部屋の電気が消えたか、消したと記憶しているのにわざわざ確認してしまう。もうきれいな机なのに、毎日磨かずにはいられない。 一見無意味な行いを何度もしてしまう「儀式的な行動」。その背景には、不安感があると見られてきた。 このたび実験的に証明された。 強い不安感を感じると環境をコントロールしようとする 米国コネチカット大学を含む研究グループが、科学分野の国際誌カレント・バイオロジー誌2015年6月18日号オンライン版で報告した。 何年も前から、不安感と儀式的行動には関係があると言われてきた。 人は不確定で制御不能な状況に直面すると、次に何が起きるか予測できないためにストレスを感じる。適応しようと儀式的行動によって環境をコントロールしようとする、という考えに基づくものである。 研究グループは、強い不安を感じた場合とそうでない場合に、儀式的な行動に差が現れるかどうかについて調査を行った。