被選挙権年齢の引き下げを求めて訴訟を起こした中村涼香さん=東京都中央区で2024年10月9日、椋田佳代撮影 議員に最も選ばれやすいのは30歳――。 東京大の斎藤宙治(ひろはる)准教授(法社会学)が3月、架空の候補者を用いたオンライン実験調査をしたところ、こんな結果が示された。 どんな実験? 実験の内容はこうだ。 まず、会社員や政治家秘書といったさまざまなプロフィルや年齢の候補者を用意。それをランダムに組み合わせたペアとし、調査会社に登録している18~79歳の2511人に「どちらが議員として望ましいか」を尋ねた。 その質問を何度も積み重ねると、30歳の人気が最も高かったという。18~29歳の1384人を対象とした調査では、23歳と25歳の候補者が30歳と並んで好まれやすかった。 現実には、衆院議員と地方議員の選挙に立候補できるのは25歳以上、参院議員は30歳以上と公職選挙法で決められている。