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ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (29)

  • 保守政治の「多面性」 - 雪斎の随想録

    ■ 消費税増税に片が付いたとなれば、次に来るのは、TPPへの対応であろう。 保守主義思潮の祖とされるのは、エドマンド・バークのフランス革命批判だが、バーク自身は、ホイッグ党所属の政治家だった。今、保守主義思潮が認知されつつあるので、バークの『フランス革命の省察』を読んだ人々は増えているかもしれないけれども、それを読んだ程度では、「保守主義」の感性が判るわけではない。『フランス革命の省察』を「聖典」のように扱う姿勢に至っては、噴飯の沙汰でしかない。むしろ、バークの思想よりも、一八三〇年代以降、トーリー党から保守党に脱皮した後の保守党宰相の事績を振り返る方が、有益である。 19世紀、 英国保守党から出した宰相は、次の四人しかいない。 ⅰ サー・ロバート・ピール                     /1834 –1835、1841 –1846 ⅱ 第十四代ダービー伯爵、エドワード・スミス=ス

    保守政治の「多面性」 - 雪斎の随想録
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    n2s 2012/07/09
  • 勝つと思うな。思えば負けよ。 - 雪斎の随想録

    前原・クリントン会談で「尖閣は日米共同防衛の範囲以内」と再確認された。菅・オバマ会談でも、この再確認を 受けて、日米連携で一致した。 □ 日米首脳、「尖閣」連携で一致…普天間合意推進 読売新聞 9月24日(金)12時3分配信 【ニューヨーク=東武雄、志磨力】菅首相は23日夕(日時間24日朝)、ニューヨーク市内のホテルでオバマ米大統領と約1時間会談した。 両首脳は、沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で日中間の緊張が高まっていることに関連し、中国の動向に日米ともに関心を持って注視し、緊密に連携していくことで一致した。 尖閣諸島への日米安全保障条約の適用については、クリントン米国務長官が同日午前(同23日夜)の前原外相との会談で言及しているため、「それを前提に首脳会談が行われた」(首相同行筋)という。一方で大統領は「中国との協力関係も大事だ」と述べた。 沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題につ

    勝つと思うな。思えば負けよ。 - 雪斎の随想録
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    n2s 2010/09/25
  • 「陽はまた昇る」という感覚 - 雪斎の随想録

    ■ 「この国のナショナリズムに火がついたら、、もう誰にもとめられないであろう…」。 1980年代に流行した「日」論の中に、こういう記述があったことを記憶する。 ところで、民主党の選挙のスローガンは、「日の元気を復活させる」である。 自民党のものは、「いちばん」である。 昨年の民主党のスローガン「国民の生活が第一」に比べれば、今回の民主党のスローガンは、はるかに上質である。これは、かなり以前の自民党のものに近くなtっている。意外にも、シャルル・ド・ゴールに乗ったフランソワ・ミッテランよろしく、菅内閣の下で「民主党の『保守』党化」が進行しているのか。それなら、悪くはない。大体、「国が、かくかくじかじかをしてあげます」というメッセージは、無理である。 「日の元気を復活させる」という意味でいえば、サムライ・ブルーの躍進は、そうした「空気」を醸し出すには、おおいに貢献している。 川端達夫文部科

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    n2s 2010/06/27
  • 菅直人内閣の「成功」の条件 - 雪斎の随想録

    ■ 菅直人内閣の「義務」とは、なにか。 それは、「成功」することである。 ならば、「成功」とは、なにか。 菅内閣が、民主党の「政権担当能力」を国民にしっかりと認知してもらった後で、執政の幕を降ろすことである。 このように書けば、「今まで、散々、民主党内閣をこきおろしてきたくせに…」と反応する向きもあるかもしれない。 だが、「政権交代可能な政治風土」の定着を考えれば、今の民主党内閣は、「もう民主党に政権を渡すものか…」という結果に終わってはならない。逆にいえば、今後の日政治が、「55年体制」下の一党優位体制の主体が自民党から民主党に代わっただけのものにならないようにするためにも、自民党は、早期の政権奪回を目指さなければならない。 鳩山・菅と続く民主党の「第一期政権時代」の後、数年後に自民党が政権を奪回し、その数年後に民主党が政権再奪回を果たして「第二期政権」を発足させるというプロセスがでで

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    n2s 2010/06/13
  • 日本の「無政府状態」 - 雪斎の随想録

