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  • 善教将大『維新支持の分析』 - 西東京日記 IN はてな

    ここ最近、「ポピュリズム」という言葉が、政治を語る上で頻出するキーワードとなっています。アメリカのトランプ大統領に、イギリスのBrexit、イタリアの五つ星運動にドイツのAfDと、「ポピュリズム」というキーワードで語られる政治勢力は数多くいるわけですが、では、日本における「ポピュリズム」といえば、どんな勢力がそれに当てはまるでしょうか? そこで、小泉純一郎や都民ファーストの会と並んで、多くの人の頭に浮かぶのが、おおさか維新の会でしょう。特に代表を務めていた橋下徹は多くの論者によって代表的な「ポピュリスト」と考えられていました。 「橋下徹という稀代のポピュリストによって率いられ、主に政治的な知識が乏しい層から支持を調達したのが維新である」というイメージは幅広く流通していたと思います。 しかし、この本はそうしたイメージに対し、実証的な分析を通じて正面から異を唱えるものとなっています。 目次は以

      善教将大『維新支持の分析』 - 西東京日記 IN はてな
    • 考えるための書評集

      ヤスパースと仏教 湯田 豊 はしがきに書かれているように、著者はヤスパースの仏教観を徹底的に、荒廃的に批判したといっている。こてんぱんに批判されすぎて、もうまともに理解しようとする気が失せるほど容赦がない。愛情やリスペクトがあまりにも欠落している。 著者はヤスパースはトインビー同様、一流の思想家ではないと断ずる。一流の思想家は生き方が正直で、ひたむきに生きることだといい、そのような思想家にゲーテ、ニーチェ、フロイトをあげている。 著者は若いころにヤスパース、ハイデガー、サルトルの実存哲学にはまり、マックス・ミュラーによってインド哲学に深く傾倒するようになったといっている。その後、インド哲学の著作を多く書き、ヤスパースやニーチェの仏教観を分析した本などを出している。 ヤスパースは『偉大な哲学者たち』の中で仏陀とナーガルジュナの思想をとりあげている。著者の湯田豊はリポートしているだけであり、な

      • ゲーム業界のイノベーションのジレンマ その2

        実は俺、プロモーションって言葉が大嫌いなんだよ ちょっと、本日は、発熱地帯さんところの記事にからんで、ゲームとイノベーションのジレンマの話再び。 もう半年以上前に書いたコラムの補足的なものなんだけども、前回のコラムでイノベーションのジレンマにまつわる幾つかの重要な概念をすっ飛ばしていたので、それの補足的に。 「イノベーションのジレンマ」は、大企業が滅ぶのは、重要な顧客の声に耳を傾け、最も収益性の高い分野に投資するという健全な経営手段に端を発しているという事をハードディスク業界や他のさまざまな業界の研究を通じてあらわされた理論。 顧客の声に耳を傾ける、収益性の高い分野に投資する、健全に企業を経営する。 どれも、正しく思える事ばかりだが、そこにある落とし穴を指摘したのが、「イノベーションのジレンマ」。 企業の多くは、顧客のニーズに応えるため、より高品質な商品の開発に力を入れる。 この機能改善、

          ゲーム業界のイノベーションのジレンマ その2
        • 都市から見た人類『都市の誕生』

          人類は、都市から見ると面白い。 都市は単なるインフラや建造物の集積ではなく、人間のもっとも偉大な創造物である。人類の営みを、都市という面から捉えると、多様でありながら普遍的で、変化しながら不変的な要素をもつことが分かる。あらゆる時代、あらゆる文化の都市のあいだに、類似したところを串刺しにする───これが本書の主旨。 歴史や習慣、マネーや余暇、未来都市といったテーマに分かれ、文学や映画、美術などの多彩なジャンルを横断しながら、どこかの都市のガイドブックのように紹介している。都市のコアな部分を見せようとしつつ、文化による差異が顕われてしまうのが面白い。 例えば、都市の「形」。生物のコロニーのような形状になると思いきや、根底の思想がヨーロッパと中国(と日本)で異なっていることに気づかされる。古来の世界観に基づき、宇宙を模した方形となっている中国の王城とは対照的に、限られた石材と煉瓦で内側の面積を

            都市から見た人類『都市の誕生』
          • 日本の競輪、その特殊性と、だからこその魅力についてを英国人記者が語る──『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』 - HONZ

