id:anhedoniaさんが戦後の自殺 - 左思右想にて、面白い結果を乗せている。さらに加えて自殺統計を調べた論文がある。『「アノミーの社会学」『社会学評論』vol.55,佐々木洋成,2005,日本社会学会』の論文によると、1990年の地域における自殺者の平均偏差の低まりで面白いのは、東京都周辺のいわば「郊外」の部分のほうが自殺者が少なく、東京都の自殺が多くなっている。ここで妄想をたくましくしておくならば、私たちは《外部》の時代に生きているのではないか、といってみよう。《外部》の時代とはなにか。大澤=見田氏は時代を《夢(理想)》、《虚構》の時代へと別ける。その根拠は《現実》という言葉と何が対義語になっているか、という分析によってである。ここで面白いのは《夢》/《虚構》がひとつの連続性をたもちつつも、不連続性を保っているということである。《夢》も《虚構》も、ひとつの可能世界として存立してい