数学の教員免許状授与証明書などを偽造したとして、市立横浜サイエンスフロンティア高校の男性副校長(54)を、同日付で停職6か月の懲戒処分にした。 副校長は同日付で依願退職した。市教委は公文書偽造容疑での刑事告発を検討している。 発表によると、副校長は今年度、教員免許の更新手続きの際に、中学と高校の数学の教員免許状や、東大の卒業証明書など計5通を偽造し、神奈川県教委に提出。過去に数学の免許状の登録実績がなかったことなどから、県教委が市教委を通じて本人に確認したところ、偽造を認めたという。 副校長は1984年に英語教師として県に採用された。前任の県立柏陽高校で2005年、数学の補習を受け持ったのをきっかけに、免許がないまま06年度から授業で数学を教えるようになった。サイエンスフロンティア高でも3年生に週12時間教えていた。