    ■ ただ今、日では、とんでもない事態が起こっている。 事実上の「無政府状態」が出現しているのである。 昨日の内に、組閣、認証という手続きを済ませて、菅内閣発足かと思いきや、まだ発足していないことには、驚いた。昨日、鳩山内閣は総辞職したので、現在の日には、総理以下の閣僚は誰もいない。 国会で首班指名を受けたとしても、認証を経ていないのだから、菅直人氏は、まだ総理大臣ではないのである。 聞くところによれば、組閣、認証を経た発足は、8日だそうである。 この数日の内に、突発事態が生じたら、誰が対応するのか。 たとえば、自衛隊を動かすのは、だれか。 北澤前任大臣には、その権限はない。後任は、まだきまっていない。 それとも、自衛隊が勝手に動くのか。 こうしたことは、何故、問われないのか。 もっとも、憲法71条には、次の内閣発足までは前任内閣が職務を「引き継ぎ」的に続けるという趣旨の規定がある。「前

    日本の「無政府状態」 - 雪斎の随想録
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    n2s 2010/06/05
    一部ぶこめのはしゃぎようが尋常ではない件。
  • 民主党第二内閣誕生の朝 - 雪斎の随想録

    ■ 政治学者という稼業は、難しい。 政治学者は、「一寸先は闇」の世界を観察の対象にしている。 政治学者は、「政権交代が当然のように行われる」ことを少なくとも歓迎する。日は、中国北朝鮮のように、一党独裁の下に在る国ではない。だから、昨年夏の政権交代を前にして、「とんでもない凶事だ」と反応した政治学者は、いないであろう。 ただし、それが、「政権交代が起こること」を歓迎したのか、「民主党が政権の座に就くこと」を歓迎したのかというのでは、かなり趣が異なる。 雪斎の場合は、明らかに前者である。 雪斎は、「自民党が野党に転じることは、体質変化を図る上で悪くない」と思っていた。民主党の政権運営に対する期待値は、元々、低い。「変なことをしなければいい」という程度である。 だから、「鳩山後継内閣」には、次の三つの基線だけは、きちんと踏まえてもらう必要がある。 ① 日米関係は、きちんと運営されなければな

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    n2s 2010/06/04
  • 政治における「敵」の三つの類型 - 雪斎の随想録

    ■ 前のエントリーで、民主党青森県連代表の「反革命分子」発言を批判した。 雪斎が小泉純一郎時代の「構造改革」を支持していたことに対する皮肉の意味合いもあるのか、「それならば、政敵を抵抗勢力と呼んでいた小泉は、どうなのか」という反応がある。 結論からいえば、「全然、同じではない。違うであろう…」というところである。 政治という営みの質は、「友」と「敵」の峻別にあることを指摘したのは、カール・シュミットだった。 忘れていけないのは、シュミットは、その「敵」を三つに分類していたことである。。 どのように分類したのか。 ① 在来型の敵 ② 現実の敵 ③ 絶対の敵 ①は、ゲームにおける「敵」のイメージである。サッカーのチームが、相手チームの監督を「敵将」お呼ぶイメージである。だから、「敵」に対する憎悪の感情は、ほとんどない。戦争が終われば、「敵」とも握手して別れる。 ②は、自分の安全や利害に対して

    政治における「敵」の三つの類型 - 雪斎の随想録
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    n2s 2010/05/31
    自戒も込めて。/ とりあえずお前は黙れ。
  • 「敵」のイメージ - 雪斎の随想録

    ■ フランシスコ・デ・ゴヤが遺した傑作のひとつが、『1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での虐殺』である。 19世紀初頭、皇帝に即位したナポレオン・ボナパルトの軍隊がスペイン全土を支配下に置いたとき、その支配に抵抗したマドリード市民が蜂起したところ、ナポレオンの軍隊に鎮圧された。この事件を題材にした作品には、初めて観たときには、パブロ・ピカソの『ゲルニカ』よりも、おぞましい印象を受けた。 18世紀以前のヨーロッパにおける戦争は、大体、王侯貴族が傭兵をも使って手掛ける戦争であった。だから、戦争するのは、あくまでも「ユニフォームを着た兵士」であり、それも、一定のルールに則った上での話になる。戦闘中命を落としても互いに「恨みっこなしで、別れましょうね」という具合になる。晴れて凱旋できれば、「富」と「栄誉」が待っているという具合になる。 ところが、戦争を生業としているわけではない普通の市民が戦

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    n2s 2010/05/03
  • 「反革命分子」の思考 - 雪斎の随想録

