あまりに忙しくて日記を更新する暇がなかった。 月曜から大学が始まった。会議が三つと授業が一つ。 火曜日は昼から夜まで卒論の中間発表会。14 人分の卒論についてお話しを聴き、質疑応答。6時間かかった。 今年の特徴というと、「実務志向」という点である。 私のゼミはご案内のとおり、ひとりひとりの学生が自分の興味のあることを調べて、分析するというただそれだけである。 個別的な領域についての知識や情報を蓄積することが目的ではない(そんなものは、彼女たちの人生にほとんど役に立たない)。 卒論の最大の教育効果は「どうして自分は『こんなこと』に興味を持ったのか」、その理由について長期的に(うっかりすると死ぬまで)考えなければいけない点にあると私は考えている。 だから、卒論の冒頭にはもちろん「どうして私はこの研究テーマを選んだのか」を書いてもらう。 これまで私は数百本の卒論を読んできたが、この「テーマ選択の