筆者は賞味期限に敏感だ。コンビニで買ったサンドイッチやおにぎりは、パッケージに記してある賞味期限を1分でも越えてしまうと食べずに捨てようと思ってしまう。いつも同僚から、「もったいない」と注意される。確かにその通り。賞味期限は目安でしかない。保存状態が悪くなければ、賞味期限が切れても美味しく食べられる。 一方、情報システムはどうだろうか。ハード/ソフト・ベンダーの保守サポート期間(賞味期限)を過ぎたら、サーバーやパッケージソフトは使えなくなるのか。もちろん、そんなことはない。ただし、ベンダー側は「故障しても交換部品を提供しない」「バグがあっても修正プログラムは提供しない」といった条件をユーザー企業に突き付ける。よほどの覚悟を持たない限り、賞味期限が切れたシステムを使い続けることはできない。 使いたくても使えない――。ベンダーがシステムの賞味期限を一方的に決める現状に対し、ユーザー企業の不満が