公開する動画をチェックする難波稔典さん(手前)と古川義久さん=東京・西新宿、高波写す伊藤明彦さん=06年10月、東京都調布市、高波写す 英語で訴える被爆者の映像をインターネットに乗せ、アメリカなどの核保有国の若者たちに届けたい――。 約1350人分の被爆証言を記録し、今年3月に72歳で亡くなった元長崎放送記者、伊藤明彦さんが晩年に撮影した未発表の動画の公開が22日、始まった。動画サイトの「You Tube」にもアップされ、世界中からアクセスできる。 伊藤さんの遺志をつごうと、被爆2世のコピーライター古川義久さん(55)と、映像制作会社代表の難波稔典さん(43)が取り組んだ。 伊藤さんは被爆者の証言をビデオに収める中で、「英語で被害を訴えた方がより世界に届く」と、英語が話せる被爆者を探していた。今回、伊藤さんが残した17人分の英語証言のテープのうち、9人分を編集し、インターネットのサ