1999年のベルギー・フランス合作映画「ロゼッタ」。 酒浸りの母親とキャンプ場のトレーラーハウスで暮らす少女ロゼッタ(エミリー・ ドゥケンヌ)は、ある日突然理由もなく工場での仕事をクビになってしまう。ロゼ ッタは持病の腹痛と戦いながら新しい仕事を探し続けるのだが、厳しい社会の現実 にぶつかり、なかなか思うようにいかない。ある日ロゼッタはワッフルを売る屋台 で働く青年リケ(ファブリッツィオ・ロンギーヌ)と知り合う。 第52回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した、リュック・ダルテンヌと ジャン=ピエール・ダルテンヌ兄弟の監督による人間ドラマ。物語はロゼッタが工 場をクビになったのに出ていくまいと必死で抵抗して、職場の人たちに押さえつけ られているところから始まる。人員削減だか何だかわからないのだが。ロゼッタは 新しい仕事を探さなければならなくなる。母親と2人でトレーラーハウスで暮らし て