台湾の疾病管制署(日本の厚生省、アメリカの疾病予防管理センターに相当する機関)では2018年より、様々な疫病(感染症)の特徴を捉え、それを擬人化したアニメキャラクターを作成し、若者の関心を集め、疫病に対する正しい知識を身に着けてもらうという施策を行っている。 これらのキャラクターは『Disease』という雑誌の表紙を飾っており、疫病という悪役ではあるのだが、魔の魅力を放っているとして話題となっている。
この画像を大きなサイズで見る 世界中の数十の狩猟採集社会のデータを分析したところ、こうした社会の少なくとも79%で、女性が狩猟を行っていた事実が示された。 これまで「男は狩猟、女は採集」という定説が広く定着していたが、これを覆す結果となった。 この研究は、アメリカ、シアトル・パシフィック大学のアビゲイル・アンダーソン氏らが行ったもので『PLOS ONE』(2023/06/28)に論文が掲載された。 男性は狩猟、女性が採集という定説に疑問 狩猟採集社会において一般的には、男が動物を狩り、女は植物を採集していたと考えられてきた。 しかし、人類の歴史と先史時代の考古学的証拠がたくさん出てくるにつれ、この定説に疑問が投げかけられている。 例えば、多くのコミュニティで、女性が大型動物を狩る道具と共に埋葬されているのが発見されている。 ハンター(狩猟者)としての女性の役割は過去に限定されていて、近代社
この画像を大きなサイズで見る 中年になってぽっこりと膨らんだお腹を見て、「いやー、もう歳だから。代謝が落ちちゃってさ~」という言い訳はできなくなるかもしれない。 代謝は、生物体がエネルギーなどを外部から取り込み、体内で化学的に変化させ、不用なものを消費する反応のことだが、年を取ると代謝が落ち、肥満や便秘の原因になると言われていた。 だが『Science』(21年8月13日付)に掲載された最新の研究によると、20歳から60歳まで人体の代謝率はほとんど変わらないと報告しているのだ。 若い頃はスリムでも、年齢を重ねると太るというのは代謝のせいではなさそうだ。 代謝には普段の生活エネルギーも含まれている この研究を行ったアメリカ、デューク大学のハーマン・ポンツァー氏は、「人は太った原因を代謝の低下のせいにしがちですが、それは違うようです。人口レベルの広い視点から見れば、代謝は成人してからも安定して
この画像を大きなサイズで見る 誰の人生も1度きりで、今日という日は永遠に戻ってはこない。だからこそ、今を楽しく生きることが大切だ。人は一人では生きていけない。楽しく生きるためには人への思いやりが必要だ。 今やSNSでは、人生を豊かにするためのライフハックが溢れている。ライフハックの王者と呼ばれるSNSユーザーは、2010年から運営されているRedditのサブフォーラム『Life Pro Tips(ライフプロの秘訣)』から収集した、最も優れたライフハック術をTwitterでシェアした。 人生を快適に、毎日をより豊かにするための秘訣は、どれもシンプルで実用的なものばかりだ。自分にとって有意義だと思うものだけ実戦してみればいい。 約2200万人から集めた究極の人生におけるライフハック ライフハックの王者Arjun Mahadevan氏は、約2200万人のRedditユーザーから集めた「ライフプロ
この画像を大きなサイズで見る 何十年も探し求められた「アインシュタイン」のタイルがついに発見されたそうだ。 それは13の辺を持つジグソーパズルのような図形で、どれだけ並べても、絶対に同じパターンが繰り返されることはない。 数学の世界で「非周期的モノタイル」と呼ばれるこの形状の発見は、数学の歴史の革新的発見(ブレイクスルー)と称されている。 この図形の不思議さとすごさ、面白さを説明していこう。 非周期的タイルとは何か? 「アインシュタイン」とは言っても、あの天才物理学者アルベルト・アインシュタインのことではない。ドイツ語で「1つの石」のことで、つまりは1枚のタイルであることを意味するものだ。 これについて、発見者の1人であるカナダ、ウォータールー大学のクレイグ・カプラン教授は、「私たちは史上初の本物の”非周期的モノタイル”を紹介しています」と声明で述べている。 「非周期的タイル」とは何か?
