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学園紛争の検索結果1 - 40 件 / 46件

  • 一水会代表による反統一教会論文(昭和六十年 朝日ジャーナル)

    「そしてその時ではもう遅いのだ。」 http://www.asyura2.com/sora/bd11/msg/691.html 阿修羅よりコピペ 勝共連合は民族主義運動の敵だ ――――文鮮明王朝建設に利用される日本の若者 「右翼、民族派の人たちが統一教会・原理研・国際勝共連合のことをどう思っ ているか書いて下さい」と『朝日ジャーナル』の記者に言われた時には正直い って気が進まなかった。 たしかに右翼の連中の中には「反共の同氏だ」と思っている人はいる。また、 「原理はウサン臭くて嫌いだが勝共は仲間だ」と公言する人も多い。警察の公 安や公安調査庁の人間だって反共なんだから仲間だし、日本に共産革命が起き たときには一緒に決起してくれると信じている<純朴>な人も多いこの業界だ から、原理運動をそう思ってもても仕方はない。 しかし、少なくともわれわれ民族派、また新右翼といわれる若い人間にはそん な混

      一水会代表による反統一教会論文(昭和六十年 朝日ジャーナル)
    • 『福田村事件』 - 内田樹の研究室

      ある媒体から『福田村事件』についてのコメントを求められたので、こんなことを話した。 関東大震災時に起きた虐殺事件を描いた映画『福田村事件』が公開中である。私は、この映画のクラウドファンディングに参加しており、本作を応援する者として、この映画を1人でも多くの人に観てもらいたいという思う。 本作はオウム真理教を描いた『A』『A2』、『FAKE』など良質なドキュメンタリー作品を数多く手掛けてきた森達也監督の初の商業劇映画である。私がクラウドファンディングに出資しようと思ったのは、扱いの難しい題材をエンターテイメント作品として撮ろうという森監督の野心を多としたからである。 福田村事件とは、1923年9月1日に発生した関東大地震の5日後、千葉県東葛飾郡福田村に住む自警団を含む100人以上の村人たちにより、利根川沿いで香川から訪れた被差別部落出身の行商団のうち、幼児や妊婦を含む9人が殺された事件のこと

      • 安倍暗殺事件とその背景 - 内田樹の研究室

        この号では参院選の総括を求められている。だが、投票日の二日前に安倍元首相が銃撃を受けて殺害されるという事件が起きた。捜査の過程で容疑者の母親が統一教会の信者であり、犯行動機が統一教会と自民党の久しい癒着にかかわることが分かった。今回はこの事件の意味について書きたいと思う。現在の日本の目を覆うほど悲惨な政治状況の意味も、それでいくらかは明らかになるだろう。 統一教会問題は20年前くらいまではメディアで繰り返し取り上げられた。「霊感商法」や合同結婚式についてのニュースを私は食傷するほどテレビで見せられた。だが、ある時期から「統一教会」という文字列をメディアで目にすることがひどく少なくなった。さすがにこれだけ社会問題になると、教会の社会的影響力も低下し、活動も停滞してきたのだろうと私は漠然と思っていた。私と同じように感じていた人は多いと思う。まさかこれが「統一教会は安全な団体だ」という長期的・組

        • 捨てられた原稿4万枚、「怒ったって出てこないでしょう」【中村元】

          From: 仏教学者 中村元 求道のことばと思想 植木 雅俊 (著) ●4万枚の原稿行方不明事件を乗り越えて 『佛教語大辞典』の原稿は、19年かけて1967年に完成した。中村元が、オーストリア学士院遠隔地会員に選ばれた年である。200字詰め原稿用紙、約4万枚に約3万語が収録されていた。 その原稿を木製のリンゴ箱に入れて、出版社に渡した。ところが、その年の12月初め、出版社がリンゴ箱に入れた原稿を紛失してしまった。出版社の社長が重病になり、間もなく亡くなった。そこへ、都の道路拡張のために移転命令が出た。移転騒動の混乱のなかで原稿が行方不明になってしまったのだ。 古紙回収業者から製紙会社までのリサイクル関係者に探してもらったり、新聞やテレビなどのマスコミを通じて、「見つけたら届けてください」と懸賞金つきで呼びかけたが、出てこなかった。引っ越し騒ぎのドサクサの中であったためか、どうもゴミと間違え

            捨てられた原稿4万枚、「怒ったって出てこないでしょう」【中村元】
          • MRという仕事が不要となってしまった理由を話す。

            製薬会社の営業の人のことを業界内ではMRと呼称している。Medical Representativeを略したものである。 最近、安達さんがそれと一部関係する話題(「ピーター・ドラッカーの言う「販売が不要の世界」がやってきた」(5月14日)をアップされ、その稿で、最近、医療の現場でMRさんが減ってきていることを論じていた。 それで、少し昔のことなども含め私見を書いてみたい。 わたくしが研修医の指導をしていたもう40年以上前のこと、ある製薬会社のMRさんが中年の男性から若い女性に代わった。 その若いMRさんがミニスカートで研修医ルームなどに訪室するようになった途端、研修医が使う降圧剤が一斉にその若きMRさんの会社の薬に代わってしまった。 医局長がお前ら何をやっているのだ!と烈火のごとく怒っていた。 すくなくともこの当時、MRさんは自社の販売促進に効果があったわけである。 但し、自社製品の優秀さ

