東京都議会は16日の本会議で、18歳未満のキャラクターの性描写を含む漫画の販売などを規制する都青少年健全育成条例改正案を、民主、共産両党などの反対多数で否決した。自民、公明両党は賛成した。知事提出条例案の否決は青島幸男知事時代の1998年以来12年ぶりで、石原慎太郎知事就任後は初めて。 石原知事は本会議終了後、都庁内で記者団に「数が通れば道理が引っ込む典型的な例だ。民主党などは、具体的な対案を示すべきだ」と述べ、民主などを批判した。都は内容を見直し、9月議会に条例改正案を再提出する考えだ。 【関連ニュース】 ・ 東京都青少年健全育成条例改正案 ・ 否決なら再提出=性描写規制条例で ・ 分かりやすい条文に修正検討=都青少年条例改正案−石原知事 ・ 漫画の性描写規制、継続審査に=条例改正は見送り ・ 子供の性描写規制に反対=都青少年条例改正で−漫画家ちばさんら