この画像を大きなサイズで見る 南アフリカでは法的に一夫多妻制が認められており、複数の妻を持つ男性がいる。今回一卵性三つ子の姉妹と結婚した男性のニュースが伝えられた。 そっくりの三つ子姉妹の1人と交際していた男性は、知らないうちに入れ替わられて、女性の姉妹ともデートをしていたようだ。1人と交際していたつもりが3人と交際していたのだ。 A Man Who Married Triplets Shocked The World : LOVE DON’T JUDGE 一卵性三つ子の1人とSNSで知り合い交際に発展 コンゴ民主共和国キブ州カレヘに住むルウィゾさん(32歳)は、SNSを介して知り合ったナタリーさんという女性と意気投合し、交際を始めた。 やがて、互いに結婚を意識するようになり、最終的に結婚の話を進めるために、ルウィゾさんはナタリーさんの自宅に招待された。 そこで、ナタリーさんにそっくりの姉
この画像を大きなサイズで見る アメリカでアジア系の顔立ちをした人が「アジアのどこ?」と聞かれるのはお決まりのフレーズだ。 観光客や一時的に滞在している人であればそんな会話も楽しめるが、アジア系の2世、3世、4世ともなるとそれは紛れもなくアジア系アメリカ人である。 カリフォルニア州ロサンゼルス在住のアーティスト、ケン・タナカ(本名:デイビットユーリ)さんが、アメリカで生まれ育ったアジア系アメリカ人が、白人系アメリカ人が聞いてくるこの質問を面白おかしく仕立てた「君はどういうアジア人なの?」という動画を公開した。 あなたはアジアのどこ? 女性役のステラ・チェさんがジョギングをしていると、白人男性が話しかけてくる。彼にまったく悪気はないのだが、とてもしつこくステラさんがアジアのどこから来たかを聞いてくる。 そして、ステラさんの先祖までたどりようやく知りたかった答え(?)を聞き出すと、得意げにアジア
この画像を大きなサイズで見るデヴィッド・リンチが淡々とお天気 image credit:YouTube 『ツイン・ピークス』(1989年、1990年~1991年)や『エレファントマン』で知られている映画界の巨匠デヴィッド・リンチは、その作風から「カルトの帝王」と呼ばれていることはみんなご存じのことだろう。 リンチ氏が自身のYouTubeチャンネル「DAVID LYNCH THEATER」を開設。鬼才であるリンチ氏は、どんな得体のしれない恐ろしいものが流されているのだろう…と思いきや、なんと毎日アメリカ・ロサンゼルスのお天気情報を淡々と伝えているんだそうだ。 Weather Report 5/18/20 鬼才デヴィッド・リンチ監督によるロサンゼルスのお天気報告 どうやらデヴィッド・リンチは以前からTwitterなどで時々天気予報を行っていたらしいのだが、今回パンデミックによる外出禁止令を受け
この画像を大きなサイズで見る 英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームによると、イチモツサイズが人より小さいと思っている男性は、速くて派手スポーツカーに強い関心を持つ傾向があることがわかったという。 この研究では、自分のイチモツのサイズを評価してもらい、その後、スポーツカーが欲しいかどうかうの質問した。 すると30歳以上で自分のイチモツのサイズ感に自信を持てない男性ほど、スーパーカーと呼ばれる派手なスポーツカーを欲しがることがわかったのだ。 なぜこの研究を行おうと思ったのか、その動機はちょっとよくわからないのだが、興味深い結果となったようだ。 偽のデータでいちもつの自己評価を操作 興味深いのは、200人ほどが参加したこの実験では、参加者にイツモツの大きさに関する”偽”のデータを見せて、彼らのイチモツの自己評価を操作していることだ。 ちなみに、2015年に英ロンドン大学が公表したデー
この画像を大きなサイズで見る 1枚の写真から1人の人物を探す「さとしを探せ!」14年後にようやくクリア/iStock 全ての人は6ステップ以内でつながっていて、友達の友達の友達…を介して世界中の人々と間接的な知り合いになることができるという説がある。これは「六次の隔たり」と呼ばれていて、6人の伝い手を頼れば、憧れのあのアーティストや大物政治家と連絡が取れるということだ。 2006年、この「六次の隔たり」にインスピレーションを受けて、ある代替現実ゲームが企画された。その超絶難易度の高いゲーム「サトシを探せ!」が、14年ごしについにクリアされたそうだ。 では、ルール説明を踏まえてクリアまでの軌跡を見ていこう。 代替現実ゲーム「サトシを探せ!」 ネットやテレビ、雑誌やポスターなどから提供される情報をつなぎ合わせることで、仮想と現実が交錯する奇妙な体験をもたらす一風変わったゲームを「代替現実ゲーム
