コロナパンデミックで加速した科学や流体力学の知見から、従来の飛沫、空気感染(=airborne transmission)の定義の再考を行うべきとするレビュー(参考文献なんと206!)が、今朝のScience誌に。 はしかや結核… https://t.co/eKLQH2mIuU
タグ検索の該当結果が少ないため、タイトル検索結果を表示しています。
武神 健之(医師、医学博士、日本医師会認定産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事) ※東洋経済オンラインより転載 <学生時代のエリートが社会に出て挫折するのには深い理由があった> 日々、産業医として診察をしていると、学生時代に優秀だった人が、社会人になってストレスに悩み、心身ともに疲弊し潰れてしまうというケースを見かけます。一方、学生時代には目立った成績ではなかった、クラスの平均かそれ以下だった人が、社会人になり結果をしっかり出し、人望も厚くどんどん昇進していくこともあります。 この違いはどこにあるでしょうか。産業医として、通算1万人以上と面談するなかで見えてきたのは、子ども(学生)時代の過ごし方に影響しているということでした。 どのような子ども(学生)時代を過ごし、どのようなスキルを磨けば高いストレス耐性が身に付くのか、ここにお話しさせていただきます。 認知能力を超える非認
ストレスに強い大人は、子ども時代の過ごし方に大きく影響しているそうです。どうしたらストレスに強い大人になるのでしょうか?(写真:Tomwang112/iStock) 日々、産業医として診察をしていると、学生時代に優秀だった人が、社会人になってストレスに悩み、心身ともに疲弊し潰れてしまうというケースを見かけます。一方、学生時代には目立った成績ではなかった、クラスの平均かそれ以下だった人が、社会人になり結果をしっかり出し、人望も厚くどんどん昇進していくこともあります。 この違いはどこにあるでしょうか。産業医として、通算1万人以上と面談するなかで見えてきたのは、子ども(学生)時代の過ごし方に影響しているということでした。 どのような子ども(学生)時代を過ごし、どのようなスキルを磨けば高いストレス耐性が身に付くのか、ここにお話しさせていただきます。 認知能力を超える非認知能力を持っている 比較的ス
この春から転職や異動を経験した方の中には、新たな環境で働くストレスを徐々に感じている人も少なくないのではないでしょうか。特にテレワーク中心の勤務形態の人は、慣れない環境で思うように上司や先輩とコミュニケーションがとれず、1人で不安を抱え込みがちです。 精神科医の井上智介さんは、毎月30社以上の企業を訪問する産業医としても活動されています。環境が変化するなか、仕事上で生まれるストレスや悩みにどのように向き合えばいいのでしょうか。 著書『1万人超を救ったメンタル産業医の職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』などを出版し、数多くの働く人の不安に向き合ってきた井上さんに、ストレスへの対処法やテレワーク下でのコミュニケーションのとり方まで、幅広く伺いました。 ※取材はリモートで実施しました テレワークによる不安や孤立感とどう向き合う? この春から、転職や異動などで新しい環境になった方も多いと思い
新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、リモートワークが広まりました。そのメリットを生かして、地方への移住など住む場所を自由に選ぶ人も出ており、新しいライフスタイルが浸透しつつあります。 【画像】NGな睡眠のとり方とは?(全9枚) 一方で、リモートワークの副作用も明らかになってきました。 リモートワークは健康的な働き方の実現に有効ですが、会議過多やフルリモートなどは「やりすぎ注意」である理由を解説します。 著者:志村哲祥(しむら・あきよし) 精神科・心療内科・睡眠医学・産業医東京医科大学精神医学分野兼任講師。株式会社こどもみらい R&D統括。睡眠およびメンタルヘルスと企業の生産性やストレス対策に関する研究のトップランナー。 産学連携企業において、「利益の出る健康経営」「睡眠改善プログラム」の取り組みを行い、複数の学校で退学率90%減、コールセンターにおいて離職率74.5%減を達成するな