              MRという仕事が不要となってしまった理由を話す。
            • 社会学者の宮台真司さん 友達って何?/プロに聞く - 社会 : 日刊スポーツ

              友達って何だろう。愛とか正義とかって何だろう。新型コロナウイルスの感染拡大で、学校が休みの今、考えてみよう。「14歳からの社会学」など青少年に向けた著書がある、社会学者の宮台真司さん(61)に聞いた。【取材・構成=秋山惣一郎】 ◇  ◇  ◇ 僕は、父親の仕事で6回も転校しています。行った先々で生きていけたのは、友達のおかげでした。やくざの息子だったガキ大将が守ってくれたこともある。女子がかばってくれたこともある。転校生は心細かろうから優しく接しよう、という気持ちが、子供心にもあったのだと思います。 だから、転校のたびにそうした級友と別れるのはつらかった。中学以降は、彼らに受けた恩を返せていない、という気持ちを抱くようになりました。 東大を出て研究者の道に進んだ僕は、90年代に女子高生の援助交際問題の研究や、暴力団対策法に反対する活動をしましたが、小学校のときに女子ややくざの子から受けた恩

                社会学者の宮台真司さん 友達って何?/プロに聞く - 社会 : 日刊スポーツ
              • 「専業主婦になる覚悟がなかった」 最高の名誉を受けた女性数学者72歳が結婚を経て「ものになる」まで〈dot.〉

                一直線に数学だけを究めてきたと想像されがちだが、実際は、結婚、子育てとライフステージの変化とともに柔軟にやりくりしながらの研究生活だった。(聞き手・構成/科学ジャーナリスト・高橋真理子) *    *  * ――小学生のころから算数が得意だったのですか? いえいえ、私は計算が遅くて、算数ができない子でした。数の感覚がすごく鈍いんです。そういう数学者は他にもいらっしゃいますよ。小学校時代はいじめられっ子で、よく泣いていました。学校にいるのが嫌で、早退したり、仮病を使って休んだり。 ――高校生のときに相対性理論に惹かれたとか。 相対論にはローレンツ変換という式が出てきますね。それを見てなんかすごく感動したんです。一つの式ですべてのことが記述できるというところに。たぶん物理の感動とは違うと思いますね。でも、そのころは物理が好きだと思って、物理の偉い人のいる大学に行きたいと、京大志望でした。 とこ

                  「専業主婦になる覚悟がなかった」 最高の名誉を受けた女性数学者72歳が結婚を経て「ものになる」まで〈dot.〉
                • 成長と統治コスト - 内田樹の研究室

                  『複雑化の教育論』の中で、高度成長期に最も統治コストが嵩んだことを論じた。統治しにくい状態になると、経済は成長し、文化的発信力も高まる。だから今の日本のように「統治しやすい状態」になると、経済は停滞し、文化も力を失う。その「さわり」のところを少しだけ抜き書きしておく。 この30年間は中産階級の没落と、労働者階級の貧困化として進行しました。それは当然なんです。統治コストの削減は必ず「中産階級の空洞化」をめざすからです。これは世界中あらゆる国の出来事に妥当します。 近代史をひもとけばわかりますけれど、中産階級が勃興すると、民主化闘争が起きます。市民たちがある程度経済的に豊かになると、権利意識が芽生えてくる。言論の自由、思想信教の自由、政治的自由を求めるようになる。やがて、市民革命が起きて、近代市民社会が成立する。これは決まったコースなわけです。王政や帝政に替わって民主制が登場してくる。 革命と

                  • 映画「花束みたいな恋をした」を観てマグネシウムの燃焼と焚火を想像したこと - 失われた世界を探して

                    以前「明け方の若者たち」という映画を観て、作品の中に若者時代に暮らしていた明大前の風景が頻繁に登場し、ひどく懐かしい思いをしたが、人づてで「花束みたいな恋をした」という、これまた青春ど真ん中の恋愛映画も明大前が登場すると聞いて、Amazonプライムで観た。 「明け方の若者たち」の時は、懐かしい街の風景が次々と現れて目をつい奪われ、ストーリーそのものが全然頭に入って来なかったけど、今回の作品で明大前は主人公たちが出会う場面(終電を逃す場面)で使われていただけで、その他のシーンも甲州街道沿いを歩くシーンが少しあったくらいで、「懐かしい!」というのが最小限に収まり、僕は物語をすっかり満喫した。 こんなオッサンが、こんな眩(まばゆ)い青春真っただ中の作品を映画館に見に行くのはちょっと恥ずかしいけど、その点、サブスク万歳である。僕は家のリビングでソファに横になりながら、時々うたた寝しつつ、また巻き戻

                      映画「花束みたいな恋をした」を観てマグネシウムの燃焼と焚火を想像したこと - 失われた世界を探して
                    • はい!美術タイトルです vol.4 | フジテレビジュツのヒミツ - フジテレビ

                      岩崎光明 プロフィール 1982年よりフジテレビタイトルデザイン室でタイトルデザイン、イラストなどの制作を担当。 代表作は「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」 「ダウンタウンのごっつええ感じ」「世にも奇妙な物語」など。 この連載では主にアナログ時代のタイトルデザインについてご紹介します。 題名の“美術タイトル”(略称は美タイ)は河田町フジテレビ時代の名称。美術タイトルは報道以外の全番組を担当していました。 報道番組の写植などを制作する“報道タイトル”は報道部にあり、役割は全く違っていました。 タイトルデザイナーのレジェンド第三弾は私の師匠でもある山形憲一さんを大特集!取材を口実に久しぶりに差しで飲み会。河田町時代のフジテレビやタイトル室界隈のお話をたっぷりうかがってきました。“楽しくなければテレビじゃない”といえば1980年代のフジテレビのスロー

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                      • フィリップ=マーロウの言葉と山岡鉄斎の生涯を振り返りながら、中学時代に受けた歴史の授業を思い出し、自分の選んだ人生の中で自分なりに強く在りたいなぁなんて思ったこと - 失われた世界を探して