この画像を大きなサイズで見る 海の生き物のカニ化が進む / Pixabay 収束進化(収斂進化)は、統の異なる生物種間で類似した形質を個別に進化させることを意味するが、どうやらカニの形状は理想の究極ボディの1つであるらしく、海の中ではさまざまな種がそれぞれ独自にカニの姿に進化しているという。 これを「カニ化(carcinisation)」と呼ぶのだそうだ。 ネット上で疑問解決 ネットは発見の宝庫である。自分で直接目にすることができなくても、代わりにそれを確認してくれる人がどこかにいる。世界各地からそうした情報が日々寄せられている。 例えば、ぷぅと膨らむフグはどうやって膨らむかご存知だろうか? 風船なら空気で膨らむが、海の中に膨らむくらいたくさんの空気なんてあるのだろうか?そんなモヤモヤした疑問もほら、こちらの報告を見ればスッキリだ。 I literally always thought p
この画像を大きなサイズで見るpixabay 世界屈指の富裕国家と言われたスイスは、近年貧困率が上昇している。かつて目にすることのなかったホームレスの人々の姿が、路上に頻繁に見られるようになったのは、2008年の世界金融危機以降だという。 現在、スイスの北西部に位置する都市で、路上のホームレスを減らす政策プログラムが実施されている。ヨーロッパの他の都市への片道切符を彼らに無料で提供し、スイスから出て行くことを契約させるというものだ。 ホームレスに無料で片道切符を提供、国外に出て行ってもらう スイス北西部、ライン川沿いに位置するバーゼル市は、人口が17万人強と国内で3番目に大きな都市だ。 芸術的風景や歴史的建造物、賑やかな市場があることで知られるこの街は、近年ヨーロッパ各地からやってきたホームレスたちが急増していることが問題となっている。 そこで同市の入国管理局はこのほど市内からホームレスの人
この画像を大きなサイズで見る 中国の深セン市にあるショッピングモールで、3月12日、犬カフェにいた約100匹のシベリアンハスキーが集団脱走するという事件が発生した。 ハスキーたちはモール内を縦横無尽に走り回り、店内はひっちゃかめっちゃか。全員を捕まえるのも大変だったようだが、彼らはひと時の自由を楽しんだようだ。 100 huskies escape from pet cafe in China 約100匹のハスキーが犬カフェから一斉に大脱走! 今回の事件の舞台となったのは、中国の広東省深セン市にある「歓楽海岸購物中心(O’PLAZA)」というショッピングモールである。 モール内にある犬カフェから、約100匹のシベリアンハスキーが集団で脱走し、買い物客でにぎわう店内を全速力で走り回ったのだ。 モールにいた買い物客たちが撮影した映像には、フードコートやレストラン街と見られる場所を楽しそうに駆け
この画像を大きなサイズで見る ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの長期戦争/iStock 60万年前、ヒトは2つのグループに別れた。一方はアフリカにとどまり、「ホモ・サピエンス」つまり現生の人類である我々になった。 もう一方はアフリカからアジアへ、次いでヨーロッパへと旅立ち、「ホモ・ネアンデルターレンシス」ネアンデルタール人になった。 すでに絶滅したネアンデルタール人は我々の祖先ではなく、むしろ同じ時代を生きてきた兄弟に近い。 だが両者はエデンの園のような牧歌的な楽園で、仲睦まじく暮らしたというわけではなさそうだ。領土や資源をめぐる血で血を洗う争いが現代にいたるまで失くなっていないように、どうやら彼らもまた争い続けてきたらしい。 縄張り意識と群れ 『The Conversation』誌では、生物学や考古学的な調査で明らかになった証拠をもとに、ネアンデルタール人は現生人類に匹敵する危険な戦
