東京都で開かれている「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2023」(実行委員会主催)は2日目の19日、18の分科会での討論を始めました。「社会科教育」分科会では、ロシアによるウクライナ侵略という問題に正面から向き合い、子どもたちと一緒に考えた実践報告が続きました。 ウクライナ戦争をテーマに9回の授業に取り組んだ大阪府の私立高校教諭、和井田祐司さんは、戦争の長期化で巨大な暴力が日常の一部になり生徒たちの人権感覚が鈍ることや、ウクライナ側にも問題があるという「どっちもどっち論」がまんえんすることへの危機感が出発点だったと語りました。 メディアなどを通じて膨大な情報があふれているため、「少なくともこれは間違いなく発生した」といえる事実の紹介から授業を開始。国際紛争の平和的解決を求めた国連憲章を学び、どっちもどっち論が成り立たないことを確認し、最後の授業では自分たちになに