            日本の競輪、その特殊性と、だからこその魅力についてを英国人記者が語る──『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』 この『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』は、英国人記者が語る日本の競輪論である。日本でどのように競輪が生まれ、育ち、危機を乗り越え、そして日本ならではの独特な魅力はどこにあるのか、それを一冊を通して語り尽くしていく。 それにしても、なぜ英国人記者が日本の競輪を語っているんだと疑問に思うかもしれない。その理由は簡単で、著者のジャスティン・マッカリーは日本研究で修士号を取得し、読売新聞で編集者や記者として活躍。その後ガーディアンに入社し日本特派員として活動する、日本在住歴が30年にも及び、同時に競輪の熱狂的ファンだからだ。 本書の「はじめに」は2017年に平塚競輪場で行われた日本競輪最高峰のレースKEIRINグランプリの描写からはじまるが、その熱量ある文章は競輪

              日本の競輪、その特殊性と、だからこその魅力についてを英国人記者が語る──『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』 - HONZ
            • 小野和俊のブログ:アプレッソのジョエルテスト判定結果

              今週末は熱海の温泉に行ってきた。 行き帰りの新幹線で読んだJoel on Softwareは衝撃的に良かった。 この本はソフトウェア開発に携わるすべての人が読むべき本だと真剣に思う。 中でも第三章に書かれているジョエルテストが面白かったので、 これをアプレッソに当てはめて判定してみることにした。 現在のアプレッソでは、12のテストのうち、10項目が当てはまっている。 該当する項目が2から3の会社が圧倒的に多いということなので、 判定結果としてはかなり良い方だと思う。 しかし、今は導入した後でその効果を知っているから全面的に賛成できるのだが、導入する前は、 「今のままで特に大きな問題があるわけでもないし、 新しい方法を導入することにはリスクも伴う。 このままでも良いのではないか。」 という理由で導入を躊躇したものも多かった。 これらはどの項目についても、マネージャーがどんなに反対したとしても

                小野和俊のブログ:アプレッソのジョエルテスト判定結果
              • 404 Blog Not Found:書評x3 - SQL本三大対決

                2008年02月03日04:00 カテゴリ書評/画評/品評Lightweight Languages 書評x3 - SQL本三大対決 404 Blog Not Found:この発想はなかった - 書評 - 逆算式SQL教科書を書いたら、「いや、うちも」とばかりにどっさりSQL本が来た。 まずオライリー・ジャパンの矢野様からは、「STATISTICS HACKS(和訳)」と一緒に「SQLクックブック」と「SQL Hacks 」を、そしてC&R研究所の吉成様からは「SQL実践活用大事典 」を献本いただいた。 これだけ頂くと、まとめないわけには行かないだろうということで、まとめてみた。 まず、「SQLクックブック」。こちらは申し訳ないのだけど、かなり期待はずれ。確かに「逆算式SQL教科書」よりは用例も多かったのだけど、Cookbookを特徴づけていた綿密なDiscussionがスカスカ。他ならと

                  404 Blog Not Found:書評x3 - SQL本三大対決
                • [書評]毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記(北原みのり): 極東ブログ

                  本屋で見かけてぱらっと手にしてから、連続不審死事件の木嶋佳苗被告(37)がどういう人間だったのか、事件に関わる事実と裁判の具体的な情景はどのようなものだったのだろうか、という、いわば週刊誌的な関心を今頃になってもち、読んでみた。 1974年生まれの木嶋被告を、1970年生まれと年代の近い女性として筆者、北原みのりがどう描くのかというのにも関心をもった。書籍は「週刊朝日」の連載を元にしたらしく、読みやすく書かれ、実際さっと読み終えることができた。書籍としては、面白いとしかいいようがない。 で、木嶋被告はどうだったのか? 事件はどうだったか? それ以前に、筆者北原みのりはどう彼女を見たか? 答えは出てないと言っていい。著者北原は大きな不可解な謎に直面して呆然と立ち尽くしている。無理して大衆受けのする結論みたいなところから引っ張るのではなく、同じ時代を生きた女性としてどう理解できるのかと懸命にア