近年、様々な生物の意識に関する研究が活発に行われている。意識とは、自分の今ある状態や、周囲の状況などを認識している状態のことで、魚やタコ、イカなどの頭足類、エビ、カニなどの甲殻類から、植物に至るまで、意識や感覚があるとする研究結果が多く報告されている。 更にキノコ(真菌類)を扱った研究もある。それによると、キノコにも意識があり、学習して記憶をつくり、個体として意思決定を行うというのだ。 キノコの持つ意識とは? オックスフォード大学の生物学者ニコラス・P・マネー教授は、『Psyche』誌に、キノコの意識について説明している。 まず最初に断っておくと、ここで言うキノコの「意識」とは知覚を有しているときの状態のことだ。つまり周囲の環境を「感知」して「反応」できることである。 ただの反応なら意識があるとは思えないかもしれないが、実際のところ、きちんとした意識と単なる反応をはっきり区別することはほと
この画像を大きなサイズで見る1999年のウェブサイトデザイン image by:WEB DESIGN MUSEUM 1999年、みんなは何をしていただろう? 時代が混沌としていたのは今と変わらず、世界はノストラダムスの予言や2000年問題などで揺れていた。 日本ではコギャル文化から「ヤマンバ」ファッションが誕生。流行語大賞は「ブッチホン」「リベンジ」「雑草魂」が受賞して、今年の漢字は世紀末らしく「末」。「動物占い」や「だんご3兄弟」なんかがブームになったのもこの頃だ。 一方、すっかり社会に浸透したインターネットはまだ未熟だった。WWW(World Wide Web)は今では考えられないくらいに遅く、しかもやたらと面倒くさい代物だった。それでもドットコムバブルは膨らみ続け、今まさに弾けんとしていた。 1999年、ウェブデザインが模索された時代 当時のインターネットの状況について、Web De
この画像を大きなサイズで見る Amazonは、同社が運営するスーパーマーケット「Amazonフレッシュ」の実店舗に採用されていたレジなし技術「ジャスト・ウォークアウト」を撤去することを発表した。 ジャスト・ウォークアウトは、商品を棚からとり、店舗を出るときにスマホをスキャンするだけで清算が完了するAIを使用した全自動買い物システムである。 面倒なレジでの支払いを完全に省いてくれる画期的なシステムになるはずだったが、その実態は、インドで遠隔操作をする約1000人以上の従業員による人力作業が必要で、「ジャスト・ウォークアウト」だけで完全に運営するのが難しかったことから、今回の決断を下したようだ。 全自動AI買い物システム「ジャスト・ウォークアウト」 Amazonの全自動レジなし技術「ジャスト・ウォークアウト」は、棚から商品を取ると、AIカメラがそれをチェック。顧客は入り口でスマホをスキャンする
この画像を大きなサイズで見る ブラジル領の離島、トリンダデ島で、「プラスチック岩」が発見された。この岩は、海から流れ着いたプラスチックゴミが岩石と混ざり合って形成された、いわば新種の岩だ。 それは海のプラスチック汚染がいかに広まっているかを示すどころか、何が本当の自然なのかわからなくさせるような現象であるという。 地質学者のによると、岩の自然な形成プロセスに、人工的なプラスチックがくわわったプラスチック岩の登場は、現代が「人新世という新しい地質学的時代」にある証拠だという。 絶海の孤島でプラスチックの岩を発見 ブラジルの東沖、大西洋に浮かぶマルティン・ヴァス諸島の西方には、絶海の孤島「トリンダーデ島」がある。船で3~4日もかかる地球上で最も孤立した場所だ。 2019年、現パラナ連邦大学の地質学者フェルナンダ・アヴェラール・サントス氏は、地質学的なリスクを研究するために、この島を訪れ、意外な
この画像を大きなサイズで見る陰謀論を主張する人に対処する方法 /iStock 今年、こんな噂を耳にしなかっただろうか? 「新型コロナの大流行はでっち上げ」「支配者層が老人を削減しようとしている」「5Gが新型コロナウイルスを加速させている」などなど、ちゃんと調べれば根拠に乏しいものばかりだ。 これらはSNSなどで拡散されていて、信じている人も多い。もしあなたの家族や知人までが真顔で口にしていたらどうすればいいだろうか? 陰謀論の多くは不安や恐怖から生じているものだ。あなたがどんなに正論を言っても、根拠とするデータを提示しようとも納得してはくれないし、火に油を注ぐだけだ。では、相手の誤りを正すにはどうすればいいのか? それには陰謀論者が良く使う誤謬(詭弁)を理解する必要があるという。 陰謀論者が良く使う5つの誤謬(詭弁) 以下では、ガーディアン紙で解説されている陰謀論者が良く使用する5つの誤謬
