斎藤元彦前知事の失職に伴う兵庫県知事選が佳境を迎えている。 今年序盤にパワハラ、おねだり等の問題が取り沙汰され、職員に自殺者を出す結果を招いた混迷の半年は今週末でようやく一定の決着を見ることになる。 ところが、当初県議会で全会一致の不信任が突きつけられた経過から惨敗が予想された前職の善戦が報じられている。選挙結果は開票が始まるまで分からないとはいうものの、当初から経過を見てきた多くの人はこの情勢報道に困惑しているだろう。SNSでこの問題に注目する人の中には兵庫県内に「陰謀論」の浸透を感じて民意の否定に走るような言説もまま見られる状況となっている。 元局長の告発文は妥当でない内容を含んでいるひどいことを言うなという感覚を持たれるかもしれないが、あれは怪文書であることは間違いない。 公務員として公益通報を行うのであればその内容はまず公益通報窓口に提出するのが筋だが、元局長はそれを行わず県議会や