                  • 書評『ヒューマン2.0』、または流動化のための心得集 - R30::マーケティング社会時評

                    最初に断っておく。先日出版記念パーティーにお誘いを受けた。久しぶりにお話しがしたい知り合いからのお誘いでもあったので、忘年会も兼ねてと思い、ひょいひょいと顔を出した。上はMSKKの古川さんから、下は僕のような舌禍ブロガーまで、ものすごいレンジの人が集まっていた。参加者が20~30代の男性ギークだらけだった梅田さんの『ウェブ進化論』の出版記念オフ会と比べて、渡辺さんのお客さんは幅が広いなあと感じた。 で、本を受け取って渡辺さんにお祝いのごあいさつをしに行ったら、サンタ帽子をかぶったちょうかわいい渡辺千賀さんに「ここに来たからには5冊以上買うこと!」と笑顔で脅迫された。出版記念パーティーの席上で、サンタコスプレした著者が列席者に向かって「献本もらったんだからブログで紹介し、さらに1人5冊ずつ買え」とか脅すのを見たのは初めてだ。サンタにあるまじき所業。シリコンバレーのサンタっちゃ、えずか(恐ろし

                      書評『ヒューマン2.0』、または流動化のための心得集 - R30::マーケティング社会時評
                    • ガリレオ『望遠鏡で見た星空の大発見』:「星界の報告」新訳。神をも畏れぬ邪説を唱えたトンデモ本。発禁にすべき。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

                      望遠鏡で見た星空の大発見 (やまねこブックレット) 作者: ガリレオガリレイ,板倉聖宣出版社/メーカー: 仮説社発売日: 2013/01/04メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 566回この商品を含むブログ (27件) を見る 望遠鏡で見ると、星空はずいぶんちがって見えるんだよ、というのをガリレオが、自分の感動を素直に伝えるべく書いた本。最初は、望遠鏡の構造の解説から入り、その後は月はこんなふうに見えて、実はでこぼこなんだよ、とか星座の周辺にはほかにもいっぱい星があるんだよ、というのを述べる。月のでこぼこは望遠鏡なるカラクリを信用すべきかどうかにも関わるので簡単に断言すべきではないと思うが、そこまではいい。 だが問題はその後。ガリレオは木星を観察して、そのまわりをまわっているとおぼしき星の報告を行い、実はすべてが地球を中心にまわっているのではないんじゃないか、コペルニクス説が正し

                        ガリレオ『望遠鏡で見た星空の大発見』:「星界の報告」新訳。神をも畏れぬ邪説を唱えたトンデモ本。発禁にすべき。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
                      • CNET Japan Blog - 江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance:梅田望夫氏の「ウェブ進化論」を読んで

                        「ウェブ進化論」いわゆる梅田本が出版されて約3週間になる。一般書籍としてベストセラーになったこの本は、ますます断絶を深めていく「あちら側(There)」と「こちら側(Here)」の世界観のはざまで苦しみもがく人々の叫びとして、どこまで世の中に届いたのだろうか。 ウェブ進化論 改めて振り返ると、急速に収束しつつあるネット世界のビジネスの「共通認識」をこれほどタイムリーかつ端的にまとめた書籍が、これまで少なくとも日本語という言語圏には存在していなかったことに気がついた。 ある人は「ある一つの着地点へと収束しつつある」という実感もなく、この言明そのものに異を唱えるだろうし、ある人はグーグルというアイコンの存在のすごさが「わからない」ことを気まずく感じていることだろう。むしろそういうビギナーに向けて書かれたこの本は、明らかに時宜を得た一冊だった。ネットはつまみ食いしてるだけという保守主義者は四の

                        • ハーンスタイン&マレイ『ベルカーブ:アメリカ生活における知能と階級構造』(1994) - 山形浩生の「経済のトリセツ」

                          The Bell Curve: Intelligence and Class Structure in American Life (A Free Press Paperbacks Book) 作者:Herrnstein, Richard J.,Murray, CharlesFree PressAmazon はじめに Bell Curve という本のことを聞いたことがある人は、それなりにいるだろう。でもその人々の90パーセント以上は、この本が遺伝決定論ごりごりで、黒人は生得的に知能が低いと述べる差別本だと思っている。なぜかというと……そう決めつける本がやたらに多いからだ。本書は発行された時点で、きわめて執拗なアンチキャンペーンにさらされてきた。変なベストセラーになったから標的にされ、標的にされたからまたベストセラーになり、というありがちなスパイラルのせいもあるんだけれど。 で、そのアンチキ

                            ハーンスタイン&マレイ『ベルカーブ:アメリカ生活における知能と階級構造』(1994) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
                          • テスラ『ニコラ・テスラ:秘密の告白』:ちゃんとしたテスラの著書。信じなさい! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