                        2024/02/11 「強くなければ生きていけない。優しくなければ意味がない」 僕は学生時代に大学の寄宿舎で生活していたけど、そこはまさに「ザ・寄宿舎」って感じの古めかしい鉄筋の建物だった。 実際、戦前に建設されていて、終戦直後にはGHQに接収され米軍の宿舎にも使用された。大学の敷地内にあるその寄宿舎に、20歳前後の若者たちが地方から集い、青春を謳歌して、卒業(卒寮)して行ったのだ。部屋も廊下も今じゃ考えられないくらいボロボロで、時代は既に平成だったけど昭和のデカダン宜しく、そんな環境の中、僕たちはジャージ姿でウロウロし、毎晩どこかの部屋に集まっては酒を飲み、騒いだ。 もしちょっと一人になりたければ屋上に上がって、鉄製のフェンスにまたがり、眼下に広がる街の風景を見ながらゆっくり煙草を吸った。 20畳3人部屋、というのが寮の規則だったが、僕も1年生の時は、4年生と2年生の先輩と同じ部屋で暮ら

                          フィリップ=マーロウの言葉と山岡鉄斎の生涯を振り返りながら、中学時代に受けた歴史の授業を思い出し、自分の選んだ人生の中で自分なりに強く在りたいなぁなんて思ったこと - 失われた世界を探して
                        • ハイデガーと実存主義と実存主義者への態度とその影響 - 日々是〆〆吟味

                          ハイデガーと実存主義者たち ハイデガーと実存主義 【手塚治虫『ネオ・ファウスト』】 【サルトル『嘔吐』『実存主義とは何か』】 実存主義者とは異なるらしいハイデガー サルトル以外にも影響した実存主義者たち 【ヤスパース『哲学』,マルセル『存在と所有』】 前回のお話 waka-rukana.com ハイデガーと実存主義者たち ハイデガーと実存主義 ハイデガーに影響を受けたのは別に日本人だけではなく(当たり前か)ヨーロッパでもそうでした。その中でなんとなく直接ハイデガーの後を引いたような印象があるのがサルトルかもしれません。 サルトルは実存主義の代表的哲学者ですが、同時に作家でもあります。小説にも『嘔吐』という有名なものがあります(でも文芸批評家の江藤淳は、サルトルの小説は『嘔吐』以外面白くない、なんて書いてたなぁ)。ちなみに日本に講演しにきたこともあって、手塚治虫の漫画にそんな様子が1コマ書い

                            ハイデガーと実存主義と実存主義者への態度とその影響 - 日々是〆〆吟味
                          • 制服廃止の進学校「自由でのびのび」と評されるが、殆ど高校全共闘以後の「学園紛争」がもたらした制度である事を忘れてないかという話

                            spartacus alias『消え去る立法者』 @accentdeverite 都会の進学校で、制服もなく、自由でのびのびしているとか評される学校、生徒がデキがいいからだの均質だの言われるが、肝心なことが忘れられている(隠蔽されている)。制服廃止はほとんどの学校で、高校全共闘以後の「学園紛争」で「勝ちとられた」のだ。 2022-01-11 15:03:03 spartacus alias『消え去る立法者』 @accentdeverite 制服廃止みたいな「セコイ」話は、高校全共闘「後」、むしろ「民青的」な運動だった、との指摘あり。ーそれも承知の上で、ポスト全共闘現象に、今や右から左まで「タダ乗り」して(右の「リベラルのバーカ」からリベラルの「暴力は良くない」まで)「自由でのびのび」はないだろ、とふと思ったまで。 2022-01-12 10:52:03

                              制服廃止の進学校「自由でのびのび」と評されるが、殆ど高校全共闘以後の「学園紛争」がもたらした制度である事を忘れてないかという話
                            • ロシアと向き合う勇気◇「戦争」と「独裁」への文学者のまなざし―亀山郁夫さんに聞く(前編):時事ドットコム

                              インタビューに答える名古屋外国語大学の亀山郁夫学長=4月5日、東京都世田谷区 ロシアによるウクライナ侵攻は3年目に突入し、出口の見えない戦争による無辜(むこ)の民衆の犠牲は増えるばかりだ。果たして戦争を止めることはできるのか。争いが争いを生む、憎しみの連鎖は断ち切れるのか。容易に答えが見つかりそうもない問いを抱えたまま、ロシア文学者であり、翻訳者であり、恩師でもある亀山郁夫さん(75)を訪ねた。 亀山さんは2006年に発表した「カラマーゾフの兄弟」の新訳によって、21世紀にドストエフスキー(※)作品への新たな窓を開き、昨年にはその5大長編小説の翻訳を完成させた。スターリン(※)時代のソ連の芸術と政治権力の関わりについての多くの著作もある。再び「戦争」と「独裁」に覆われようとしているロシアを、そしてウクライナを見つめる文学者のまなざしとはどのようなものなのか、話を聞いた。(時事通信編集委員 

                                ロシアと向き合う勇気◇「戦争」と「独裁」への文学者のまなざし―亀山郁夫さんに聞く(前編):時事ドットコム
                              • 米大学キャンパスで平和的デモへの「弾圧」 学長ら強硬姿勢のなぜ | 毎日新聞

                                1970年に公開された米国の青春映画「いちご白書」。題材となったのは68年にコロンビア大で起きた学園紛争だった。そのキャンパスで18日、イスラエル軍が攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザ地区への連帯を示す抗議活動を行っていた108人もの学生が逮捕された。抗議活動は米国各地の大学で拡大している。米国でいま、何が起きているのだろうか。【國枝すみれ】 日本人留学生らが見たもの 米北東部ニューヨークにあるコロンビア大は、オバマ元大統領から、同大ビジネススクールに通った著名投資家ウォーレン・バフェット氏まで、政財界に数多くの人材を輩出してきた。 そんな名門校のキャンパスに緊張感が漂い始めたのは17日。イスラエルを支援する兵器製造企業などと関係を絶つことを大学に要求する学生グループ「ガザ・ソリダリティー・エンキャンプメント」(ガザに連帯するキャンプ)がキャンパスの中庭にテントを張り、座り込みを始めたのだ。

