インディー・キッドが「英政界の顔」に事前の大方の予想どおり、去る7月4日の英下院(庶民院)総選挙にて労働党が歴史的大勝利をおさめ、14年ぶりの政権交代を果たした。新首相となったのは、2020年より労働党の党首をつとめるサー・キア・スターマー(61歳)だ。任期途中での解散・総選挙というバクチを打ったが勝負に負けて下野した保守党の党首、リシ・スナクに変わり「イギリス政界の顔」となったスターマーについて、当然のごとく数多くの報道が乱れ飛んだ——のだが、僕が見逃せなかったのが、BBCのこの見出しだ。 「キア・スターマー:インディー・キッドから首相に」 BBCニュースの該当ページ・トップより ちょっとこれは――こんなのは、見たのは初めてだ! なぜならば、この場合の「インディー・キッド」とは、たんに「インディー・レーベルから音楽作品をリリースしているバンドを好むファン」という意味、ではない。もっと特定