タグ

ブックマーク / yasuyuki-iida.hatenablog.com (7)

  • やられた - こら!たまには研究しろ!!

    小飼弾氏にがっつり説教されてます. 人文科学者がダメな理由がわかる 無限に関する話はまったくおっしゃるとおり.幾何級数的な成長が無限に続くというのは明らかに言いすぎ.言葉を選ぶべきでした. ただ留意してて欲しいのは,サブプライムローン以降に雨後のたけのこのように出ている危機の多くが考えている「経済成長は無限じゃない」や倫理的な資主義経済批判における「経済成長の限界」等の話はけして小飼さんの言及するような「無限」の問題ではないという点.現時点で技術成長の限界が来ているとか,資源制約を迎えているという話です.前者は技術進歩の収束傾向がまだ(観察されるほどでは)ないこと,後者はそれにくわえて付加価値と使用天然資源量が同じペースで伸びるわけではないことなどから否定できるでしょう*1. 小飼氏自身が言うところの, ある「経済物」の成長はロジスティック式に従うが、イノベーションによって今度は別の「

    やられた - こら!たまには研究しろ!!
  • 米英リフレ政策発動と日本の現状 - こら!たまには研究しろ!!

    ご存じの方も多いと思いますが,量的緩和政策の実施を宣言したイングランド銀行に引き続き,FRBも半年で長期国債を30兆円,住宅ローン担保証券を120兆円(従来方針よりプラス60兆円),政府機関債を20兆円(プラス10兆円)買い入れることでバランスシートの拡大を目指すことになりました.月額に直した国債買い入れは5兆円,その他債券は11兆円の買い入れ…….さらには今後も「あらゆる手段をとるべき」とのバーナンキ先生の心強いお言葉付です. 一方我らが日銀行は,月額買いとり額を1.4兆円から1.8兆円へと0.4兆円増額したところで日銀行総裁からは「限界に近い」とのお言葉…….あまりに違う規模,そして弱気.あまりの温度差の違いに思わず暗くなってしまいます. しかし! 日銀行の最高責任者である総裁が「限界だ」と言っているんです.無根拠なわけがありません.これまでも地道に国債を買いまして市場にお金を流

    米英リフレ政策発動と日本の現状 - こら!たまには研究しろ!!
  • 一発逆転思想三題 - こら!たまには研究しろ!!

    昨日はシノドスで音楽学の増田聡さんとお話ししてきました.氏のセミナーの趣旨は「Perfumeはいい!」「Perfume最高!」「Perfumeかわええ」というものでした.ヤードバーズ久々に聞いたぜ.シノドスではセミナー後に演者&受講生の皆さんでお茶(時にビール^^)を飲みながら雑談するのですが,そのなかでちょっと議論になったのが「理性の過剰と理性の過小」のお話. 欧米のポストモダン思想では理性(論理的に考え論理的に答えを出すこと)の過剰への反省というのが一つのテーマとのこと.これはある程度頷けるかも知れない.でも,それを日に直輸入すると現実には役に立たない話ばかりになってしまう.だって日って理性過小なんだもん.その結果,日の現代思想は日古来(?)の論理的に考えるのが苦手という意識に免罪符を与えている……いわば「理屈っぽく考えなくてもええじゃないか運動」をすんごい難しい言葉で語ってい

    mn_kr
    mn_kr 2009/03/20
    理性の過剰と理性の不足→一発逆転の“非合理”な方法論へ|“政策提言として重要なのはオリジナリティーではなく有効性です.”
  • wikipediaが既存メディアを超える日 - こら!たまには研究しろ!!

    今週の『週刊ダイヤモンド』は「寺・墓・葬儀にかかるカネ」特集.人口構成の面から言って葬儀ビジネスは有望……と思いきやそうでもないみたいですね.戒名の相場も載っていて面白い! ただ戒名というのは来その人の生前の信仰に対して贈るもの……例えば僕の祖母は(信仰心はあまり無かったみたいですが)お寺のバザーや子供会の世話などに積極参加していたとのことで「浄誉……大姉」を無料でつけて貰いました. で今日の題はお寺の話ではなく,池尾和人先生による「Data Focus」です.非伝統的な金融政策である「(1)量的緩和,(2)リスク資産の購入,(3)極端なインフレ目標」のうち,FRBは前二者に踏み切ったものの(3)には踏み込む気配はないし,そうすべきではないとのことです. わざわざ「極端な」とつける自体あまり感心しないですし,第一に「エッ」と思うのは池尾氏の筆致が「(1)(2)はよいけど(3)はダメ」と

    wikipediaが既存メディアを超える日 - こら!たまには研究しろ!!
  • 予備校時代の思ひで(GDPすげぇ!な話) - こら!たまには研究しろ!!

