【この文章は、N. Gregory Mankiwの"The Macroeconomist as Scientist and Engineer"を勝手に翻訳したものです。段階的にアップロードしていく予定です。内容などおかしなところがあれば、メールもしくはコメントにてご指摘いただければ幸いです】 ケインズ革命 「マクロ経済学」という言葉が最初に学術的な文献に登場したのは1940年代のことだ。もちろん、マクロ経済学における話題―インフレーション、失業、経済成長、景気循環、そして金融・財政政策―は長い間経済学者たちをひきつけてきた。例えば18世紀には、デヴィッド・ヒューム(David Hume, 1752)が短期と長期における貨幣注入(monetary injections)の効果について記述しているが、彼の分析は多くの点で、現代の金融論の経済学者やセントラルバンカーが言っていることと驚くほど同じ
ナイトの経済学における最大の業績は、著書『Risk, Uncertainty and Profit(リスク、不確実性、利潤)』である。ナイトは確率によって予測できる「リスク」と、確率的事象ではない「不確実性」とを明確に区別し、「ナイトの不確実性」と呼ばれる概念を構築した。 ナイトは、不確定な状況を3つのタイプに分類した。 第1のタイプは「先験的確率」である。これは例えば「2つのサイコロを同時に投げるとき、目の和が7になる確率」というように、数学的な組み合わせ理論に基づく確率である。 第2のタイプは「統計的確率」である。これは例えば男女別・年齢別の「平均余命」のように、経験データに基づく確率である。 第3のタイプは「推定」である。このタイプの最大の特徴は、第1や第2のタイプと異なり、確率形成の基礎となるべき状態の特定と分類が不可能なことである。さらに、推定の基礎となる状況が1回限りで特異であ
ここはメールマガジン「経済学研究室」の過去の作品置き場です。単純な発表順ではなく、大まかにテーマ別に再整理してあります。 創刊号に書いた「創刊にあたってのあいさつ」をここにつけておきます。これを書いた当時は院生だったんですが、時が経つのは早いもので、現在では駆け出しの研究者として研究に追われています。 (創刊に当たって) 「経済学研究室」を登録して頂きありがとうございます。ガーラの掲示板からの読者の方も、今回初めて読んでみようという方も、どうぞよろしくお願いします。 今回の創刊を期に過去に発表した文章をざっと眺めてみました。「経済学研究室」は自分の考えた中身を公表する場であるとともに、「自分がどのようなことに関心を持っているのか」を写し出す、「ゆうくん関心マップ表示機能」を果たしている事が分かりました(笑)。 僕の関心は主として、「社会構造の発生・維持・再生産」に集中しているようです。定番
このページは経済学部からなぜか東工大の助手になってしまった駆け出し研究者が作成・運営しているページです。 過去に写した写真と、メールマガジンの過去ログがメインのコンテンツです。 「経済学研究室」はまぐまぐ で運営している社会コラムのメールマガジンです(ほぼ季刊状態ですが・・・)。 メルマガがこのホームページ最大のコンテンツですので、よろしければこちらもご覧ください。 芝浦工業大学MOT ビジネスゲーム(前期) 「ビジネスゲーム」の講義ノートはこちらから 芝浦工業大学MOT 行動科学(前期) 「行動科学」の講義ノートはこちらから 芝浦工業大学 経済学I(前期),経済学II(後期) 「経済学I」,「経済学II」の講義ノートはこちらから 『進化経済学』翻訳の正誤表はこちら お知らせ: 掲示板が何度か荒らされたため,アクセス禁止の設定が出来る自宅サーバに移行していましたが, このたびソーシャルネッ
誰も訳さないみたいなので、Mankiew先生のアレをぼちぼちと訳してみてます。 まだ完成してないので時間稼ぎのために(笑)段階的に掲載しますんで、変なところがあれば是非ご指摘いただければ幸いです。 最終的には、リンクを色々はって(山形さんの経済思想の歴史とか、ネットで入手できる論文とか)、どこかにまとめて置いておこうかな、と。 ではどうぞよろしくお願いします。 【この文章は、N. Gregory Mankiwの"The Macroeconomist as Scientist and Engineer"を勝手に翻訳したものです。本日より段階的にアップロードしていく予定です。内容などおかしなところがあれば、メールもしくはコメントにてご指摘いただければ幸いです】 科学者とエンジニアとしてのマクロ経済学者 経済学者たちは自分たちが科学者であるかのような印象を与えることを好む。なぜ私がそれを知ってい
AFTERTOUCH surreal SxGx maniac cinema&book; review *めぐりあうたびに溺れて 見失うたびに胸焦がしてた* InverseDiaryFunction SxGx キェェェェ N山家の人々 Dairy ☆質問ダイアリー☆ ネタ帖 むらみぃ 世の中とあたしの繋がり GOOBERS ++今日のechiko++ ロストマインドガール * mayumi blog * モウソウtagebuch 読書感想日記☆ネタバレ注意警報! 癌と煙草と酒と 俺の道 toro's blog. ++ torog ++ ココアシガレット・アンダーグラウンド Deportare gorf net AFTERTOUCH surreal 2ちゃんねるの超怖い話 maniac cinema&book; review CARLTON1976 平凡な日々 秘密のホンネ ゴリラ秘話。 L