この画像を大きなサイズで見る 作り手のイメージによって、出来上がる作品が著しく異なるのが芸術だ。でもって、完成した作品は、必ずしも万人受けするというわけではない。 今回、イタリアの美術学校の生徒たちによって制作された人魚の彫像が、物議をかもしている。 一般的な人魚のイメージとかけはなれて、その彫像の胸とお尻があまりにもたわわ過ぎることから、困惑と批判を呼んだようだ。 学生たちが作成した人魚像が挑発的過ぎると物議をかもす イタリア南部プーリア州モノポリにあるルイジ・ロッシ美術学校の学生たちが作成した人魚の彫像が、科学者のリタ・レヴィ=モンタルチーニにちなんで名付けられた漁村の広場に設置された。 その人魚像は、大きな胸とお尻を持ち、一般的に認識されている人魚像とは少々異なっていた。 SNSで画像がシェアされると、当惑と嘲笑が広がり、「セクシーすぎる」「非常に下品」「女性の不快なイメージでしかな
この画像を大きなサイズで見る 寄生虫はやっかいで狡猾なイメージがある。事実、寄生されるとゾンビ化され、自由自在に操られ、使い捨てされるといった事例がいくつも報告されている。 そんな中、寄生した対象の寿命を延ばし、さらに仲間から優遇され、働かなくてもいたれりつくせりの状態を作り上げる寄生虫がいる。 西ヨーロッパに生息する「ムネボソアリ」の仲間は、小型のサナダ虫(Anomotaenia brevis)に寄生されると、寿命が3倍以上に伸び、王侯貴族のような生活を送れるようになるという。 だがやはり、寄生虫がタダでアリに美味しい思いをさせることはなかった。そこには、サナダ虫の狡猾な戦略が隠されていたのだ。 寄生された働きアリは、寿命が延び王侯貴族クラスの扱いを受ける 今回の主役であるムネボソアリの仲間(Temnothorax nylanderi)は、枝やどんぐりなどの小さな穴の中に巣を作る習性があ
この画像を大きなサイズで見るimage credit:Pixabay 特定のあるものに対してだけ、日常生活に支障をきたすほどの心理的、生理的恐怖を感じてしまうのが恐怖症だ。そしてこの世には様々な種類の恐怖症がある。 スウェーデンの大臣を務めるパウリナ・ブランドバーグ氏は、バナナ恐怖症だ。そう、あの黄色い果物のバナナである。 ただそこに存在するだけでもダメなぐらい苦手だそうで、大臣の視界にバナナを置かないよう徹底した配慮がなされており、公式の訪問先では「バナナ禁止」が要請されているという。 バナナ恐怖症のスウェーデンの大臣 他の人にとっては全く平気でも、一部の人にとっては恐怖の対象でしかなく、時にパニックを起こしてしまうほど強い恐怖を覚えてしまうことがある。 割と多いのが高所恐怖症や閉所恐怖症、クモ恐怖症や細かい集合体に強い嫌悪感を覚えるトライポフォビアなどだが、スウェーデンの男女平等・労働
この画像を大きなサイズで見る あらゆる分野に精通し、比類なき万能の天才として知られている「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が没して5世紀が過ぎたが、いまだ彼の残した偉業は完全には解明されていない。 新たな研究で、ダ・ヴィンチは、ニュートンよりも100年以上前に、重力の存在に気が付いていたことが、彼の残したスケッチから明らかになったという。 ダ・ヴィンチが残した重力の認識を示すスケッチ アイザック・ニュートン(1643年1月4日 – 1727年3月31日)は17世紀後半に、木から落ちるリンゴを目にして、重力の概念をひらめいたとされている。 だが、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年4月15日 – 1519年5月2日)は、その100年以上前から、重力について理解していたようだ。 『Leonardo』(2023年2月1日付)に掲載された研究では、「アランデル手稿」というダ・ヴィンチのノートに描かれた三