                            ニコラ・テスラ 秘密の告白 世界システム=私の履歴書 フリーエネルギー=真空中の宇宙 作者: ニコラ・テスラ,宮本寿代出版社/メーカー: 成甲書房発売日: 2013/01/16メディア: 単行本購入: 17人 クリック: 543回この商品を含むブログ (4件) を見る えー、本屋でトンデモな方々の本に混じって並んでいたので、まずこれは本物なのか、というのが気になるところ。テスラの書いたものは三ページだけで、あとはトンデモ陰謀論者の妄想が並んでいたりしないだろうなあ…… ……とこわごわ買ってみたが、まったく問題なし。 本としては、以下の二つの全訳(上のやつは自伝メモ "My Inventions" kindle 版のはずなんだがなぜか表示されない): My Inventions (English Edition) 作者: Nikola Tesla出版社/メーカー: the Philovox発

                              テスラ『ニコラ・テスラ:秘密の告白』:ちゃんとしたテスラの著書。信じなさい! - 山形浩生の「経済のトリセツ」
                            • Passion For The Future: 第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

                              第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい スポンサード リンク ・第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい 最初の2秒の状況判断=第一感はかなり正しいということの科学。 全米連続50週のベストセラー、世界34カ国で翻訳された話題の本。 赤いカード2組と青いカード2組の4つの山がある。カードには「○ドルの勝ち」「○ドルの負け」と書いてある。4つの山から、自由に選んでカードを何度もめくり、儲けを競うルールがある。プレイヤーには知らされていないが、実は赤いカードには大勝も多いが大きな負けも多い。青いカードは大勝は少ないが、負けを引いても損が少ない。だから、青を引き続ければ勝てるという、必勝法があるゲームである。人は何枚引いたらこの必勝法を見抜くものだろうか。 アイオワ大学の研究では、ほとんどの人が50枚を引いた頃に「青を引けば勝てる」となんとなく気がつくものだという。さらに続けて、8

                              • Passion For The Future: ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則

                                ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則 スポンサード リンク ・ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則 百式管理人 田口元監訳。日本語版解説で田口さんは「知識社会で生き残りたいなら、作業や時間を管理するだけの手法は役立たない。必要なのはアイディアとエネルギーを管理する手法である。」と書いている。知識社会の仕事とは、部品組み立て作業のようには明確な終わりが見えないものだ。いいアイデアが生まれるまで終わらない企画の仕事だとか、複雑に絡み合う複数プロジェクトの同時進行のような仕事では、現時点の達成度が何パーセントとはわからないことが多い。 終わりの見えない仕事群を相手にする知識労働では、単なる進行管理だけだと、ストレスで仕事の質すなわち創造性が落ちてしまう。すっきりした気分でワクワクしながら仕事をすることが大切になる。著者のデビッド・アレンは、GT

                                • s/部下/同僚/g - 書評 - 部下を動かす教え方 : 404 Blog Not Found

                                  2008年06月26日00:00 カテゴリ書評/画評/品評Art s/部下/同僚/g - 書評 - 部下を動かす教え方 滝@日本実業出版社様より献本御礼。 部下を動かす教え方 松尾昭仁 初出2008.06.25; 販売開始まで更新 ああ、なんともったいない。タイトルが市場を狭めている。 「部下」を「同僚」と言い換えても成り立つのに。 本書「いつも仕事に追われている上司のための 部下を動かす教え方」は、「生き残る上司」の著者の「教え方」を一冊にまとめたもの。前著も悪くなかったが、本書はずっとイケてる。 目次 - アマゾンキャンペーン - 部下を動かす教え方より 教え上手になって、仕事がうまく回る「仕組み」を作ろう! - はじめに 第1章 「教える」ことで、あなたも組織も成長できる あなたが教えなければ、会社の成長はありえない 「自分でやるほうが早い」は大間違い 「スピード最優先時代」だからこ

                                    s/部下/同僚/g - 書評 - 部下を動かす教え方 : 404 Blog Not Found
                                  • [書評]イエス・キリストは実在したのか?(レザー・アスラン): 極東ブログ

