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ブックマーク / shorebird.hatenablog.com (25)

  • 書評 「進化が同性愛を用意した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化が同性愛を用意した: ジェンダーの生物学 作者:坂口 菊恵創元社Amazon 書は進化心理学者坂口菊恵による同性愛を扱った一冊.坂口は進化心理学的に性淘汰産物としてのヒトの行動性差,個人差について探究し,その後その至近要因にも踏み込んで内分泌行動の研究も行ってきた研究者だ.単著としてはナンパや痴漢のされやすさの個人差に関する「ナンパを科学する」に続く2冊目ということになる. 書は同性愛を科学的に考察するものだが,まず同性愛行動そのものが複雑で多層的な側面を持つこと,またラディカルなフェミニズムや社会正義運動の吹き荒れる昨今,同性愛はなかなか社会的に微妙なテーマとなっていること,さらに(環境要因として)同性愛の社会史や文化史まで視野に入れていることから,かなり複雑で込み入った構成となっている. Part 1 同性愛でいっぱいの地球 第1章では動物界に同性愛行動がありふれていることが強

    書評 「進化が同性愛を用意した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    medicineman
    medicineman 2023/08/16
    “戦後フランツ・ボアズは社会ダーウィニズムに対抗し文化相対主義を唱えた”ボアズは1943年に亡くなってます
  • 書評 「遺伝子」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    遺伝子―親密なる人類史(上) (早川書房) 作者: シッダールタムカジー出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/02/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る遺伝子―親密なる人類史(下) (早川書房) 作者: シッダールタムカジー出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/02/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 書は前作の「病の皇帝『がん』に挑む:人類4000年の苦闘」(文庫化されて「がん:4000年の歴史」に改題されたようだ.なお原題は「The Emperor of All Maladies: A Biography of Cancer」)でピューリツァー賞を受賞したインド系アメリカ人医師で研究者のシッダールタ・ムカジーによる遺伝学説と倫理問題を扱った大著だ.カール・ジンマーの遺伝にかかる啓蒙書を読んだところなので,話題になっているこ

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  •  「歌うカタツムリ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    歌うカタツムリ――進化とらせんの物語 (岩波科学ライブラリー) 作者: 千葉聡出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/06/14メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見る 書はカタツムリ研究の邦第一人者の千葉聡による岩波科学ライブラリーシリーズの一冊.手に取ったときにはいろいろなカタツムリの面白い話を扱った軽めのかと思ったが,実はカタツムリを題材にして語られるスケールの大きな進化観の対立を扱った大作である. プロローグではハワイの絶滅したカタツムリの歌の話が振られる.19世紀にハワイのカタツムリ研究に深く傾倒したギュリックによるとハワイマイマイは樹の上でさざめきの様な歌を奏でたそうだ.軟体動物であるカタツムリがいったいどのようにして歌のように聞こえる音を出したのか,絶滅してしまった今となってはもはや真相は分からなくなってしまったが,この話はいかに

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  •  「科学と証拠」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    科学と証拠―統計の哲学 入門― 作者: エリオット・ソーバー,松王政浩出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2012/10/20メディア: 単行購入: 5人 クリック: 105回この商品を含むブログ (20件) を見る 書は,科学哲学者エリオット・ソーバーの手による「Evidence and Evolution」(2008)の全4章のうち「統計の哲学」を扱った第1章のみを訳したものになる.原書は全体として進化生物学の哲学を論じたもの*1なので,その後の議論を理解するために必要な導入部分のみが訳されていることになる.なぜこのような形で翻訳したかについては詳細な訳者解説が付されている.簡単にまとめると以下のような事情になる. 原書第1章は後の3章の生物学哲学議論の準備として統計の哲学が整理されているもので,内容的にはかなり独立したものになっている. 日には格的な統計の哲学に関す

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  •  「なぜ理系に進む女性は少ないのか?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    なぜ理系に進む女性は少ないのか?: トップ研究者による15の論争 作者: スティーブン・J.セシ,ウェンディ・M.ウィリアムス,Stephen J. Ceci,Wendy M. Williams,大隅典子出版社/メーカー: 西村書店発売日: 2013/06/08メディア: 単行この商品を含むブログ (8件) を見る 書は,題名通り科学技術分野での女性の進出にかかるで,2005年のハーバード総長のローレンス・サマーズの発言がきっかけになって,2006年に編纂されたものである.当時の(少なくとも出版されたもの,ネットで公表されたものの)議論の大半が表面的でエビデンス・ベースでなかったこともあり,特にエビデンス・ベースで議論を行えるトップリサーチャーに17人に件に関する原稿を依頼し,うち15人から応諾を得たものだ.そして企画・編集を行ったウィリアムズとセシが書の最初と最後に「背景設定」