                                  米大学キャンパスで平和的デモへの「弾圧」 学長ら強硬姿勢のなぜ | 毎日新聞
                                • 社会学者の宮台真司さん 友達って何?/プロに聞く(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

                                  友達って何だろう。愛とか正義とかって何だろう。新型コロナウイルスの感染拡大で、学校が休みの今、考えてみよう。「14歳からの社会学」など青少年に向けた著書がある、社会学者の宮台真司さん(61)に聞いた。【取材・構成=秋山惣一郎】 【写真】宮台真司さんの著書「子育て指南書 ウンコのおじさん」 ◇  ◇  ◇ 僕は、父親の仕事で6回も転校しています。行った先々で生きていけたのは、友達のおかげでした。やくざの息子だったガキ大将が守ってくれたこともある。女子がかばってくれたこともある。転校生は心細かろうから優しく接しよう、という気持ちが、子供心にもあったのだと思います。 だから、転校のたびにそうした級友と別れるのはつらかった。中学以降は、彼らに受けた恩を返せていない、という気持ちを抱くようになりました。 東大を出て研究者の道に進んだ僕は、90年代に女子高生の援助交際問題の研究や、暴力団対策法に反対す

                                    社会学者の宮台真司さん 友達って何?/プロに聞く(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
                                  • トランプさんと、日本学術会議の面々は似ている。

                                    これを書いている11月6日現在、アメリカ大統領選挙にかんするゴタゴタはまだ続いている。 まったくの見当はずれかもしれないが、恐れ多くもトランプ氏の気持ちを推測してみると以下のようなことになるのではないかと思う。 「自分はアメリカ大統領にもっとも相応しい人間である。それは事実なのであって、そのことは自分がなによりもよく知っている。であるからして、本来、選挙などというまだるっこしいことをしないで、全国民がただ自分を信任し、自分に全権を委任すればいいのである。そうすれば自分はアメリカ国民にとって最善の政策をなすであろう。 しかしまことに残念なことに今の制度はそうなっていない、選挙というようなかったるいやりかたによって選ばれなければいけないことになっている。しかし自分は「正しい」のであるから、選挙が行われれば、自分が当然選出されるはずである。 万一、そうならないとすれば、それはどこかで不正が行われ

                                      トランプさんと、日本学術会議の面々は似ている。
                                    • "まっくろくろすけ"に出会える子供の家庭環境 親の過干渉が子供のセンサーを壊す

                                      これから子供たちには何を教えればいいのか。哲学者の内田樹氏は、「それは英語やプログラミングではない。ゲームもスマホもマンガも取り上げて、『何もない場所』に放り出すのがいい。そうすれば自然と『芽』が出てくる。芽が出る先にすでに『何か』があったら、本当の意味での『創造』は起きません」という——。 ※本稿は、雑誌『プレジデントFamily2019秋号』(プレジデント社)の記事の一部を再編集したものです。 現代の子供はどんな状況で育てられているのか 今の日本は形式的には民主主義社会ですけれど、実際には、それを適切に運用するノウハウをもう市民たちは有していない。教わったことがないからです。だから、今の日本の家庭は民主的でもないし、家父長制でもない。まことに中途半端なものになっています。 なぜそうなってしまったのか。 戦前の家父長制下では、たとえ中身がすかすかでも、家長は黙ってそこにいて、定型的に家父

                                        "まっくろくろすけ"に出会える子供の家庭環境 親の過干渉が子供のセンサーを壊す
                                      • 名門「麻布」卒業生の生き様に見えた自由の本質

                                        東京都港区にある麻布中学校・高等学校は「自由な学校」の代名詞として知られている。制服もなければ校則もない。不文律として「授業中の出前は禁止。校内での鉄下駄は禁止。麻雀は禁止」の3項目があるだけだ。麻布がいかに自由であるかを表現するネタである。 子どもにしてみれば「制服を着なくていい!」「自由っぽい!」というだけで十分に魅力的であるわけだが、わが子をただの優等生で終わらせたくない欲張りな保護者層にとっては、東大合格者数ランキングトップ10常連でありながらこの底抜けに自由な校風という「ギャップ萌え」がたまらないのだろう。 東大合格十傑ながら底抜けに自由な校風 戦後、新制の中高一貫教育一期生が卒業した1954年から現在までずっと、東大合格者数ランキングトップ10から一度も外れたことのない唯一の学校でありながら、一度もナンバーワンになったことがないというのも味わい深い。 しかし真面目な話、それが“

                                          名門「麻布」卒業生の生き様に見えた自由の本質
                                        • 「専業主婦になる覚悟がなかった」 最高の名誉を受けた女性数学者72歳が結婚を経て「ものになる」まで〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

                                          「日本学士院賞」は、日本の研究者にとって最高の名誉とされる賞である。その中からさらに選ばれた人だけに「恩賜賞」が授与される。明治43(1910)年に創設され、翌年に授賞式が始まって以来、初の女性の単独受賞者が誕生したのは2021年、実に111年目のことだった。その栄誉に輝いたのが数学者の石井志保子さんだ。 【写真】子育てと研究の両立は?実際の様子 富山県高岡市の開業医の家に生まれた。地元の小中高を経て東京女子大学に進学、そこで数学に魅せられ、早稲田大学と東京都立大学の大学院で勉強を続けた。東京工業大学、東京大学で数学教授となり、定年退職した現在も東大大学院数理科学研究科特任教授である。 一直線に数学だけを究めてきたと想像されがちだが、実際は、結婚、子育てとライフステージの変化とともに柔軟にやりくりしながらの研究生活だった。(聞き手・構成/科学ジャーナリスト・高橋真理子) *    *  *

                                            「専業主婦になる覚悟がなかった」 最高の名誉を受けた女性数学者72歳が結婚を経て「ものになる」まで〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
                                          • 週刊金曜日インタビュー - 内田樹の研究室

