【シリコンバレー=奥平和行】アウトドア用品大手、米パタゴニアの創業者であるイボン・シュイナード氏(83)は14日、本人と家族で保有していた同社の発行済み株式のすべてを環境NPOなどに寄付したことを明らかにした。米ニューヨーク・タイムズによると、30億ドル(約4300億円)に相当する。利益を環境保護活動に投じる新たな枠組みと説明している。同日にパタゴニアのホームページを通じて書簡を公開し、株主の
【シリコンバレー=奥平和行】アウトドア用品大手、米パタゴニアの創業者であるイボン・シュイナード氏(83)は14日、本人と家族で保有していた同社の発行済み株式のすべてを環境NPOなどに寄付したことを明らかにした。米ニューヨーク・タイムズによると、30億ドル(約4300億円)に相当する。利益を環境保護活動に投じる新たな枠組みと説明している。同日にパタゴニアのホームページを通じて書簡を公開し、株主の
親愛なる友へ 私はクイーンズでこれを書いています。ニューヨークを離れるとあれほど言っていたのに、いまもここにいます。2030年のいま、街はずいぶん変わりました。あなたにとってはまだ9年先のことですね。それでも、そのあいだに多くのことが起こりました。 2021年、あなたは物事を依然として少し重苦しく感じていることでしょう。私たちのほぼ誰もが覚えている、最悪の年だった2020年に生まれたあなたの可愛い男の子は1歳になりますね。パンデミックが起きたのは、気候変動の影響から社会を守るために私たちがすでに時間と競争しているときでした。 地球温暖化を止める、少なくとも遅らせるためには2030年までしかない、という2018年の報告書を無視した政治家もいました。彼らは経済の活性化を期待して石炭の復活と環境規制の撤廃を試みました。そして、洪水があり、山火事もあり、停電が追い打ちをかけました。あなたは事態がひ
細断機にかける準備としてリサイクル・ウールの端切れに水を噴射し、静電気を防止するガブリエル・ミケローニ。衣類のリサイクルは、それを回収し、分別し、細断し、梳き、紡ぎ、織り、布地を新たな生命へと準備する専門ビジネスのネットワークに依存している。イタリアのプラートにあるこの機械はリサイクル・ウールの細断に使用される。Photo:Keri Oberly 最近パタゴニアは衣料品業界がどれほど持続可能ではないかについての意識を高めようと努力し、みずからの影響を削減するための取り組みについて共有しています。私たちには衣類の製造方法を変える大きな力があります。この取り組みの一部として、パタゴニアはジャーナリストのエリザベス・クラインに依頼し、衣類を購入する際にどの主張が信頼できるかを知ることがなぜ困難なのかについて説明してもらいました。クラインは業界を暴いた『ファストファッション: クローゼットの中の憂
2020.11.18 | 河内 秀子 ドイツ発:コロナで増える使い捨て容器のゴミ問題 デポジット方式の容器で解決へ? 新型コロナウイルスの第2波が広がるドイツでは、11月2日から再び、「ロックダウン」が始まっています。3月末からの全面的な外出・接触制限とは異なる緩やかなものですが、劇場や美術館は閉鎖され、飲食店はテイクアウトのみが許されることになりました。 コロナ禍で急成長しているテイクアウトやフードデリバリーサービスですが、同時に、使い捨ての包装ゴミの問題も大きくなっています。ドイツ最大のリサイクル企業Remondisの調べによると、コロナの影響でドイツの家庭ゴミは5〜14%増加しているそうです。2010年から右肩上がりで増え続けているドイツのゴミの量は、最新の発表で過去最多を記録(ドイツ連邦環境庁調べ。数字は最新で2018年)。2020年の数字が出れば、その記録が更新されることは確実だ
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