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  • 「The World Until Yesterday」 第2章 子供の死亡の補償をどうするか その1  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    The World Until Yesterday: What Can We Learn from Traditional Societies? 作者: Jared Diamond出版社/メーカー: Allen Lane発売日: 2012/12/31メディア: ハードカバー クリック: 51回この商品を含むブログ (27件) を見る 第2章は伝統社会における紛争解決を見る.いかにもコモンローの国の学者らしくダイアモンドはケーススタディから始める.これは最近ニューギニアで生じた実例で,方式は伝統社会的だが実際には西洋文化が流入した都市において生じたものだ.ダイアモンドは伝統社会の紛争解決方法には「平和的なもの」と「暴力的なもの(報復襲撃)」の2種類あり,これは前者の例になるとしている.そしてこの「平和的な解決方法」は「補償」が基になるが,この訳語は適切ではなく,むしろ「謝罪及びお悔やみ金」

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  •  「キレイならいいのか」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    キレイならいいのか――ビューティ・バイアス (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ) 作者: デボラ・L・ロード,栗原泉出版社/メーカー: 亜紀書房発売日: 2012/02/23メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 5人 クリック: 34回この商品を含むブログ (5件) を見る 書はアメリカの法学者でフェミニストであるデボラ・ロードによる容姿差別にかかるフェミニズム的な主張のだ.私はあまりこの手のには縁がないのだが,一応容姿の好みにかかる性差について生物学的な根拠にもふれているということで読んでみたものだ.原題は「The Beauty Bias」. 容姿差別にはいろいろなものがある.人の意思でどうにもならないものから,自由意思で身につけているものまで幅広い.中には人が自分のアイデンティティとして重要視しているものもあるし,肥満のように簡単には人の意思通りにはならないにもか

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  •  「選挙のパラドクス」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    選挙のパラドクス―なぜあの人が選ばれるのか? 作者: ウィリアムパウンドストーン,篠儀直子出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/06/25メディア: 単行購入: 8人 クリック: 83回この商品を含むブログ (19件) を見る ウィリアム・パウンドストーンは「囚人のジレンマ」とか「パラドックス大全」とか「ライフゲームの宇宙」とか「天才数学者はこう賭ける」などの著者で,ちょっと面白い数学の問題と実社会がどうつながっているかをうまく裁いてくれるコラムニスト兼サイエンスライターだ. ただ書はこれまでのとちょっと雰囲気が違っている.原題は「Gaming the Vote」.投票者の投票を使ってゲームをする,手玉にとってもてあそぶという感じだろうか.出版は今年(2008年)の2月.大統領選挙の年にあわせてリリースされていて,いまの投票システムに関するかなり先鋭的な問題意識が背後にあるの

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  •  「心は遺伝子の論理で決まるのか」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    心は遺伝子の論理で決まるのか-二重過程モデルでみるヒトの合理性 作者: キース・E・スタノヴィッチ,鈴木宏昭,椋田直子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2008/12/19メディア: 単行購入: 3人 クリック: 44回この商品を含むブログ (15件) を見る 著者スタノヴィッチは発達心理学者,教育心理学者で言語発達や合理的思考にかかるリサーチ,例えば識字能力に関してもマシュー効果*1があるなどの研究で有名なようだ.書は合理的思考に関するリサーチの成果物ともいえるもので,合理的思考を使ってどのように幸福になれるかを掘り下げた内容になっている. 書の冒頭でスタノヴィッチは現代における知的な階層分化の兆しを懸念している.識字効果におけるマシュー効果とも関連があるのだろうが,現代のダーウィニズム的な知識(書ではドーキンス流ダーウィニズムと称しているが,認知科学や進化心理学の知見を指

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  •  「How Pleasure Works」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    How Pleasure Works: The New Science of Why We Like What We Like 作者: Paul Bloom出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc発売日: 2010/06/14メディア: ハードカバー クリック: 36回この商品を含むブログ (1件) を見る 書はMITの発達心理学者ポール・ブルームによる,質主義がヒトの楽しみと深く結びついていることを論じたである.ブルームは「Descartes' Baby」(邦題「赤ちゃんはどこまで人間なのか」)の著者でもあり,そこでは芸術と道徳が発達心理学の立場から議論されていたが,書は,その考えを進め,芸術を含むヒトの楽しみについて生得的な質主義が重要な役割をしていることを書いているということになる. 書は冒頭で,ヒトの楽しみが単純ではないことを説明し,少女のリストカット