働く人の「燃え尽き症候群」を防ぐ ベンチャー企業のためのセーフティネット テレワークで「怠ける時間」がある人は、長期的に成果を出せる 産業医が説く、メンタル不調を防ぐ「働き方」と「休み方」のコツ ベンチャー企業の社風は「文化祭ノリ」と例えられるように、短い期間で上場や事業成長を目指す初期のフェーズでは、一枚岩となって勢いよく進むほうがいいとされている風潮もあります。一方で、自分の持てる力以上にがんばりすぎてしまい「燃え尽き症候群」になってしまう人も少なくありません。そこで今回は、産業医として現場で働く人のリアルな声と向き合いながら、健康管理システム「Carely」を運営する株式会社iCAREの山田洋太氏に「ベンチャー企業のためのセーフティネット」についてうかがいました。メンタル不調の“黄信号”に気づくための方法や、テレワークでの「怠ける時間」の重要性について解説しています。 自分自身の「メ
たった1日の夏休みでも仕事で溜めたストレスを発散し、リフレッシュすることは可能なのか。外資系企業で産業医を務める武神健之さんは「時間を区切り、空間を区切り、さらに五感を区切ることにより、気分転換や抗うつ効果が期待できる」という――。 たった1日の夏休みに真っ先にやるべき「抑うつ対策」とは 皆様はどのような夏休みをお過ごしですか。 私のクライアントでは、多くの社員さんたちは、3年ぶりの夏休み旅行や帰省を計画していたようです。しかし、新型コロナウイルス感染症の第7波を受けて計画を続行する人、取りやめる人さまざまです。 私は最近の産業医面談で、人々の働き方だけでなく、休みの時間(=仕事以外のプライベート時間)においても、以前にも増した多様性の気配を感じています。 このような中、たった1日でも夏休みを取れたら、気分転換になり抗うつ効果が高い1日となるように、真っ先にやるべきことについて、今回は3つ
「なんでそんなこともできないんですか」「それでよく管理職になれましたね」「能力の低い上司の指示なんて聞いていられません」……、公然と上司を罵倒したり侮辱したりする“逆パワハラ的”な部下の存在に悩まされている上司が増えています。注意すればパワハラと訴え、指示は無視、社内の秩序を乱す問題社員の正体とは――。 評価面談をきっかけにスイッチオン これまで職場の困った人といえば、パワハラ上司が代表格でしたが、最近、新たな問題の種となっているのが逆パワハラをする部下です。人前で上司を罵倒したり、侮辱したりするようなことを平気で言い、上司の指示は無視する。こういう部下が現場にいると、本当にやっかいです。 逆パワハラ部下のイメージは、20代半ばから後半の若者。ITリテラシーが高く、情報収集能力が高い。ですから「上司のくせにまだそんな非効率なことをしているんですか」「エクセルの関数を使ったら一発じゃないです
この記事で言いたいことを3行で産業保健職の皆さん! 打てない人、打ちたくない人に配慮しながらも 積極的に予防接種を推進しよう! はじめに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の職域接種が開始され、多くの産業保健職が企業における感染症対策にワクチン接種をどのように加えていくか悩まれているかと思います。ワクチン接種に関しては多くの倫理的な問題を孕んでおり、国や地域によっても考え方は異なりますし、社会的なコンセンサスによっても許容される範囲は変わります。さらには感染状況という時間軸でも変わっていきます。このような中でも産業保健職は時機を見極め、スピード感をもって対応しなければなりません。しかし、まだ現状としては、十分な知見が世に出されておりませんし、社会的なコンセンサスの醸成も不十分で、どのようなスタンスをとればよいか非常に悩まれているのではないかと思います。そこで、ガチ産業医としての考察