この画像を大きなサイズで見る さて先日、激辛唐辛子の開発を行っているエド・カリー氏が生み出した「ペッパーX」が、スコヴィル値269万をたたき出し、「世界一辛い唐辛子」としてギネス世界記録を更新したという話をお伝えした。 ちなみにこれまでのギネス記録は「キャロライナ・リーパー」でこれもカリー氏が生み出したものだ。カリーだけに、とか言っている場合じゃない。 唐辛子は世界中で大人気だが、限度というものがある。人はなぜ、兵器レベルの辛いものを食べたがるのだろうか? ペッパーXの威力は壮絶で胃痙攣が14時間止まらなかった人もいるほどだという。 世界一辛い唐辛子、ペッパーXの試食会 世界一辛い唐辛子を栽培したのは、米サウスカロナイナ州でパッカーバッド・ペッパー・カンパニーを創設・経営する”スモーキン”・エド・カリー氏だ。 自分も激辛好きだが、彼は他の人にもこの激辛を味わってもらいたいと考えた。「ぼくは
シリアの「テル・アブ・フレイラ」は、人類最古の農業の痕跡が発見された重要な考古遺跡だ。だが今後は、彗星によって破壊された唯一の集落としても記憶されるかもしれない。 ユーフラテス川にダムが建設されたために、集落は現在アサド湖に水没してしまっている。 しかしダム建設前、1972年から73年にかけて行われた調査では、上下に重なる2つの遺跡でできていることが判明している。古い下の遺跡は旧石器時代の狩猟採集民の集落で、農業が行われていたのは新しい上の方だ。 このほど、当時採取された土や遺物が新しく分析され、驚愕の事実が明らかになったそうだ。どうやら旧石器時代の遺跡は、1万2800年ほど前に地球に落下した彗星によって破壊されたらしいのだ。 核爆発に匹敵する爆風で壊滅した古代の村 『Scientific Reports』に掲載された研究によると、彗星は大気圏に突入した時点でバラバラに崩壊しており、破片の
この画像を大きなサイズで見るimage credit:jeffreys.toys/Instagram ピクサーの名作『トイ・ストーリー』にインスピレーションを与えたアメリカ・サンフランシスコの最古のおもちゃ屋が、86年の歴史に幕を閉じ、永久に閉店することになった。 家族経営で今日まで続けてきた同店だが、近年のインフレ、犯罪多発など複数の理由により継続させることが困難になり、苦渋の決断を取らざるを得なかったようだ。 「トイ・ストーリー」のモデルとなったおもちゃ屋が閉店 ピクサーの名作「トイ・ストーリー」のモデルとなった象徴的なおもちゃ屋『ジェフリーズ・トイズ』が、今年2月いっぱいで閉店することを発表した。 1938年にルーン家によって創業された同店は、かつてはサンフランシスコのベイエリア全域に数店舗を構えていたが、現在はファイナンシャル・ディストリクトの1店舗を残すのみとなっている。 店のウ
この画像を大きなサイズで見る 夜の見え方は、女性と男性とでは違って見えているようだ。米ブリガムヤング大学の研究では、暗い夜道、注目して見ている場所が男女で異なることが判明した。 実験では、暗がりを歩く女性が常に周囲に気を配っていることが、視覚的にはっきりと示されている。一方で、男性が見ているのは主に歩く先だ。 この研究を率いたロビー・チェイニー教授は、この結果は「歩いている人が何を考え、何を感じ、何に注意を向けているかを表しています」と、プレスリリースで語る。 「違いがあるだろうとは予想していましたが、これほど対照的だとは予想外です。本当に印象的なビジュアルです」 夜道のどこを見ているのか?男女で違いはあるのか? およそ600人(うち女性56%、男性44%)が参加した実験では、被験者に16枚の画像をみてもらい、自分がそこを歩いているつもりになって、気になるところをクリックするよう指示された
この画像を大きなサイズで見るr/3Dprinting フィリピンに住む女性は4年以上前、地元の店で心惹かれる緑色の仏像を見つけ購入した。それから毎日、このほとけさまを崇拝し、祈りを捧げていた。 だが後に女性の家に友人が遊びに来たことをきっかけに真実が明らかとなる。知っている人はすぐにわかると思うが、これはアニメーション映画「シュレック」の主人公、シュレックだったのだ。 信じる者は救われるという言葉がある。例えシュレックでも、毎日祈りを続けていたんだから、きっとご利益はあったはずだと信じたい。 毎日祈りを捧げていたのはシュレックだった 地元の店で売られていた緑色の仏像に心惹かれたという信仰深い女性は、その像を購入し、棚に飾って毎日欠かさず祈りをささげる日々を送っていた。 それから4年以上経ったある日、友人がその像を見て「違和感」に気づいた。仏像のように見えなくもないけど緑色って!しかも何かに