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  •  「つながり」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    つながり 社会的ネットワークの驚くべき力 作者: ニコラス・A・クリスタキス,ジェイムズ・H・ファウラー,鬼澤忍出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/22メディア: 単行購入: 19人 クリック: 277回この商品を含むブログ (72件) を見る 書は「肥満は伝染性である」という研究で有名な,医学者であり社会学者であるクリスタキスと政治学者ファウラーによる,社会的ネットワーク全般についての一般向けのである.肥満の伝染の研究は全米の話題になったものだが,その統計分析の適切性について批判論文がでていて,さらにクリスタキスたちも反論を公表している.これらについては一通り眼を通してみたが,私の印象は「肥満は伝染してもおかしくはないし,おそらく伝染するだろうが,おそらくその効果は彼等が主張するよりずっと弱いものだろう.少なくとも彼等の研究で伝染性が統計的に示されたとはいえないだろ

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  •  「ことばと思考」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    ことばと思考 (岩波新書) 作者: 今井むつみ出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/10/21メディア: 新書購入: 22人 クリック: 116回この商品を含むブログ (56件) を見る 書は言語がヒトの思考や認知にどういう影響を与えているかについてのである.ある意味それはウォーフ=サピア仮説の是非というテーマになるが,思考は言語によっているかどうかという二者択一ではなく,どの程度,どの様に言語は思考に影響を与えるのかという観点から書かれたになっている.また書はその影響について特に学習や発達の観点から捉えており,進化的な意味での考察には焦点がおかれていない. まず第1章で,言語が様々に連続したものをカテゴリー化しており,それが言語ごとに異なっている実例を紹介している.ここは楽しい言語のカテゴリー切り分けの多様性の話が続く.色の切り分け*1,容器を名詞でどう切り分けるか(瓶

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  •  「頭のでき」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    頭のでき―決めるのは遺伝か、環境か 作者: リチャード E ニスベット,水谷淳出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2010/03/12メディア: 単行購入: 6人 クリック: 78回この商品を含むブログ (13件) を見る 「名誉と暴力」でアメリカ南部の文化を適応的に説明した社会学者ニスベットによるIQについてのである.原題は「Intelligence and How to get it: Why Schools and Cultures Count」*1 主な内容は,一部の極端な論者による「IQがほぼ遺伝で決まる」という主張が誤りであること,そしてどのような環境要因がIQの個人差に効いてくるかというものになっている.そういう意味では,書は副題にあるように「遺伝か環境か」という二者択一的な立場に立っているわけではない.遺伝「も」環境「も」効いているという当然の前提に立っている

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  • 「Spent」第12章 開放性 その2 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Spent: Sex, Evolution, and Consumer Behavior 作者: Geoffrey Miller出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2009/05/14メディア: ハードカバー購入: 4人 クリック: 183回この商品を含むブログ (50件) を見る 消費者がディスプレーする第2の特性「開放性」.ミラーはここまで開放性が対人関係に与える影響を整理し,さらになぜ開放性にかかる多型が維持されているのかについて,それは感染リスクに重要な関連があるという興味深い仮説を紹介した. 開放性が感染リスク減少に効いているとするなら,より感染リスクを避けるためには他人を遠ざける形で作用するだろう.ミラーはこれは無意識的な「嫌悪」という形で現れるのだろうといっている. ミラーは,進化心理学者ジョシュア・タイバーの挙げる3つの嫌悪の形を紹介し,さらに自分で4つ目

    「Spent」第12章 開放性 その2 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    medicineman
    medicineman 2010/07/03
    どこでもすげえひとがいるなあ
  • 「Spent」第1章 ダーウィン,モールへ行く その3 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Spent: Sex, Evolution, and Consumer Behavior 作者: Geoffrey Miller出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2009/05/14メディア: ハードカバー購入: 4人 クリック: 183回この商品を含むブログ (50件) を見る 「消費者中心主義」の質は何なのか.ミラーはそれは自然なものでもなければ,進化的な産物として受け入れなければならないものでもないという.しかし多くの思想家はそれを自然なものとして受け入れようとしてきたし,また反発してきた人々もいるとして歴史を振り返る. ミラーによるとそれを自然なものとして受け入れようとしたのは「社会ダーウィニズム,オーストリア学派経済学(ミーゼス,ハイエクなど),シカゴ学派経済学(フリードマン,スティグラー,ベッカーなど),ダーウィン的自由主義,グローバル化賛成派,マネジメン

