中央線や京葉線から武蔵野線を経由して大宮駅へ向かう「むさしの号」「しもうさ号」が、1日に片道3~5本運行されています。貨物線を走行し別路線へ乗り入れるレアな列車は、なぜ生まれたのでしょうか。 風景はレアだけど、乗車機会はレアじゃない 旅客列車は一般的に、ひとつの路線内で運行が完結している、あるいは複数の路線を経由したり相互直通運転したりする場合も、その「運転系統」は広く知られているものです。 しかし稀に、普段は旅客列車が通らない短絡線を経由して、全く別の路線に移っていく列車も運行されています。 大宮駅で発車を待つ武蔵野線カラーのE231系「しもうさ号」(乗りものニュース編集部撮影)。 たとえば、京都方面と関西空港を結ぶ特急「はるか」は、JR京都線から貨物線を経由し、大阪環状線へ乗り入れます。また、南越谷駅と鎌倉駅の間で不定期に運転される「ホリデー快速鎌倉」(全車指定席)は、通常は貨物列車し