『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』の出版記念セミナーが開催され、著者の井上智介氏が登壇しました。精神科医として精神疾患の治療をこなす傍ら、産業医として毎月30社以上を訪問し、働く人の精神的ケアも行っている井上氏。本イベントでは、事前に寄せられたさまざまな「職場の人間関係」についての悩みに対し、井上氏がアドバイスを贈ります。本記事では、職場の人間関係に悩む人が多い理由について、嫌いな人・苦手な人と仕事をする時の「価値観」の捉え方について語られました。 産業医が指南する「職場の中での人間関係」の悩みの解消法 加藤実紗子氏(以下、加藤):それではお時間になりましたので、始めさせていただきます。みなさんこんにちは。ただいまより「現役産業医の著者に聞く、対人関係の悩みを解消するメンタルハックとは?」と題したランチタイムセミナーを開催いたします。 本日司会兼進行役を担当します、日本能率協会マ
新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、リモートワークが広まりました。そのメリットを生かして、地方への移住など住む場所を自由に選ぶ人も出ており、新しいライフスタイルが浸透しつつあります。 一方で、リモートワークの副作用も明らかになってきました。 リモートワークは健康的な働き方の実現に有効ですが、会議過多やフルリモートなどは「やりすぎ注意」である理由を解説します。 東京医科大学精神医学分野兼任講師。株式会社こどもみらい R&D統括。睡眠およびメンタルヘルスと企業の生産性やストレス対策に関する研究のトップランナー。 産学連携企業において、「利益の出る健康経営」「睡眠改善プログラム」の取り組みを行い、複数の学校で退学率90%減、コールセンターにおいて離職率74.5%減を達成するなど、さまざまな成果をあげる。 また、そのノウハウをもとに、本人が自覚しないストレス「隠れストレス負債」を発見、改善
アマゾン ジャパン、エクソンモービルなどで超多忙なビジネスパーソンたちの心をプレッシャーから守る任を負い、多くの社員と面談をしてきた産業医の鈴木英孝氏。この6月、アマゾン ジャパンでのグローバルな産業保健活動を終えて独立、現在は開業産業医としてクライアント企業での産業保健のコンサルティング活動を行っている。 本連載では鈴木氏に、「超多忙なビジネスパーソンが自分の心を守りながらパフォーマンスを上げる方法」を教えていただく。 今回は、「ストレスをためない方法」にスポットを当てていただいた。 第2回 産業医が「白衣を着ない理由」|元アマゾン産業医の相談室 #2 新型コロナウイルス感染症の流行により、私たちの働き方は大きく変わろうとしています。当たり前だった対面でのコミュニケーションが避けられ、大人数での会議や研修の実施も控えられています。 それに代わり、Zoomの様な画像を介したバーチャルでのコ
すぐに心が折れてしまう豆腐のようなメンタルはどのように鍛えればよいのか。外資系企業で産業医を務める武神健之さんは「大切なことは、時間と心の余裕を常に自分に与えることです」という――。 メンタルヘルスは簡単に保てる ウィズコロナの生活がもうすぐ3年になろうとしています。 私は産業医として2022年は1282件の産業医面談をしました。2021年は面談の約9割がZoomやTeams、電話等でのリモート面談でしたが、昨年は7~8割と従来のような対面での面談が少しずつ増えてきました。コロナ禍の影響で自分を見つめ直す機会が多かったから、この数年はさほどストレスがないうちから、自らのメンタルヘルスに関心を持ち、どのようなことができるかを聞きにくる社員が増えた印象です。 そこで今回は、すぐに心が折れてしまうという豆腐メンタルの人たちが2023年健やかに過ごせることを願って、メンタルヘルスのために、誰でも簡
安定した状況でも潰れる社員はいる こんにちは。産業医の武神です。新型コロナ感染症も法律上はインフルエンザと同じ扱いとなり、私のクライエントでは在宅勤務、出社勤務、ハイブリッド勤務など、それぞれの働き方で落ち着いてきている社員がほとんどだと感じています。 このような安定している状況でも、急に潰れてしまう社員は必ずいます。今日は、そんなもうすぐ潰れる社員によくある特徴について、私の産業医面談から得られた3つのパターンからご紹介したいと思います。 「体力回復のため」週末の外出をやめたAさん 1つめは、週末に1日は外出していた人が、両日とも家で休養するようになったときです。 Aさんは20代後半の一人暮らしの男性社員でした。週末は、土曜日は友人たちとフットサルやドライブ、登山など外で遊び、日曜日は掃除や洗濯物、勉強や食べ物の作り置きなど家で体を休めながらゆっくり過ごすことをルーチンとして過ごしていま