この画像を大きなサイズで見る マレーシアにあるフォレスト・シティは、中国の不動産開発業者が14兆円かけて開発した南国リゾートだ。だが軌道に乗ることなく今はゴーストタウンと化している。 中国の一帯一路構想のもとで建設された南国の楽園を作る都市開発は見事失敗に終わってしまった。今ではほとんどの高層マンションが空き家となっており、店舗も廃業しているところが多い。 ゴーストシティと化したマレーシアのフォレスト・シティ 東南アジアの美しい国マレーシアのマレーシア南端のジョホール州に、普通の観光客ではなく、廃墟探索家が集まりそうな町がある。 それは超近代施設を持つた「フォレスト・シティ」だ。だが、住む人もほとんどなく、ほぼ閉店状態のショッピングセンターや住宅ばかりなため〝ゴーストシティ〟と呼ばれている。 フォレストシティは、中国最大の不動産開発業者カントリーガーデンによって建設され、2016年に一般開
この画像を大きなサイズで見る 米国インディアナ大学ブルーミントン校の研究チームが開発したバイオコンピューターは、培養した人間の脳組織が組み込まれた文字通り”生きたコンピューター”だ。 どんなコンピューターにも敵わない人間の脳のパワーの秘密は、ニューロン(神経細胞)がプロセッサーとメモリの両方の役割を果たすことで生まれる効率性にある。 人間の幹細胞から培養した脳オルガノイド(生体外で3次元的に作られたミニ脳)を搭載した「Brainoware」は、コンピューターを脳に近づけようという試みをさらに一歩進めたもので、人間の音声を認識したり、カオスのような非線型方程式を予測したりすることに成功している。 スーパーコンピューターに匹敵する人間の脳のパワー 人間の脳は、自然に作られたとは信じ難いほど、精巧なシステムだ。 脳を構成するニューロン(神経細胞)の数は平均860億個、それらが最大1000兆個のシ
かわいい顔してあの子わりとやるもんだねと言われ続けて生きるのが辛かったのは昭和歌謡だが、ハムスターもかわいい顔してかなりの酒豪だったようだ。 自然界にもアルコールは存在する。酵母が多く存在しているため、果実が自然に落下しただけでも発酵し天然の果実酒となるのだ。 自然のお酒を飲んで酔っぱらう動物たちは様々いるが、ハムスターは別格だ。 お酒が好きで、1キロあたり20グラムのアルコールを平気で飲むという。これは人間の標準的な男性が、1日に21本分のワインを飲む量に匹敵する。 まさにザル。ハムスターの脅威の酒豪っぷり ペットとして人気があるゴールデンハムスターをはじめとする、キヌゲネズミ亜科のハムスターの仲間が、アルコールに強いということがわかってからというもの、研究者らは、ハムスターを対象に、アルコール親和性をテーマにした科学研究を行っている。 イギリス、ブラッドフォード衛生研究所のトム・ロート
この画像を大きなサイズで見る いろんな場所に挟まりがちなことで知られているアライグマだが、今回は屋根の隙間に挟まってしまったようだ。 カナダ、オンタリオ州トロントでは、屋根の隙間から家の中に侵入を試みるアライグマは結構いるそうだが、このアライグマが入ろうとした隙間は少しばかり小さかったようで、下半身が天に向かって万歳状態となってしまった。 Raccoon gets stuck trying to break and enter inside a attic roof. アライグマ、お尻が屋根に挟まる トロントのバンガローの屋根に突き刺さっていたアライグマ。上半身はなんとか入れたもののお尻が少しばかりおおきくて挟まってしまった。 この画像を大きなサイズで見る この家の所有者は、野生生物を安全に取り除くサービスを行っている業者、リドル・ラスカルズ・ワイルドライフ・コントロール(Liddle R
この画像を大きなサイズで見る 小さなミバエには、闇属性とか死属性のような能力があるようだ。仲間の死体を目にすると、老化が速まり、寿命が縮まるという。 といっても、我々人間には無害だ。だがミバエにとって、仲間の死体はそのような呪いの効果を発動する。 なぜミバエの死体を目撃したミバエは寿命が縮まるのか? これまで謎に包まれていたが、新たな研究ではその秘密が明らかになっている。 『PLOS Biology』(2023年6月13日付)に掲載された研究によれば、この呪いの効果はとある神経細胞群が関係しているのだという。 この呪いの謎を解くことで、新たな人間の老化予防(アンチエイジング)を考案できる可能性もあるそうだ。 死を知覚すると寿命が縮まるメカニズム 老化は、遺伝子と環境の両方から影響を受ける複雑なプロセスだ。何を見たかが老化に影響を与えると言ったら、信じられるだろうか? その実例が、今回のミバ
