呉座勇一先生が反訴原告となって、「女性差別的文化を脱するために」オープンレター呼びかけ人の一部に対して行われていた名誉毀損訴訟が、2023年9月27日に和解成立により終了いたしました。 そもそも呉座先生がオープンレター差出人に法的措置を取ることとしたのは、「オープンレター」の文面が、あたかも呉座勇一という歴史学者は表向きでは歴史修正主義を批判しながら、実際には歴史修正主義であったかのような印象を読者に与えてしまうことが、強く懸念されたからです。歴史学者である呉座先生にとって、歴史修正主義者のレッテルを貼られることは、研究者としての死刑宣告とも言うべき重大な事案です。 そこで差出人に通知書を送付して、謝罪と損害賠償を求めたところ、差出人から債務不存在確認訴訟と不法行為に基づく損害賠償を求める本訴が提起され、呉座先生も反訴を提起することとなりました。そして、以下にご紹介する呉座先生と反訴被告ら