10年以上外資系IT企業に勤めていたAさん こんにちは。産業医の武神です。 毎月100件近くの産業医面談を行なっていますが、中間管理職社員との産業医面談も少なくありません。彼・彼女らと話していると、若手社員や年配社員たち同様の不安やストレスや悩みに加えて、中間管理職特有のものも感じます。 今月は産業医が感じた中間管理職特有の不安とストレスについて書かせていただきます。 Aさんは新卒から10年以上外資系IT企業に勤める女性でした。同僚に産業医面談を勧められて私の面談に来られた時は、睡眠障害のほか、食欲低下、朝の憂鬱ゆううつ気分、集中力の低下(考えがまとまらない)など複数の症状があり、すぐに医療受診とそこで休職の相談をすることをお願いしました。 経験豊富な部下が退職して仕事量が増加 Aさんの話をまとめると、2年ほど前に部下の人数が5人から4人となった。1年前には4人中一番の経験者が退職した。残
ストレスに弱い人には「時間の過ごし方」に4つの共通点があるという。産業医の武神健之氏は「趣味がない、『オン・オフ』の切り替えが苦手、生活が不規則、物事をネガティブに捉える、という4点だ」と指摘する——。 時間の過ごし方と考え方に隠された「4つの黄信号」 私は外資系企業の産業医として、年間1000件以上の面談を行い、これまでに1万人以上から話を聴いてきました。その結果、同じ職場環境でありながら、不安とストレスに悩みメンタルヘルス不調になってしまう人と、その中でも長く元気に働き自己実現をする人たちがいることに気付きました。 ストレスに弱くメンタルヘルス不調になりやすい人たちには、どんな共通点があるのか。それは「時間の過ごし方」と「人間関係」という2つに整理することができます。 今回は前者の「時間の過ごし方」にある4つの共通点について解説します。 * メンタル不調で休職している人と産業医面談をす
体が昼夜を判断できなくなるテレワーク 志村哲祥氏(以下、志村):さて。ここから先は、1日4件の会議の他に、どういう人がテレワークで調子を崩しちゃうことがあるのかという類型なんですが、一番当てはまるのはこれなんです。 睡眠が悪化すると、人間はすごくストレスがかかってしまって心身の不調を起こすんですが、テレワークをやりすぎると眠りと生活リズムも狂って、体内時計が狂うんですよ。 日比谷尚武氏(以下、日比谷):体内時計。 志村:何が一番まずいかと言うと、人間は光のリズムを使って「いつが昼で、がんばる時間か」「いつが夜で、眠る時間か」ということを判断しているんですが、リモートワークをやっている時はけっこう簡単に狂うんですね。みなさん、意外と仕事中の部屋って日当たりが悪いんですよ。 加勇田雄介氏(以下、加勇田):(笑)。 日比谷:みなさん、テレワークの環境はどうですか? 沢木恵太氏(以下、沢木):昼も
こんにちは、暖淡堂です。 僕の勤める会社では、年に1回、アンケート形式でストレスチェックを行っています。で、今年の僕の結果は。 ストレス高の状態。産業医、またはカウンセラーと要面談。確かに心穏やかな状況ではなかったので、結果には驚きませんでしたが。 高ストレスと判断されるに至った理由の方は、また改めて。今回は、外部カウンセラーや産業医との面談の効果について気づいたことを共有したいと思います。 カウンセラーや産業医との面談の効果3つ 1.自分のストレスの原因が客観的に見られるようになる 面談では、自分が現在、なにに対してストレスを感じているのか、説明をすることになります。はじめはストレスの原因を思い出すのも嫌なのですが、それでも少しずつ説明していくと、自分を含めた「ストレスが発生する状況」を、ちょっと離れたところから見ることができるようになります。 ちょっと離れたところから見る。これがとても
