経済学者さんの書いた本。 経済学者の場合、自説にひきよせようと現実をねじ曲げていろいろとおかしな事を書いてしまったりするような場合があるような気がするのですが(某アルファブロガーみたいに)、この本はそんなこともなく。 また巻頭に全体のまとめがあるので、忙しい人はそこだけ読んでもよい親切設計(笑) 内容としては、今回の金融危機について述べた本です。 サブプライム危機の発生メカニズムについては今となっては新味はありませんが(すでに起こってしまったこと)、「流動性が市場参加者のシンクロナイズ化で失われてしまうメカニズム」とか、今回の危機の根本原因は「新興国の余剰金が先進国に投資された結果である」とかの説明は、なかなか面白かったです。 なお書名についての回答は、以下の一文でなされていると思います。 「不確実性」にわれわれが直面するがゆえの問題は、市場経済の下で深刻かもしれないが、社会主義体制におい