                                            去年の暮に『週刊金曜日』の植村隆編集長が凱風館までインタビューに来た。植村さんは北星学園大学事件のときに「捏造記者」という無根拠な誹謗中傷を受けて、失職のリスクにさらされたことがあった。そのときに鈴木邦男さんと一緒に植村さんを支える会に加わって支援活動をしたことがある。そのご縁で、植村さんが『週刊金曜日』の編集長に就任したのを機会に神戸まで会いにいらしたのである。 ――内田さんの著作『生きづらさについて考える』は、さまざまなメディアで発表されたものをひとつにまとめたものですが、一貫しているものがあると感じました。いま日本が「生きづらい」社会になっていることへの警鐘だと思われますが? 2016年暮れに、米外交問題評議会発行の『フォーリン・アフェアーズ』が、「日本の大学」特集をしたときに、いまの大学に対してどう思うかを、日本の教員や学生にインタビューをしていました。すると、「身動きできない」(

                                            • 佐山哲郎 - Wikipedia

                                              佐山 哲郎(さやま てつろう、1948年 - )は、日本の漫画原作者、編集者、文筆家、官能小説家、同人作家、詩歌研究家、歌人、俳人。また浄土宗僧侶で東国山中養院西念寺住職、エルシー企画・群雄社出版編集局長、スタジオジブリ製作の長編アニメーション映画『コクリコ坂から』原作者。 1970年代から1980年代にかけて明石賢生の右腕として自販機本・ビニ本業界の雑誌編集者や官能小説家として活動した。通称S。筆名は麻耶 十郎(まや じゅうろう)。 息子は下目黒にある天恩山五百羅漢寺住職の佐山拓郎で父の哲郎と同じく文筆活動を行っている[1]。 略歴[編集] 生い立ち[編集] 東京都台東区根岸生まれ[2]。生家は浄土宗寺院。 芝高等学校卒業後[3]、東京都立大学人文学部中退[2]。前田夕暮に傾倒し、その息子前田透に師事する学生歌人だった。全共闘運動などの活動を経て1968年4月28日の「沖縄デー」闘争[4

                                              • 今の20代に「仁義なき戦い」はどう見えるだろう

                                                前編では、東映の「実録ヤクザ」路線が生まれるまでの背景を解説していただきました。 押井:まとめると、「仁義なき戦い」というシリーズが登場した背景は3つある。1つ目はそういう日本映画に脈々と流れるヤクザとかアウトローの「日陰者の世界」を舞台にした日本映画の系譜。2つ目は、邦画がそろそろ斜陽といわれてた時代の各製作会社の新規開拓路線という需要。3つ目はキャスティングがそろそろ難しくなった。日本人の趣味嗜好というよりは、はっきり言って着物が似合う役者が少なくなってきた。戦後生まれの若者たちは、体形が変わりつつあったんだよ。 食べるものや生活習慣が大きく変わりましたからね。 押井:もちろん見てきたものの差、教養の違いもある。アメリカ文化が席巻する中で生まれて育ってきたんだから。子供のときからズボンをはいてるし、女の子はスカートをはいてる。それが当たり前だと思ったら大間違いであってさ、そういうのは全

                                                  今の20代に「仁義なき戦い」はどう見えるだろう
                                                • 2 小説 都市銀行 江波戸 哲夫 (1988) - 小説を 勝手にくくって 20選!

                                                  小説都市銀行【電子書籍】[ 江波戸哲夫 ] 価格: 705 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 大手の都市銀行に位置する東西銀行法人営業部の次長を務める大森四郎。39歳にして同期の中で何とか「第一選抜」の3割に残って、出世の階段を上っている。1回り年上の部長、宮島彰は部下に決して甘い顔は見せない厳しい姿勢で、次期役員の座を狙っていた。 神田支店では、20億の融資の回収が危ぶまれて、支店長の松木は危機に陥っていた。立ち退きを拒否する住民、そして地上げ屋。欲が絡まり複雑な事案になって支店の業績を左右しかねない。 そして上層部では、会長と頭取で権力争いが勃発して、役員もその渦に巻き込まれていく。 【感想】 バブル前夜の都市銀行を描いた作品。それまでの銀行は「護送船団方式」の中で、銀行間の差別化が行われず、最終的には支店数の「スケールメリット」が業績や業界内の位置を決める状況にあった。ところがこの頃

                                                  • 田中純に聞く、デヴィッド・ボウイの思想と美学 なぜ彼の音楽は人々の心を動かし続ける?

                                                    デヴィッド・ボウイのグラム・ロック時代の初期代表作『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』(1972年。略称『Ziggy Stardust』)は、あと5年で世界は滅びると歌う「Five Years」から始まっていた。そして、2016年1月10日にボウイが亡くなってから5年後、田中純氏の『デヴィッド・ボウイ 無(ナシング)を歌った男』が刊行された。文字は2段組、600ページを越す労作である。 「~はない」=「無はある」というパラドックスを歌い続けた人として彼をとらえ、変化、遅延、分身、わらべ歌、義兄との関係など多様なモチーフが作品ごとにどう表現されたかを追い、ボウイの美学や思想を精緻に読み解いた圧巻の「作家論」だ。表象文化論、近現代の思想史・文化史、ドイツ研究を専門とし、現在、東京大学大学院総合文化研究科教

                                                      田中純に聞く、デヴィッド・ボウイの思想と美学 なぜ彼の音楽は人々の心を動かし続ける?
                                                    • 自衛隊に入ろう♪高田渡 - kyokoippoppoの日記