    ■ 鳩山内閣には、懸案を処理していく「推進力」は、もはやない。 普天間基地案件の決着は、雪斎が読む限り、次の三つのシナリオしかない、 ① 鳩山総理が、苦渋の決断を演出して、「現行案」に近い線での落着を図り、政権の維持を狙う。 ② 鳩山総理が、自分の首と引き換えに、「現行案」に近い線で落着させる。 ③ 普天間移設が、実質上、頓挫する。 この件jは、あとで、あらためて書くことにしよう。 ところで、民主党のウェブ・サイトを見ていたら、次のニュース記事には、腰を抜かした。 ○ 小沢幹事長「民主党青森県連躍進パーティー」で挨拶 腰を抜かしたのは、次の記述である。 主催者を代表して、横山北斗県連代表が「昨年の総選挙では、まさに革命と呼ぶにふさわしい出来事として、私たちは政権交代を実現したが、革命の後は、反革命が起こる」とし、「今、民主党を批判する反革命分子に負けずに、この危機を乗り越えて行かなければな

    「反革命分子」の思考 - 雪斎の随想録
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    n2s 2010/04/29
    雪斎さんを「反革命分子」として粛清したくてたまらないってことですね、わかります>誰かさん
  • 政治における「鶏口牛後」の嘘 - 雪斎の随想録

    ■ 「新党」花盛りである。 だが、こうした新党は、小選挙区制主体の次の衆議院選挙で議席を獲得できるのか。 現に、「みんなの党」の二人、「たちあがれ日」の一人を除けば、他は、参議院議員か比例代表復活組である。こんな具合では、「永田町」の世界では、影響力を行使するにも、自ずから限界ががあるだろう。 たとえば、渡辺・江田党であるところの「みんなの党」は、元々の地盤もカバンもない新人候補を擁立して、「みんなの党」という看板だけで、小選挙区で何人を当選させることができるのか。 「鶏口となるとも牛後となるなかれ」」という言葉は、政治の世界では、大いなる「嘘」である。「鶏」と「牛」とでは、行使できる影響力に差がある。政治において、「力」や「数」がモノを言うのは、厳然たる事実である。。「鶏」を「モスラ」に化かす資金や人脈の裏付けがあるならば、ともかくとして、それができないならば、「牛」に踏みとどまって前

    政治における「鶏口牛後」の嘘 - 雪斎の随想録
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    n2s 2010/04/22
    「自民党は、今後は三十歳代、四十歳代に限定して人材を発掘していく必要がある。そうして、党の「「体質変化」を図る要がある。下野の時期にこそ、ふさわしい作業である。」
  • オリンピックと「遊び」の精神 - 雪斎の随想録

    ■ 特に冬季オリンピックの楽しみというのは、普段は馴染みのない競技を観ることである。 以前からカーリングは興味深い競技だと思っていたので、今度も「クリスタル・ジャパン」の活躍を楽しみしていた。結果は、10チーム中、8位だったが、それでも、いいものを見せてもらった。 ところで、「クリスタル・ジャパン」の失速は、「経験の差」だったそうである。 確かに、スキップという「差配」役の年齢は、カーリング先進国では次のような具合らしい。オリンピック種目の中でも、夏季の馬術や射撃と並んで、「年季」の要る種目であることは、実感できた。。 スイス      ミリアム・オット    38歳 カナダ      シェリル・バーナー  43歳 スウェーデン  アネット・ノルベリ   43歳 日のスキップの目黒萌絵さんは25歳なので、この域に達するまでには、まだ二十年の時間がある。カーリングが「カー娘」ではなく、「有

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    n2s 2010/02/26
    「のびやかに、そして真剣に」
  • 『山猫』と政治 - 雪斎の随想録

    ■ ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画『山』を観る。 『山』は、日の政界では、小沢一郎さんが並々ならぬ愛着を寄せている映画として知られている。 小沢さんは、物語の主人公である老公爵(バート・ランカスター)の台詞から、「現状を護るためには、変わらなければならない」という信条を培ったのだそうである。 ただし、雪斎がイタリア語完全版DVDを観たら。老公爵の台詞として、それらしいものが見つからなかった。「残るためには、少々の変化を受け入れねばならぬ」という老公爵の台詞が、中盤に出てくるけれども、このことを言っているのであろうか。 それに相応する台詞は、老公爵の甥(アラン・ドロン)が革命運動に身を投じる理由として語ったものとして出て来るのである。 『山』の主人公である老公爵は、時代の変化に従って「変われない自分自身」を自覚した。それ故にこそ、「変化」に適応しようという若き世代の振る舞いを邪魔し

    『山猫』と政治 - 雪斎の随想録
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    n2s 2009/09/28
    「元総理・派閥領袖クラスの政治家が、『山猫』の老公爵のように、若い世代のトライアルの邪魔をしないという姿勢を保てるか」
  • 政権への「期待値」 - 雪斎の随想録