『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』の出版記念セミナーが開催され、著者の井上智介氏が登壇しました。精神科医として精神疾患の治療をこなす傍ら、産業医として毎月30社以上を訪問し、働く人の精神的ケアも行っている井上氏。本イベントでは、事前に寄せられたさまざまな「職場の人間関係」についての悩みに対し、井上氏がアドバイスを贈ります。最終回の本記事では、休職中の過ごし方について、仕事の評価に納得いかない時の考え方について語られました。 休職中は2つのフェーズにわけられる 休職後、だらだらしてはいけないと思ってしまいます。好きなことをしたほうがいいと言いますが次を考えて焦ってしまいます。次が決まっていないような状況ですが、今どのように過ごしたらいいでしょうか。 井上智介氏(以下、井上):今たぶん「だらだら期」といって……これは勝手に僕が名前を付けていて、知らない人がいるかもしれないので、軽く説
「ないものねだりをする」「謙遜しすぎる」「姿勢が悪い」のは、自己肯定感を下げる悪習慣。では反対に自己肯定感を上げる、よい習慣とはどんなものでしょうか。今すぐ始められる5つの方法を井上智介先生が教えてくれました。ほんのちょっと意識を変えるだけで、自分がかけがえのない存在であることに気づくことができます。 当たり前のことができていない人が多い 前回は、つい自己肯定感を下げてしまう悪習慣についてお話ししましたが、今回は自己肯定感を高めるために、ぜひ身に付けてほしい習慣をご紹介します。ほんの少し意識を変えるだけで、自己肯定感はアップし、人生の満足度が高くなります。 1 身体を休ませる 当たり前のことですが、意外にできていない人が多いですね。そもそも日本人は休むのが苦手。「自分の身体のことは、自分がいちばんわかっている」と思いがちですが、たいがいの人は無理をしています。 まずは自分の身体を大切に扱う
新型コロナウイルス感染症問題で、急にテレワークが始まったり、テレワークに慣れたと思ったら出社になったり、多くの人が環境の変化にさらされています。こんな時代に、たくましく生きられる人とそうでない人の違いは何でしょうか。また、たくましく生きていくためには、どのような習慣を身につければよいのでしょうか。精神科医の井上智介さんに聞きました。 ストレスフルな状況下でのびのびしている人の秘密 私たち人間が生きていくためには、新型コロナウイルス感染症問題に限らず、変化に適応する力を身につけることは非常に大切です。 実はこういったストレスの多い環境下でも、なぜかイキイキとしている人もいます。その違いはなんでしょうか。ポイントは3つあります。 ストレスに強い人の特徴1:有意味感 有意味感とは、急な環境の変化やつらいこと、面白くないことがあっても、そこに何かしら意味が見いだせる感覚のこと。こじつけでも、これが
この1年余り、新型コロナウイルスの流行により、リモートワークも含め生活サイクル、環境が変わった方も多いのではないでしょうか。健康診断は、身体の様子を定期的にチェックする良い機会です。せっかく受けたのであれば、結果を有効活用していきたいですね。本記事では、健康診断の有効活用のポイントや、特に注意したい項目/数値について、産業医かつ臨床医である筆者が解説していきます。 健康診断の活用 4つのポイント労働と健康は密接に関連しています。労働により健康が損なわれないよう、また健康状態に応じて働けるよう、健康診断結果をうまく利用したいものです。有効活用のポイントは4つあります。 1 二次検査を勧められたらちゃんと行く 健康診断は、あくまで「スクリーニング」であり、病気がある可能性を探るものです。まずは広く探って、さらに詳しい診察や検査をすることで、確定診断に至り、その病気がどのくらい危険な状態なのか、
doda X(旧:iX転職)は、パーソルキャリアが運営するハイクラス転職サービス。今すぐ転職しない方にも登録いただいています。 今の自分の市場価値を確かめてみましょう。 メンタルヘルスやモチベーションの維持、ハラスメントといった難題が山積する現代の職場において、「相談スキル」は管理職にとって必要不可欠なものと言っていいでしょう。 一方で、人の相談に乗るのに「自信がない」という悩みはよく聞かれます。悩む部下に正論で返したり、解決策を求めすぎて不穏な空気になった経験のある人も少なくないのでは? だれかの相談に乗るプロと言えば「産業医」もそうでしょう。心身の健康、同僚との人間関係、休職や復職……さまざまなビジネスパーソンの「悩み」に日々、医学的見地から接しています。 そこで今回は、産業医療現場の第一線で活躍されているワーカーズクリニック銀座院長の石澤哲郎さんに、管理職に求められる「相談スキル」と
