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書評に関するno-coolのブックマーク (8)

  • (宿題に使えるかもしれない)親子で読んで考える新刊ノンフィクション5冊! - HONZ

    著者は2015年の「世界コピーライターランキング1位」を獲得したクリエーティブ・ディレクター。レニングラード生まれ、両親の仕事の関係で小学1年から中学3年の間にロシア、日、イギリス、フランス、アメリカ、カナダの6カ国で9回の転校を経験している。4つの言語で教育を受け、学制がちがうため小学校は3回卒業した。 国によって教育方針も方法も、文房具も科目も全部違う。毎回パニックになりそうなカルチャーショックも、6カ国も渡り歩けばさすがに肝も据わってくる。第2章の大人になったナージャの発見は当たり前なのに斬新で、こんな方法で不安を回避できるんだ!とおどろかされた。「ふつう」が一番違っているって面白い。

    (宿題に使えるかもしれない)親子で読んで考える新刊ノンフィクション5冊! - HONZ
  • 辺境と文明が逆転する『遊牧民から見た世界史』

    中国がなぜ中国かというと、世界の中心を意味するから。 中国皇帝が世界の真ん中にあり、朝廷の文化と思想が最高の価値を持ち、周辺に行くにつれ程度が低くなり、辺境より先は蛮族として卑しむ華夷思想が根底にある[Wikipedia:中華思想]。 しかし、蛮族とされている遊牧民から見ると、舞台はユーラシア全体となる。遊牧生活によって培われた軍事力で圧倒し、スキタイ、匈奴の時代から、鮮卑、突厥、モンゴル帝国を経て、大陸全域の歴史に関わる。中心と周辺が反転し、中華は一地域になる。 視点を反転することで、いままで「常識」だと考えてきたことが揺らぎ、再考せざるを得なくなる。歴史を複眼的に眺めるダイナミズムが面白い。『遊牧民から見た世界史』は、その手がかりを与えてくれる。 「モンゴル残酷論」の誤り たとえば、「モンゴル残酷論」これは誤りだとする。 モンゴル帝国といえば、暴力、破壊、殺戮というイメージが付きまとう

    辺境と文明が逆転する『遊牧民から見た世界史』
  • 「新実存主義」書評 心の哲学巡るスリリングな問答|好書好日

    ISBN: 9784004318224 発売⽇: 2020/01/23 サイズ: 18cm/210,5p 新実存主義 [著]マルクス・ガブリエル 人間の心とは何か。この古くて新しい問題に、現在の哲学界でもっとも注目される一人であるマルクス・ガブリエルが正面から取り組んだのが書である。内容は抽象的だが、ガブリエルが4人の研究者とスリリングな応答を重ねる過程を追っていけば、議論の筋を見失うことはないだろう。 ガブリエルが批判を加えるのはまず、心を脳と同一視する立場だ。たしかに、心の動きを神経のシナプスの反応によって説明しようとする研究者は少なくない。しかしながら、そのような自然科学的なアプローチで、心をすべて解き明かすことはできるだろうか。心とははるかに複雑な現象であり、「心」という言葉で一つに包括できるような何かではないというのが、ガブリエルの主張だ。 自然に存在するものは、私たちがそれを

    「新実存主義」書評 心の哲学巡るスリリングな問答|好書好日
  • 「不戦条約」 憲法9条と1条のつながり示唆 朝日新聞書評から|好書好日

    ISBN: 9784130301688 発売⽇: 2020/03/03 サイズ: 20cm/270,11p 不戦条約 戦後日の原点 [著]牧野雅彦 「不戦条約」とは、1929年日で「戰爭抛棄(せんそうほうき)ニ關(かん)スル條約(じょうやく)」として批准された国際条約である。それは、締約国は、国際紛争解決のため戦争に訴えない、また、その相互関係において、国家の政策の手段としての戦争を放棄する、という協定である。しかし、これは当初から実行されないまま第二次大戦にいたった。戦後においても同様であったが、実は、不戦条約はある所で蘇生した。戦後日の憲法九条がそれである。九条は、たんに〝占領軍による押しつけ〟なのではない。それは、かつて日アメリカも批准していた「不戦条約」の復活であった。 そもそも米国は、大統領ウィルソンが第一次大戦後、国際連盟を提唱し組織しながら、「モンロー主義」の伝統ゆ