                                                      風刺と皮肉 さてさて、皆さんこんにちは! 反戦歌をめぐる特集、始まっております。 きっかけは図書館でたまたま目に入り、手に取った一冊の本。 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって (集英社学芸単行本) 作者:佐賀旭集英社Amazon このような記事を書く私に、高い志のようなものを感じる方がおられるかもしれませんが、私は実にこんな人間! ⬇ そもそも私は、自分の身の回りの安心が欲しいばかりの人間です。 我が子の心配しかしていない母親で、時々パチンコ店に足が向くような人間。 寄付とかボランティアもしていないし、政治も経済も分からないと思いながら、それを学ぶ気持ちも乏しい人間です。 過去記事『あの頃の・・・』より 楽しく、肩肘張らず、緩やかな気持ちをキープしながら綴ってゆきたいと思っています。 また、この記事の内容の多くをネット情報に頼っております。 事実と違う箇所が紛れ込む可能

                                                        自衛隊に入ろう♪高田渡 - kyokoippoppoの日記
                                                      • ところで、コロナ専門家会議の「尾身副座長」ってどんな人?(週刊現代) @gendai_biz

                                                        挫折も味わった 「彼は高校生のときから『人助けをすることこそが自分の生きがいだ』と言っていました。かかわった人は誰であっても助けようとするんです。だから、同期のみんなは『彼の性格が政治的に利用されているんじゃないか』と心配しています」(高校時代の剣道部の同級生・濱田俊一氏) 専門家会議の副座長である尾身茂氏は、日本の新型コロナ対策の「顔」となった。安倍首相が会見を行うとき頻繁に隣に座っていた、人の良さそうなおじさんは何者なのか。 尾身氏は'49年6月生まれ。名門・教育大附属駒場高校の出身だ。いまも趣味として続けている剣道に熱中する学生時代だったという。 「勉強も部活も一生懸命でした。それに後輩の面倒見もよかったです。忙しい中、いまでも剣道部の集まりには顔を出してくれます」(前出・濱田氏) 高校3年の夏からは、交換留学制度「AFS」を使って1年間アメリカに留学した。ここで経験したことが「世界

                                                          ところで、コロナ専門家会議の「尾身副座長」ってどんな人?(週刊現代) @gendai_biz
                                                        • ケント州立大学銃撃事件 - Wikipedia

                                                          ケント州立大学銃撃事件(ケントしゅうりつだいがくじゅうげきじけん 英:Kent State shootings[3], Kent State massacre[4][5])とは、1970年5月4日に、オハイオ州にあるケント州立大学で起きた銃撃事件で、米軍による中立国カンボジアへの爆撃に反対する大規模な抗議活動中に、オハイオ州兵が非武装の大学生を銃撃したものである。 28人の州兵が13秒間にわたって約67発を発砲し、学生4人が殺害され重軽傷者は9人(うち1人が永久麻痺)だった[6][7]。撃たれた学生のうち数名は、同年4月30日にリチャード・ニクソン大統領がテレビ演説で発表したカンボジア作戦に抗議していた。撃たれた残りの学生達は近くを歩いていたり、遠くから抗議デモを眺めていた[8][9]。 この銃撃には米国民の大きな反響が起こった。400万人規模の学生ストライキとなったため米国全土にある数百

                                                            ケント州立大学銃撃事件 - Wikipedia
                                                          • 特別鼎談★内田樹×寺脇研×前川喜平 公共とは何か〜学術会議任命拒否問題から考える≪前編≫

                                                            日本学術会議の新会員を菅新政権が任命拒否した問題は、日本社会に波紋を広げています。思想家・武道家の内田樹さん、元文部官僚で映画評論家の寺脇研さん、元文部科学事務次官の前川喜平さんが、この問題の核心に迫りました。(2020年10月7日収録) 内田 相当怒っていますよね、インターネットを見ていると。僕は「安全保障関連法に反対する学者の会」のメンバーなんですけれど、学会からの抗議声明が先ほど段階(10月7日時点)で80を越したと言っていました。これからも自然科学・社会科学を含めてどんどん学会が声明を出して、最終的には200くらいの学会が声明を出すそうです。 前川 ひどい話です。僕はそんなに愛国者ではないんだけど、やっぱり日本の恥だと思う。 内田 本当に日本の恥です。 前川 恥ずかしいですよね。もし僕が今現職の文部官僚で科学関係の国際会議に行ったとしたら、うちの政府はこんなに遅れた政府なんです、と

                                                              特別鼎談★内田樹×寺脇研×前川喜平 公共とは何か〜学術会議任命拒否問題から考える≪前編≫
                                                            • ええじゃないか-民衆運動の系譜

                                                              ええじゃないか-民衆運動の系譜 西垣晴次 著 新人物往来社 装幀 加固弘史 1973年5月20日発行 0021-30189-3306 なっとくのいく「ええじゃないか」解明 和歌森太郎(跋文) 明治維新とは、民衆にとって何であったのか。この問題につき語るとき、慶応3年末の「ええじゃないか」は軽視しがたい事象であり、幾たびか学者の考察対象となって来た。 ところが、この書のように、近年の地方史研究の成果を吸収し、じつに広範に関係史料を掘りおこした上で、古代以来の宗教的民衆運動の系譜をたどりつつ、周到綿密な考究の末、その歴史的位置づけに成功した業績は、これまで全く無い。伊勢神宮史を新しい視角で研究し続けてきた著者が、その過程で磨いた史眼、歴史・民俗にわたる事象把握のゆたかさが、ここにみごとに結晶している。 維新史を、日本の宗教社会史全体の中で見透す上でもだが、「ええじゃないか」現象の実態を正確に知

