ピーターの法則とは、南カリフォルニア大学教授で教育学者のローレンス・J・ピーターがレイモンド・ハルとの共著『ピーターの法則(Peter Principle) 』において1969年に提唱した、階層型の組織において人材が無能化することを説明した概念を言う。 ピーターの法則によると、階層型の組織においては、どんな人も、昇進を繰り返すことでいずれは能力の限界に達し、十分に職責を果たせなくなって無能化する。その結果、「あらゆるポストは、職責を果たせない無能な人間によって占められる」という。 例えば、営業担当者として有能でも、昇進して主任になった場合に有能であるとは限らない。有能な主任であったとしても、さらに昇進して課長となった場合、有能であるとは限らない。このように、あるポストで有能であるためのスキルや能力が、次のポストでも同様とは限らない。そのため、昇進を続けると、どんな人も、いずれは自身の限界の