新型コロナウイルスの感染を防止するためテレワーク(在宅勤務)をする人が増えています。通勤がないといったメリットがある一方で、コミュニケーション不足による孤独感から起こる弊害もあるようです。どういった対策をすべきでしょうか。産業医の佐藤乃理子さんが、事例をもとに解説します。【毎日新聞経済プレミア】 ◇テレワークの注意点 先日、私は産業医としてIT関連企業の人事担当者である青木さん(仮名、40代男性)から電話でテレワーク(在宅勤務)に関する相談を受けました。従業員数は約300人です。 青木さんは「新型コロナウイルスの感染拡大で、社内で順次テレワークを導入していますが、社員の健康管理が心配です。また、テレワークを始めて数週間の社員の中には職場と比べて業務効率が落ちているケースもあるようで、管理職が悩んでいます」と言います。 政府が緊急事態宣言を出したことで、急ごしらえでテレワークの環境を整えてい
「最後まで言い切らずにぐっと我慢」がコツ 確実な安全圏に身を置くためには、めんどくさい人に「ノーと言える人物」だと認識される必要があります。 ですが、相手もどうにかして自分の要求を飲ませようとしますし、上司・部下という関係の場合、きっぱりと断ることができないこともあるでしょう。 そうした時に試していただきたいのが、 「これはちょっと……」 というセリフです。 これは、私が産業医として悩める会社員の皆さんと試行錯誤する中で見出した、最も波風を立てずに断れるマジックワードです。 たとえば、めんどくさい上司から業務時間外の仕事を任されそうになった時に、 「これはちょっと……」 と言って、最後まで言い切らずにぐっと我慢して言葉を濁してみましょう。 そうすると相手は、「ちょっと急すぎたか」「難しいか」など、あなたの話を推測して、その先を話してくるでしょう。
日々、産業医として診察をしていると、学生時代に優秀だった人が、社会人になってストレスに悩み、心身ともに疲弊し潰れてしまうというケースを見かけます。一方、学生時代には目立った成績ではなかった、クラスの平均かそれ以下だった人が、社会人になり結果をしっかり出し、人望も厚くどんどん昇進していくこともあります。 この違いはどこにあるでしょうか。産業医として、通算1万人以上と面談するなかで見えてきたのは、子ども(学生)時代の過ごし方に影響しているということでした。 どのような子ども(学生)時代を過ごし、どのようなスキルを磨けば高いストレス耐性が身に付くのか、ここにお話しさせていただきます。 ■認知能力を超える非認知能力を持っている 比較的ストレスに強い人に子ども時代について聞いてみると、多くの人が、認知能力だけでなく、非認知能力を継続的に育まれてきたという共通点がありました。 認知能力とは、テストの点
春は眠りにまつわる問題を抱える人が多い 4月も半ばとなり季節はすっかり春になりましたね。とはいえ、まだ肌寒い日があったり、昼夜の寒暖差が大きな日があったりと、季節の変わり目特有の過ごしにくさを感じている方も多いかと思います。 「春眠暁を覚えず」という言葉がありますが、春は眠りにまつわる問題を抱える方が増える季節です。読者の中にも、朝起きられない、日中眠くなるなど実感されている方がいらっしゃるかもしれません。夜寝つけないという声も聞かれ、倦怠けんたい感・集中力の低下や気分の落ち込み・イライラするなどの不調がある場合には、十分な睡眠がとれていないことに起因している可能性もあります。 春先に睡眠の問題が生じる原因としては、急激な環境変化に身体が追いつけていない場合も多いです。今回は睡眠を中心に春先に注意したい不調の原因と対策についてお話ししたいと思います。 春先の睡眠不足の原因の一つは「日の出が
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く