菅首相には覚悟がなかった。無投票再選という安易な道を模索して無意味な工作を行い、結果的に虎の尾を踏んだ。全精力を傾けて勝負に出た小沢氏の前に、首相のケチなプライドは砕け散るだろう。 「菅さんはクリーニング屋?」 日本の命運を左右する決戦の火蓋がついに切って落とされた。 とうとう起ちあがった小沢一郎前幹事長に対し、その師匠の娘・田中真紀子元外相は、「マキコ節」を炸裂させながら、こうエールを送る。 「(田中角栄元首相が生きていたら)愚直で不器用な小沢さんが、ようやく『やる』という決断をしたな、と。日本を頼むぜ、いっちゃん―そう言うだろうと思いますね。父を思い、私も胸が熱くなりました。代表選は(小沢氏が)圧勝します。 小泉さんのときのように圧勝するよう最善を尽くしますよ。大体、菅さんが言うクリーンって、クリーンで政治ができますか。それはクリーニング屋さんに任せればいいんです」 ボスの出馬に、小沢