    「不戦条約」 憲法9条と1条のつながり示唆 朝日新聞書評から|好書好日
  • 「価格」とDX(1):価格はメディアである―『価格の心理学』

    これから何回か「価格」というものについて考えてみたい。「価格」は経済活動のあらゆる側面に登場するものだが、経済のデジタル化に伴なって、アナログ時代の「価格」とは異なる性格の「価格」が登場しつつある。新しい「価格」を通じて経済の進化を論じたを紹介していく。まずは『価格の心理学』を取り上げる。同書に出てくる多様な価格戦略を一言でまとめるなら、「『価格』はそのビジネスの『価値』を消費者に伝えるメッセージである」とでもなるだろう(その意味で価格は「メディア」なのだ)。行動経済学などの知見を取り入れた様々な価格戦略を一望できる書をまずは取り上げる。 顧客に「価値」を伝えるための「価格」 ■価格の心理学 これからしばらく「価格」というものについてシリーズでを紹介する。最初に取り上げるのはリー・コールドウェル『価格の心理学』である。書はある架空の新商品を題材に、多様な価格戦略をストーリー仕立てで

    「価格」とDX(1):価格はメディアである―『価格の心理学』
  • 読書人WEB

    読書人WEBリニューアルのご案内 平素より読書人WEBをご利用いただきまことにありがとうございます。 このたび読書人WEBはユーザー様さらにご利用いただきやすいページを目指して、リニューアルを行いました。 新サイトでは最新号の記事の閲覧とコンテンツの購入が一緒にできるようになりました。ほかにも様々なサービスを随時導入していく予定です。 新サイトは以下URLとなります。 https://jinnet.dokushojin.com/ サイトリニューアルに伴いURLも変更になりましたので、ブックマークやお気に入り等に登録して頂いている場合はURLを変更して頂きますようよろしくお願い致します。 ユーザーの皆様に楽しんでいただけるウェブサイト作りを目指してまいりますので、引き続きご愛顧いただければ幸いです。 今後とも読書人WEBをどうぞよろしくお願いいたします。

    読書人WEB
  • たぶん世界一簡単な『純粋理性批判』からの学び方。:日経ビジネスオンライン

    カント哲学の内容そのものには一歩も足を踏み入れることなく、話は人物像や逸話に終始した。兄が語るその口調は、まるでカントが今現在、海の向こうで大ブレイク中のロックスターであるかのように熱かった。 哲学者といえば、やっぱりカント。カントで決まりでしょ。自然科学の研究もしていたというし、天才だよね。性格も実に哲学者らしい哲学者で、やることなすこと厳格このうえない。毎日必ず決まった時刻に同じ道を散歩するものだから、近所の人々はカントの歩く姿を見て、時計の針を調整していたんだって。オマエ、信じられるか? とにかく、それぐらい偉いヤツなんだ。哲学の歴史はすべてカントに流れ込み、その後はすべてカントから流れ出たと言われるほどさ。カント哲学はあまりにも画期的で、それまでの哲学を根からひっくり返したものだから、その衝撃を「コペルニクス的転回」と呼ぶんだぜ。 兄の話に耳を傾けているうちに彼のカント熱がたちま

    たぶん世界一簡単な『純粋理性批判』からの学び方。:日経ビジネスオンライン
  • セクシィ・ギャルの大研究―女の読み方・読まれ方・読ませ方 - 情報考学 Passion For The Future

    ・セクシィ・ギャルの大研究―女の読み方・読まれ方・読ませ方 上野千鶴子の"処女喪失作"が四半世紀ぶりに文庫化。カッパブックスから岩波現代文庫へ。 「男は「女らしさ」を振つけし、読みとり、鑑賞し───そしてもちろん、発情する。この「らしさ」のカタログは、男たちの作ったマスメディアの中に、うんざりするほど登場する。いまからお目にかけるのは、広告というもっともポピュラーな媒体に登場する、女たちの「らしさ」のカタログであり、その隠されたメッセージを読みとく手引きである。」 四半世紀経っても男の目から見てのセクシー=「女らしさ」はあまり変わっていないように思える。四つん這いだとか、体をくねらせるとか、流し目、濡れた唇に、男はついついそそられてしまう。広告はそうした男性の心理を利用して、巧妙に商業的メッセージを発信してきた。 「女らしさ」は男性が文法をつくりだす。こんな面白い研究が紹介されている。 「

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