この画像を大きなサイズで見る 世界大手のファストフードチェーン「マクドナルド」は、ゴールデンアーチとともにさまざまなキャラクターが商品のアイコンとなってきた。 特に、ドナルド(海外ではロナルドと呼ばれている)はマクドナルドのマスコットとして、多くの人々に親しまれてきたはずだが、近年、あの白塗り顔に真っ赤な髪のピエロの姿は見られなくなった。 The Real Reason McDonald’s Got Rid Of Ronald McDonald マクドナルドのマスコットキャラクター「ドナルド・マクドナルド」 マクドナルドのマスコットキャラ「ドナルド(海外ではロナルド)」が、日本のCMから姿を消したのは、実は2007年6月末以降のことだ。 日本でドナルドの姿を見かけなくなってそんなに長い年月が経つのかと驚きだが、正式にマクドナルドの顔から引退したのは、2016年だという。 一度見たら忘れない
そこでオレオは、終末の日に備えて世界中の種子が保管されているノルウェー領スヴァールバル諸島の「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」にほど近い場所に、なんとオレオクッキー貯蔵庫を建設、そこにオレオやレシピなどを保管したようだ。 GLOBAL OREO VAULT – FOR ALL HUMANKIND アメリカでのオレオクッキーの人気は絶大だ。様々なスイーツにトッピングするのはもちろん、中身のクリーム好き派、外側のチョコクッキー好き派に分かれた激しい論争も繰り広げられている。日本でいう所のキノコ・タケノコ戦争のようなものだろうか。 きっかけはTwitterユーザーのこんなつぶやきから始まった。 この画像を大きなサイズで見る 小惑星がもし地球に到達しちゃったら、誰がオレオを救ってくれるの? そんなオレオファンのつぶやきを見逃さなかったオレオとその親会社「モンデリーズ・インターナショナル」は総力をあげ
この画像を大きなサイズで見る 人間は長い間、昆虫は刺激に対して、ロボットのような反応を示すだけの、機械的な生き物と考えており、痛みを感じない生き物だと思っていた。 事実過去には、昆虫には痛みを感じる”痛覚”がないという説が有力だったのだが、実は研究がなされていないだけで、そうでもなさそうなのだ。 ロンドン大学クイーンメアリー校のグループの新たな研究によると、昆虫も痛みを感じている可能性があるという。 『Proceedings of the Royal Society B』(2022年6月6日付)に掲載された研究では、彼らに痛みを制御しているらしきメカニズムがあったと報告している。 脳に痛みを伝達するシステム これまで昆虫は痛みを感じないというのが通説だった。だから昆虫をつぶしてもそれほど罪の意識を感じない人も多かったはずだ。 そもそも私たちが痛みを感じるとき、2つのプロセスがある。まず、手
この画像を大きなサイズで見る世界各地の感染症マップが公開される/iStock 世界的に蔓延している新型コロナウイルスだが、我々が警戒しなければならない感染症はそれだけではなさそうだ。 アメリカ国立アレルギー・感染症研究所のグループがまとめたマップを目にすれば、こんな暑さでも背筋がぞくっとすること請け合いだ。世界ではこれだけの感染症が人々を脅かしているのだ。 『Cell』(8月15日付)に掲載された研究では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミックするにいたった環境的・人為的要因が考察されている。 ではそのマップをご覧いただこう。 現在、世界各地で発生している感染症マップ ここで紹介するマップは、最近人類社会を襲った新型および既知の病原菌による感染症をまとめたものだ。けっしてすべてが網羅されているわけではなく、また1件は人為的(炭疽菌テロ)に引き起こされたものだ。 現時点で
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