    1日のエントリ(まずは三択)に引き続き,2日のエントリ(経済成長って)についても小飼弾さんが取り上げてくれたようです.そのなかで, GDPを倍にする方法 1. まずは、お隣どおしペアになって下さい。 2. お隣の家事を全てやってあげてください。 3. それに対してお金を払ってください。 が紹介されています.これ!すごい懐かしい! 僕が資格試験予備校の講師をやってたときのつかみの定番ネタです*1.でも今は余りこのネタを使いません.それはある学生からの質問(糾弾?)がきっかけです. 高田馬場でいつもどおり「家事を形式だけでも市場で取引するとGDP激増する」という話(と後述のそれでもGDPでいいって話)をした後,教壇に一人の学生が質問に来ました.確か一番優秀なクラスだったと思います……優秀な学生は教師をやり込めるためだけに質問に来ます*2. 学「先生! さっきの隣の家の家事をやる話は不可能だと思

    予備校時代の思ひで(GDPすげぇ!な話) - こら!たまには研究しろ!!
    mn_kr
    mn_kr 2009/02/08
    “確か一番優秀なクラスだったと思います……優秀な学生は教師をやり込めるためだけに質問に来ます”最近の学生は分かってますアピールの方が盛んな様に見えるけど。
  • まずは三択だって言うことに気づかねばならない - こら!たまには研究しろ!!

    今週もちょっと早読み『週刊ダイヤモンド』です.今回の特集は「正社員vsハケン 対立か共存か!?」と銘打っての格差問題*1.それにあわせてか「Data Focus」でも樋口美雄先生の雇用保険のカバー率低下のお話し.経済誌ということもあって,TV・新聞の派遣問題者よりも現実的な認識・解決策の模索に重点が置かれているかんじ.特集記事関連以外ではあいかわらず山崎元さんが冴えてます♪ 囲み記事ではおなじみ湯浅誠・雨宮処凜・赤木智弘の三人のそろい踏みなんですが,なかでも注目したいところは雨宮氏の「対立をあおるのは逆効果」という主張です.湯浅氏も他のメディアで同じような主張をされることが多いように感じます. 全くそのとおりではある*2んですが……分配の問題は必然的にパイの取り合いにならざるを得ない点を忘れてはいけない! ダイヤモンドの表紙自体がそれを如実に表しています. 一定の産出量(総所得)の元でA氏

    まずは三択だって言うことに気づかねばならない - こら!たまには研究しろ!!
    mn_kr
    mn_kr 2009/02/02
    現状維持/パイの奪い合いという二項対立から脱して、経済成長という第三の選択肢へ。その際は“「潜在GDPが達成できていないこと」”が問題で、日本に於いては金融政策が課題となる。
  • 祝♪P.R.クルーグマン!経済学賞受賞! - こら!たまには研究しろ!!

    さて,年度のアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞ですが……皆さんご存じの通り,P.R.クルーグマンが受賞しました.しかも単独.受賞理由は貿易構造と立地の理論への貢献.大方の予想ではクルーグマンはいずれ取るだろうがもう少し先.そしておそらくは共同受賞と思われていただけに意外や意外. クルーグマンといえば日経済への積極的な政策提言で有名ですが,一部報道では早速 ノーベル賞受賞者は小泉政権の政策批判 とかなんとかいいつつ,てんでピントがはずれたことを書いています.明朝になれば全国の主要紙の大半が同様のイミフな「クルーグマンの日への提言」を書き連ねることでしょう.エッセイストとして知られる氏ですから引用元はいくらでもある.上手に切り取って引用すれば資主義批判にでも,構造改革賛美/批判どちらにでも,はたまた金融政策無効論にすら読める記事を作ることが出来ると思います. そんな記事

    祝♪P.R.クルーグマン!経済学賞受賞! - こら!たまには研究しろ!!
    mn_kr
    mn_kr 2008/10/14
    “ * 反経済学への徹底した批判を行ってきた * 資本主義の重要性を明確に評価していて * でもリベラル派 ”|論文へのリンク(山形のサイト)
  • 1