    ■ 「自分は、これだけ甲斐性ない男で…、それでも結婚してくれるか…」。 こういう期待値を下げるプロポーズで結婚できた男は、幸福であろう。 期待値が元々、低い分だけ、地道に努力を積み重ねれば、うまくいく。 このパターンに当てはまった近年の事例は、小渕恵三の執政であった。 「さめたピザ」という当初の酷評が、「海の家のラーメン屋」となり、終いには「青山の牛丼屋」になった。 「国旗・国歌法」、「通信傍受法」、「日米防衛協力指針関連法」といった法案が続々と通った。 こういう法案を一つの内閣で通したというのも、今となっては驚きである。 当初、30パーセントぐらいで始まった支持率が、政権末期には50パーセントを超えていた。 小渕恵三は、「学者との縁」を大事にした宰相である。 雪斎の師の一人である佐々木毅先生が、読売論壇賞を受けた折、彼は、受賞パーティーに姿を見せて、スピーチまでしていた。現任総理でそうい

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    n2s 2009/09/07
    小渕恵三について
  • とりあえず誰が残ったのか…。 - 雪斎の随想録

    ■ 結局、事前の予想とは、遠くない結果になったようである。 民主党は、300議席超え、、自民j党は120議席前後といった按配である。 自民党の中で誰が残るかということに大きな関心を寄せていた。 ○ 宮城6区        小野寺五典 もはや、雪斎の故地は、この政治家の鉄壁地盤になったようである。安心して任せられることは間違いない。 ○ 千葉7区 比例復活 斎藤健 これは嬉しかった。一人で十人分は働ける人材である。「政権復帰」の暁には、いきなり副大臣レベルから始動できるであろう。思わず万歳三唱である。 終わってみれば、残るべきところは、きちんんと残った感がある。 石破茂、谷垣禎一、茂木敏光、大島裡森、小池百合子…。 じたばたせずに「政権復帰」に向けて再起してもらうより他はない。茫然自失の暇などはない。 …と書いたが、 雪斎は、自民党員・党友の類であったことは一度もない。とはいえ、次の言葉を自

    とりあえず誰が残ったのか…。 - 雪斎の随想録
  • 自民党凋落の「ミッドウェイ」 - 雪斎の随想録

    ■ 三年前、安倍晋三内閣発足、二ヵ月後、雪斎は下記の四つのエントリーを書いた。郵政「造反組」復党の是非で自民党内がもめていた頃である。 ① 木っ端を溜めて… ② 続・木っ端を溜めて… ③ 政治は「二流の仕事」である。 ④ 支持率40%の「防衛線」 雪斎は、「造反組」復党には、否定的であった。雪斎は、「これでは、幾らなんでも…」と大いに落胆した。「もう。『永田町』に居る意味もあるまい…」とも思った。愛知和男代議士が、その空気を察してか、「来年度以降、大学に戻れ…」という指示を出したので、その通りになった。お陰で、自民党の「凋落」をインサイダーとして経験するという精神衛生上、極めて悪しき環境に身を置くのは、避けられた。ついでに、このエントリーも、紹介しておこう。当時の雪斎の気分を反映したものである。 ⑤ ♪ 祝・「造反組」復党 ♪ これは、自民党にとっての「ミッドウェイ」だった。空母4隻喪失と

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  • 再起のための「基礎体力」 - 雪斎の随想録

    ■ 毎日新聞が民主党獲得議席320という線を出している。自民党も二桁台突入という展望である。このパターンでは、自民党が「まともな野党」として活動するのも厳しくなるような気がする。下手をすれば、「政権交代可能な政治風土」が醸成されるどころか、「一党優位体制」の主体が自民党から民主党に代わっただけの結果に終わりかねない。大方の政治学者が望んだものとは裏腹な結果が出てきそうである。雪斎も、久しぶりに野党的な立場から政治を観察できるであろうと読み、自民党の「再起」の方策を考え始めていたが、自民党二桁台となれば話は別である。再起するにも、基礎体力が失われないことが条件であるとすれば、その最低線は、120前後であろう。「それでいいのか…」と率直に思う。 それにしても、麻生太郎総理も安倍晋三総理も若き日に、どういう書を読んできたのであろうかと思う。日では最も恵まれた条件で育ってきた最中で、どのような研