株取引のサイトでは、村上ファンド事件について「なんでこれが大犯罪なのか?」という疑問が多い。兜町でも、ちょっと前までは、インサイダーがその情報でもうけるのは当たり前だった。日本でインサイダー取引が禁じられたのは、1988年である。世界的にみても、米国が1960年代からインサイダー取引を刑事訴追しているのは突出して早く、英国でも1986年、EUでは2002年に取り締まりを強化しようというEU指令が出た程度だ。 そもそも市場で利益を得るのは、定義によって他人よりすぐれた情報をもっているからである。それを得たら取引してはいけないとなると、投資家が多くの情報を得ようとするインセンティヴが失われてしまう。インサイダーが好材料にもとづいて株式を買えば、株価が上昇することによって、その情報は価格に織り込まれる。逆に悪い情報も、インサイダー情報にもとづいて株式を空売りできれば、内部告発者が真実を語るイン
溜池通信vol.321 Weekly Newsletter June 9, 2006 双日総合研究所 吉崎達彦 Contents ************************************************************************* 特集:政策決定メカニズムの変容 <今週の”The Economist”誌から> ”Murakami’s move” 「村上の引越し」 <From the Editor> 「ヒルズ黙示録」 8p 9p 1p ************************************************************************* 特集:政策決定メカニズムの変容 ポスト小泉レースにおいて、いちばんの注目点は「次期首相は誰か」という「アタマ」の 部分でしょうが、「次期政権下の政策決定メカ
ライブドアから村上ファンドまでの一連の捜査は、検察があらかじめ書いたストーリーに沿って捜査が行われている。佐藤優氏のいう「国策捜査」である。今度の一連の捜査の掲げる国策は、明白である。小泉政権で進められた金融分野の規制改革によって出現したマネーゲームに歯止めをかけ、市場を国家のコントロールのもとに置くことだ。東京地検特捜部の大鶴部長は、法務省のウェブサイトでこう書いている:額に汗して働いている人々や働こうにもリストラされて職を失っている人たち,法令を遵守して経済活動を行っている企業などが,出し抜かれ,不公正がまかり通る社会にしてはならないのです。こういう「プロジェクトX」的な精神主義で、日本はよくなるのだろうか。ライブドアや村上ファンドの行ったことは、合法か非合法かは別として、資本市場で他人を出し抜いてもうける「鞘取り」である。これは大鶴氏には、汗をかかないでもうけるアブク銭にみえるかもし
2006年06月07日16:15 カテゴリMoney 虚業国家ニッポン 好む好まざるとに関わらず、すでに日本は金融立国です。 藤巻健史の 実践・金融マーケット集中講義 藤巻 健史 大西 宏のマーケティング・エッセンス:検察は村上さん逮捕で収めるのでしょうかいずれにしても実体経済で稼いでいるのが日本の実情であり、金融経済のほうがはるかに大きく、そちらのほうが儲かるといっても、右利きがいきなり左利きの真似をしてもなかなかうまくいかないんじゃないかと思う今日この頃です。 その実体は藤巻さんの本に書かれていますが、先日ニュースでも流れました。 Sankei Web 経済 平成17年度の国際収支状況 経常黒字3年連続最高に(05/15 19:39) 内訳をみると、原油高騰による輸入の大幅増で貿易収支の黒字は27.1%減の9兆5888億円にとどまった。黒字縮小は4年ぶりだ。これに輸送や旅行などのサービ
[お断り] 1. 弾さんの「『行動経済学』友野・光文社新書に対して感想を」との要望にお応えして書いたものです。しかし、時機を逸してしまったので、トラックバックはしません(いろいろと考え込んでいるうちに思ったよりも時間が経過してしまいました。頭が悪くてすみません)。 2. 以下の記述はすべて「現時点での矢野の個人的な考え方」に過ぎません。 実際の世の中とは全然違ったり、世界の大半の経済学者は違った考え方をするかもしれません。それと実証分析には基づいていません(それどころか実証可能かどうかもはっきりしません)。「まあ、こんな風な考え方もあるのかなぁ」と参考程度に読んでいただければ幸いです。 [話の設定] さて、話を簡単にするために世界に二つの街(以下、市)しかない場合を考えます。「そんなの非現実だバカ野郎」などという苦情は一切受け付けません。とにかく誰が何と言おうが、そう仮定します。 一つ目の
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