                                                              • 校則も生徒会もない理由 麻布、「自由」への高校紛争 | NIKKEIリスキリング

                                                                校則も生徒会もない理由 麻布、「自由」への高校紛争麻布中学・高校(中) 教育ジャーナリスト・おおたとしまさ2019 / 11 / 10 知られざる進学校の素顔をお届けするこのシリーズ。麻布中学校・高等学校編2回目の今回は、校則も生徒会もない現在の姿に通じる歴史に注目する。政財界だけでなく学問や文学・芸能など幅広い分野で活躍する人材が巣立ってきた同校。私服通学や茶髪を認める自由な校風が確立したのは50年ほど前の学園紛争がきっかけだった。外から見た校風の底にある「自由の本質」に教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏が迫った。 <<(上)「甲子園」連覇 強豪・麻布高オセロ部と伝説の顧問 (下)相次いだ不祥事も教材に 名門・麻布は失敗に学ぶ >> 前川喜平氏や宮台真司氏もいた麻布は「自由な学校」の代名詞的存在だ。自分たちは「革命」によって自由を勝ち取ったのだという意識が、先輩から後輩へと受け継がれる

                                                                  校則も生徒会もない理由 麻布、「自由」への高校紛争 | NIKKEIリスキリング
                                                                • 繰り返す怨嗟のレジャー(『仮面ライダー BLACK SUN』感想)|しおにく

                                                                  ※ しおにくです。フォローと♥お願いします。Twitter(@sionic4029)もフォローお願いします。 ※ この記事には映像作品『仮面ライダー BLACK SUN』のネタバレと、現代政治社会への言及があります。それらを好ましく思わない人は読んでもいいけれどぼくにクレームを入れないでください。 仮面ライダーBLACK待望のリブート作『仮面ライダーBLACK SUN』とは 2022年10月28日に公開された、Amazon Prime配信作品。全10話を一挙配信した。1987年から1年にわたって放映されていた『仮面ライダーBlack』のリブート作品。監督:白石和彌、出演:西島秀俊(南光太郎、仮面ライダーブラック・サン)、中村倫也(秋月信彦、仮面ライダーシャドームーン)ほか。キャッチコピーは『悪とは、何だ。悪とは、誰だ。』 本作は『ブデチゲ(鍋)』である この『仮面ライダー BLACK SU

                                                                    繰り返す怨嗟のレジャー(『仮面ライダー BLACK SUN』感想)|しおにく
                                                                  • 医学書院/週刊医学界新聞 【〔特集〕医学生・研修医のために私が選ぶこの10冊】 (第2478号 2002年3月18日)

                                                                    今年も新学期・入局の季節を迎えます。この時期,読者のみなさんもきっと,書店へ足を運ばれる機会が多くなるのではないでしょうか? 「週刊医学界新聞」では,今年も,医療・医学などの分野でご活躍中の方々に「医学生・研修医のために私が選ぶこの10冊」をお寄せいただきました。ぜひ,これらの本を書店や図書館で手に取ってみてください。そこにはすばらしい出会いがあるかもしれません。 ■大森安惠氏 (東京女子医科大学名誉教授) 推薦したい本は,相手の立場によって異なるので,今回は先達が乗り越えた苦難を知り,医学の発達に尽くした先輩を常に尊敬し,己れの謙虚さを保つという観点から選んだ10冊である。 (1)吉村 昭「ふおん・しいほるとの娘」(新潮文庫・上下巻,1993) 国定の医師免許制度ができる前の,わが国における女医第1号である楠本いねの生涯を描いた吉村昭氏の力作である。男尊女卑の思想の強い中で,敢然と女医に

                                                                      医学書院/週刊医学界新聞 【〔特集〕医学生・研修医のために私が選ぶこの10冊】 (第2478号 2002年3月18日)
                                                                    • 【読書感想】扉はひらく いくたびも-時代の証言者 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                                                      扉はひらく いくたびも-時代の証言者 (単行本) 作者:竹宮 惠子,知野 恵子中央公論新社Amazon Kindle版もあります。 扉はひらく いくたびも 時代の証言者 作者:竹宮惠子,知野恵子中央公論新社Amazon 生い立ち、葛藤に直面した青春時代、名作『風と木の詩』『地球へ…』創作秘話、学問としてマンガを教えるという試み…時代と共に駆け抜けた、その半生を語りおろす。読売新聞連載時から大反響! 未知の表現に挑み続ける漫画家、竹宮惠子の決定版自伝。 『風と木の詩(うた)』『地球(テラ)へ…』などの作品で知られ、2000年からは、京都精華大学の教授としてマンガを学生たちに教え、同大学の学長にまでなられた竹宮惠子さんの自伝です。 もともと読売新聞に連載されていたものの内容を膨らませて単行本化したものなのだとか。 僕は大学のとき、同級生に『地球(テラ)へ…』を借りて読んで、「女性向けマンガに、

                                                                        【読書感想】扉はひらく いくたびも-時代の証言者 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                                                                      • 野阿梓インタヴュー

                                                                        日時:1984 年 12 月 5 日 場所:東京・渋谷 インタヴューア:山形浩生・中瀬秀司 (東大 SF 研究会・狂茶党同人) 初出 「野阿梓ファンクラブ会誌・Dead Soldier」創刊号 1986 年 6 月 Introduction 山形:まず、ビブリオ的なことから伺いたいんですが。 野阿:えーと(図を描く)。こんな具合。今年に入ってからは、なーんも書いていない。 1979 debut →花狩人→ハムレット行→雨天 ブルーバードの 飛ぶ 1980 Trial and Terror (600枚)→「SFの本」 1981 銀河赤道祭(1200 枚)→? 1982 眼狩都市 1983 武装音楽祭 山形:では「武装音楽祭」は新作なんですね。それで安心しました。実は、「眼狩都市」まで読んで、野阿梓はダメになる一方だ、という感触があったんですが、「武装音楽祭」は大逆転ホームランでした。実に面白