    「Spent」第1章 ダーウィン,モールへ行く その3 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 「Spent」第3章 なぜマーケティングは文化の中心なのか その1 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Spent: Sex, Evolution, and Consumer Behavior 作者: Geoffrey Miller出版社/メーカー: Viking Adult発売日: 2009/05/14メディア: ハードカバー購入: 4人 クリック: 183回この商品を含むブログ (50件) を見る 第3章ではミラーは現代社会におけるマーケティングの影響力の強さを説明しようとしている.まずアメリカにはマーケターは21万人いて,心理学者は3万7千人しかいないのだそうだ.3万7千というのも結構な数字のような気がするが,さすがにアメリカはマーケティング大国だ. ミラーはマーケティングの歴史から始めている. 近代マーケティングは20世紀,フロイトの甥であるエドワード・ベルネイズに始まる.彼は民主主義社会の中で同意を得る方法を心理学的に分析し,それをビジネスに応用したのだ.彼は大衆を操作するには大衆

    「Spent」第3章 なぜマーケティングは文化の中心なのか その1 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    medicineman
    medicineman 2010/03/14
    マーケティング
  • What Price the Moral high Ground? - shorebird 進化心理学中心の書評など

    What Price the Moral High Ground?: Ethical Dilemmas in Competitive Environments 作者: Robert H. Frank出版社/メーカー: Princeton Univ Pr発売日: 2003/12/02メディア: ハードカバー クリック: 27回この商品を含むブログ (5件) を見る What Price the Moral high Ground? Passions Within Reason(邦題「オデュッセウスの鎖」)でヒトの感情についてコミットメント説を展開したRobert Frankの近著.(それとは別に検索していたら,なんとこのたび連銀の議長になったバーナンキとも共著でマクロ経済の教科書も出していることを知った)前作のLuxury Feverでは感情のコミットメント説からやや離れて派手な消費性向がヒ

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  • サイエンスカフェ「求愛のカタチ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化心理学者の坂口菊恵先生のトークがあるということで,昨日(3月13日)脳科学若手の会主催のサイエンスカフェに参加してきた.テーマは「求愛のカタチ:巡り会い、すれ違う♀と♂の科学」.神田神保町のサロンド冨山房 Folioという喫茶店での開催. 脳科学若手の会というだけあって,若い研究者の方々の手作り感あふれるカフェだった. 最初のトークはジャーナリストの白河桃子.婚活という言葉の生みの親の一人で『「婚活」時代(ディスカヴァー携書)』の著者. 私的には余りよく知らないジャーナリズムや社会現象についてのトークということで興味深く拝聴した.印象に残ったところは順不同で以下の通り. 婚活という言葉は2008年のからだが,急速に出回り始めたのはリーマンショック後の不況感が濃厚になったあたりから.決定的なのは2009年に2ドラマが放映されたこと.女性誌のスタンスも「とにかく積極的に行かなければ結婚

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    medicineman
    medicineman 2010/03/14
    婚活話。見合い結婚と職場結婚が減っているという話。
  •  "Sexual Selection for Moral Virtues" by Geoffrey F. Miller - shorebird 進化心理学中心の書評など

    Miller, G. F. (2007). Sexual selection for moral virtues. Quarterly Review of Biology, 82(2), 97-125. ジェフリー・ミラーは,進化心理学者であり,著書「Mating Mind」においてヒトの広範囲な特徴を性淘汰形質だと議論している.先日のAAIのアンディ・トムソンの講演(http://d.hatena.ne.jp/shorebird/20091017参照)で,道徳性の起源についても性淘汰で説明する論文を書いていると紹介されていたので読んでみた.なお論文はここでダウンロードできる.http://www.unm.edu/~psych/faculty/lg_gmiller.html <イントロダクション> まずイントロダクションで,モラルは性的な装飾と同じかと問いかけている.ロマンティックなメン

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  • 「The Greatest Show on Earth」 第1章 単なる1つの理論なのか? その1 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    The Greatest Show on Earth: The Evidence for Evolution 作者: Richard Dawkins出版社/メーカー: Free Press発売日: 2009/09/22メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 74回この商品を含むブログ (34件) を見る ドーキンスは第1章冒頭で面白い議論をしている. あなたが古代ローマとラテン語の教師だと想像して欲しい.あなたはラテン語の引き締まった文法やポエニ戦争の戦略,カエサルの将軍振り,皇帝達の逸話を生徒たちに語りたいだろう.しかし財政的政治的に支援を受けたお馬鹿どもが繰り返し繰り返しあなたの貴重な時間を奪って学生達に「ローマ帝国など存在しなかった」と吹き込んで,邪魔されるとしたらどうだろうか. 進化があったことを否定するというのは,確立されている歴史的事実を否定するのと同じだ(同じぐらい

    「The Greatest Show on Earth」 第1章 単なる1つの理論なのか? その1 - shorebird 進化心理学中心の書評など