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  • 「敗北」を織り込む感覚 - 雪斎の随想録

    ■ 天皇陛下が朝にご不在の折に、解散できるのか。こういう話が出てくることに象徴されるように、日は、「立憲君主国家」である。 目下、天皇皇后両陛下は、カナダやハワイを訪問されているわけであるけれども、、その首席随員を務めているのは、福田康夫元総理である。大体、天皇皇后両陛下の外国御訪問の折には、首席随員を務めるのは、総理・外務大臣経験者が通例のようである。 ここで、ふと考える。民主党政権下、天皇皇后両陛下の外国御訪問が決ったら、誰が首席随員を務めることになるのであろうか。民主党に縁のある総理・外務大臣経験者というのは、一人しかいない。即ち、羽田孜元総理である。非自民という大きな枠で括れば、細川元総理と田中真紀子外相も入るのであろう。 今まで政権を担ったことがない政党が政権を運営するということは、こういうことを考えなければならないということである。どうするつもりなのであろうか。自民党政権の

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    n2s 2009/07/22
    総選挙後自民が目覚めなかったら、そのときが真の日本終了かもですね
  • 政治と社交、外交人材としての「元総理」 - 雪斎の随想録

    ■ 『溜池通信』で、「元総理経験者を大使に…」という提案があった。 実は、十余年前に、雪斎が仕えた愛知和男代議士が同じ提案をしたことがある。 愛知代議士の提案は、「細川護煕元総理を駐米大使に」というものであった。外交官の仕事は、行政官僚というよリは、政治家の仕事に近似している。確かに、総理経験者は、最強の人材である。 もっとも、その一方では、外務官僚には、外務大臣という目標を用意しておくことは、考えておいたほうがよいであろう。外交は、政局云々ということには、超然としていることを必要とする。 振り返れば、戦前までは、外務大臣だけは、大体、外交官出身者で占められていたのである。 ところで、前々回のエントリーにコメントを寄せてくれた方がいる。 曰く、「ワインとシンフォニー?もう一つ、必要ですよ。それは女。女から見れば男。旨い酒、惚れた異性、よい音楽、これだけ揃えば、政治など、馬鹿らしくてどうでも

    政治と社交、外交人材としての「元総理」 - 雪斎の随想録
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    n2s 2009/07/16
    「総理を辞めた人間は即座に政治家やめて『ただ消え去るのみ』が理想」「外交で世界中に恥さらした麻生を『外相に』とは正気なのかこの男は?」…そのうち来そうな批判はこういったところか。
  • 政治に関する四題 - 雪斎の随想録

    ■ 此度の選挙は、「麻生太郎 vs 鳩山由紀夫」の対立構図で行われる。 しかし、来ならば、此度の選挙は、「小泉純一郎 vs 民主党」の構図で行われるべき選挙ではなかったか。 つまり、それは、小泉純一郎元総理が、「郵政」を含む「構造改革」路線への評価を問う選挙ではなかったのか。 そうならなかったのは、自民党が総裁任期を二期四年と区切ったからである。 自民党政権である限りは、こういう政党の都合で総理の任期が区切られる事態が生じる、同じような事例が中曽根康弘元総理のときもあった。中曽根元総理も、異例の高支持率の中で勇退したのである。 だから、小泉元総理の後の三代の宰相は、「なる必要もなかった」宰相だったということになる。 麻生太郎総理に至っては、目立った失政と呼べるものがないにもかかわらず、あれほどの苦境におかれている。今のままでは、非難轟々の中で政権の座を去ることになりそうだが、少なくとも、

    政治に関する四題 - 雪斎の随想録
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    n2s 2009/07/15
  • 小沢一郎の「次」 - 雪斎の随想録

    ■ 小沢一郎代表が辞任表明した。 昨日の「読売」朝刊の世論調査でも、、「小沢続投に納得できない」という層が七割を超えていた。 小沢「「影の内閣」支持率は、20パーセント台という算段である。 これでは、展望は、開けまい。 日人が一番、嫌うのは、「カネ」絡みのスキャンダルである。 小沢氏も、この例外ではなかったようである。 小沢辞任では、民主党の未来は開けるのか。 「鍵」は、次の代表を誰に持ってくるかである。 鳩山・菅両氏では話にならない。 常識的には、岡田、前原、野田、枝野の各氏辺りから選ぶことになるのであろう。 だが、雪斎が民主党の「軍師」的存在ならば、別のことを考える。 「永田町」の外から人材を引っ張ってくるのである。 具体的には、松沢・神奈川、上田・埼玉、達増・岩手、浅野・元宮城、、北川・元三重のように、民主党に親和的な現職知事・知事経験者を呼び寄せるのである。そして、次の総選挙では

    小沢一郎の「次」 - 雪斎の随想録
    n2s
    n2s 2009/05/12
    「そういえば、自民党も、民主党も、「永田町」での「当選回数」という序列に縛られすぎなのである」