                                                                        • 村上春樹さん、習っていたピアノをやめた理由

                                                                          作家の村上春樹氏(73)が12日、都内の早大大隈講堂で「村上春樹presents 山下洋輔トリオ 再乱入ライブ」を開催した。村上氏は会場から集めた質問に答えるQ&Aのコーナーで、子どものころにピアノを習っていたものの、練習が嫌でやめたことを明かした。 村上氏は、ライブで4曲を演奏した、ジャズ・ピアニストの山下洋輔(80)のようにピアノを弾くことが出来たら演奏したい曲は? という質問に「そんなの分からないですよ」と笑いながら答えた。その上で「僕は子どものころ、ピアノを習っていて、練習が嫌で、嫌で、やめちゃった」と明かした。 山下は、村上氏のコメントを聞き「同じです」と言い、笑った。その上で「その時に、耳で聴いて知っているメロディーを弾くこと、やりませんでした? それを、ずっと突き詰めていくとジャズという音楽に行き着く」と答えた。 村上氏は「(耳で聴いて知っているメロディーを弾くのは)やりまし

                                                                            村上春樹さん、習っていたピアノをやめた理由
                                                                          • 【2021年中学受験(国語)】難関中が出題した小説本12冊を読んだ!2020年との比較あり - 本をプレゼントしよう

                                                                            2021年に難関私立中学入試の国語で出題された小説・エッセイ本12冊を読んでみました。 2020年に比べて、大人向きの小説が多かった気がするわ 2021年に出題された小説と、2020年に出題された小説を比較して紹介しているので、参考にしてみてね 海城中学で出題『水を縫う』寺地はるな 中学受験生へのおすすめ度★★★ 2020年の海城中学入試で出題された小説は ラ・サール中学で出題『朔と新』いとうみく 中学受験生へのおすすめ度★★★ 2020年のラ・サール中学入試で出題された小説は 駒場東邦中学で出題『あした、また学校で』 中学受験生へのおすすめ度★★★ 2020年の駒場東邦中学入試で出題された小説は 渋谷教育学園渋谷中学で出題 『はとの神様』関口尚 中学受験生へのおすすめ度★★ 2020年の渋谷教育学園渋谷中学入試(第1回)で出題された小説は 聖光学院中学入試で出題 『月まで三キロ』「山を刻

                                                                              【2021年中学受験(国語)】難関中が出題した小説本12冊を読んだ!2020年との比較あり - 本をプレゼントしよう
                                                                            • 番外 あの頃ぼくらはアホでした (1995) - 小説を 勝手にくくって 20選!

                                                                              【感想】 東野圭吾はウルトラセブンを偏愛していた。私が初めて発した言葉は「シュワッチ!」だったそうである。その後再放送で流れたウルトラマンシリーズに嵌まり、今でもたまにYouTubeで「交響詩ウルトラセブン」を視聴している。 東野圭吾の中学の学年は、歴代でもダントツの「ワル」が集まり、その中でもワルを集めたクラスの学級委員をさせられたそうである。私の中学は「荒れた」学校で、ガラスは割れ、教室の壁はボコボコ。中学3年ではその荒れたグループの「四天王」が集まる中、学級委員をさせられて大変な思いをした。 東野圭吾の高校は過去に学園紛争があり、制服も廃止されていた。私の高校は以前大学の学園紛争の時に影響を受けてストライキを決行。学生服は廃止されて、中間テストも廃止された。そのため自由は謳歌したが義務は果たさず、結果大学入試は総勢討ち死、4年制の高校と呼ばれていた。 nmukkun.hatenabl

                                                                                番外 あの頃ぼくらはアホでした (1995) - 小説を 勝手にくくって 20選!
                                                                              • ラスト・アクトレスの時代考証 - yktのブログ

                                                                                アイドルマスターミリオンライブ!のドラマCDのなかでも一二を争うほどのクオリティを誇っている、"The@ter Boost"シリーズ(以下TBと称する)のTB03に収録されている楽曲「ラスト・アクトレス」がテーマの劇中劇「屋根裏の道化師」というものがあります。簡単にあらすじをいうと、劇場ミリオン座で起きた謎の連続殺人事件をめぐって、劇団女優たちと支配人、それから探偵がわちゃわちゃするという「劇場サスペンス」です。 まァ60分というCDの尺にどれだけサスペンス要素とキャラの魅力が詰め込めるかがポイントだったのですが、謎解きやストーリー展開は構成上簡単なものにならざるを得ないとはいえ、真に迫るキャラの演技や「愛する人だからこそ手にかける」という殺人犯のサイコが贅沢に盛り込まれていて、アイドルマスターをよく知らなくとも十分に楽しむことのできる作品です。 ここで問題となるのが(特に二次創作とか)、

                                                                                  ラスト・アクトレスの時代考証 - yktのブログ
                                                                                • 『加藤和彦ヒストリー ~知られざるふたりの妻 福井ミカと中丸三千繪〜 あの素晴らしい愛をもう一度』

                                                                                  Kou音楽雑感と読書感想を主に、初老の日々に徒然に。 ブログタイトル『氷雨月のスケッチ』は、はっぴいえんどの同名曲から拝借しました。 このブログでは、いわゆるJ-POP草創期のミュージシャンを取り上げています。作詞家である安井かずみについても、『ZUZU物語』としてアップしました。今日はその夫であった、加藤和彦のお話です。 トノバンこと加藤和彦の名は、ある年齢以上の人なら、だれでも知っているでしょう。しかし彼が三回結婚していたことは、あまり知られていないようです。『帰ってきたヨッパライ』で一世を風靡したあと加藤は、サディスティック・ミカ・バンドを結成していますが、このボーカルが、最初の妻、福井ミカです。彼女は加藤と離婚したのち、自伝的な本を著していて、ふたりの出会いから別れまでを詳細に語っています。以下にその要約をまとめてみました。ミカという、個性的な人柄の一端に触れていただけると思います

                                                                                    『加藤和彦ヒストリー ~知られざるふたりの妻 福井ミカと中丸三千繪〜 あの素晴らしい愛をもう一度』