FacebookXHatenaPocketCopy 新刊書店員から独立して古書店「BOOKS青いカバ」を開店して6年。「本」という商品を売る仕事の持続可能性を考える。 最終回 「商売として」本を売る 古本屋を一歩進める BOOKS青いカバを開店して、早いものであと数か月で8年を迎えようとしている。 正直どうなるかわからない賭けのようなはじまりだったが、なんとか営業を続けられているのは、売ったり買ったりと気にかけてくれているお客さんや同業者のおかげである。 はじまりの日は、棚がスカスカだった。でも、なにをこの棚に置きたいかは、いまとほぼ変わらないかたちで決まっていた。ところどころに本が並んで、いろんなところに本が散らばっているなぁという棚を、「古書ほうろう」さんが「種がまかれているよう」と言ってくれて、「たしかにそのとおりだ」と思い、その表現がうれしかったのを覚えている。 無自覚ではあったが