                                    2013年に書かれたレザー・アスランの『イエス・キリストは実在したのか?』(参照)という邦題は、現代ではそれだけで日本人の知的関心を誘うのではないか。帯に「イスラム教徒による実証研究で全米騒然の大ベストセラー」ともある。そのあたりも興味引かれるところだ。 私は自著にも書いたが、若いときこの分野の学問を学んでいた。歴史的イエスの研究というテーマである。当時、学問的にはすでに歴史的イエス像というのは否定的に解決されていた。否定的というのは概ね歴史的にイエスは存在すると見てよいが、どのような人物であったかは皆目わからないし、その歴史人物像の研究はさしたる意味がないというものだった。 新約聖書学に慣れていない人や、キリスト教信仰者の一部にはこうした見解を受け容れがたく思うかもしれない。私はいろいろ学んだせいもあるがごく普通に受け容れて、すでに自著でも触れたが、その先の研究をしたいと思っていた。アラ

                                      [書評]イエス・キリストは実在したのか?(レザー・アスラン): 極東ブログ
                                    • 坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                                      5月11 坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書) 9点 カテゴリ:政治・経済9点 サブタイトルは「社会的選択理論とは何か」。単純な多数決の問題点を指摘し、その代替案、さらには多数決に依拠している現在の政治のこれからのあり方を問う非常に面白い本になっています。 個人的にこの本が素晴らしいと思った理由は2つあって、それは(1)社会的選択理論を初歩から丁寧かつ明晰に説明している点、(2)明晰であるがゆえに著者との根源的な政治観や人間観の違いが明らかになって政治に対する認識がより深まった点、の2点です。 まずは(1)の部分から。 社会的選択理論の入門書というと、佐伯胖の『「きめ方」の論理』あたりが有名だと思いますが(佐伯胖の本では「社会的決定理論」となっている)、さすがにもう35年も前の本ですし、何よりも300ページ近い、それなりに専門的な本です。 また、社会的選択理論に触れた本の中には、いきなり「

                                        坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期
                                      • 今週の本棚:養老孟司・評 『健康診断は受けてはいけない』=近藤誠・著 - 毎日新聞

                                        (文春新書・799円) 身体のことは身体に じつは書評するかどうか、かなり迷った。そもそも書評するまでもない。なぜならだれが読んでも、よく理解できるに違いないからである。文章は平易で、論理の筋は通っている。ゆえに余計な説明はいらない。ただ最近ある雑誌でこの本の内容にちょっと触れた。そうしたら編集者から訂正を求められた。私が「著者の主張に賛成だと思われると困る」という意見が付いてきた。もちろん雑誌にはそれを出版している側の都合や思いがあるから、素直に訂正に応じた。私は自分の意見を修正するのに、ほとんど抵抗がない。 ではなぜ書評か。知る人は多いと思うが、著者は「ガンと闘うな」というお医者さんである。乱暴にまとめれば、その著者がさらに健康診断は有害無益だと主張したのが本書である。著者の主張はすでに学問の域を超えて、いわば政治化している。本書にちょっと触れただけで、訂正を求められたという事実は、私

                                          今週の本棚:養老孟司・評 『健康診断は受けてはいけない』=近藤誠・著 - 毎日新聞
                                        • 404 Blog Not Found:書評 - 「計画力」を強くする

                                          2007年06月11日03:30 カテゴリ書評/画評/品評 書評 - 「計画力」を強くする GTDの真打ち登場。 「計画力」を強くする 加藤昭吉 本書「「計画力」を強くする」は、Getting Things Done を本当に実践してきた業界である土木業界に、計画の技術を教えて来た著者が、Getting Things Done という言葉が GTD と略記され、経験を「技下」するのが流行となった現在、あらためて「計画力」とはなにか、そしてなぜそれが大事なのかを改めて著した本。 目次 - BOOK倶楽部を再編集 第1章 "計画力"とはいったい何か 第2章 あなたの計画はなぜ失敗するか 失敗する理由1 計画の目的・目標がはっきりしていない 失敗する理由2 頭の中だけで組み立てた計画になっている 失敗する理由3 状況判断を誤っている 失敗する理由4 目先の問題解決を積み重ねただけの計画になってい

                                            404 Blog Not Found:書評 - 「計画力」を強くする
                                          • 無限な世界、有限な自分 - 書評 - 私塾のすすめ : 404 Blog Not Found

                                            2008年05月08日00:00 カテゴリ書評/画評/品評Art 無限な世界、有限な自分 - 書評 - 私塾のすすめ 筑摩書房より献本御礼。 私塾のすすめ 斎藤孝 / 梅田望夫 初出2008.05.03; 販売開始まで更新 まずはさておき、斎藤孝、梅田望夫の両著者に伝えておきたい。 ありがとう、と。 本書「私塾のすすめ」は、齋藤孝と梅田望夫という、1960年生まれの二人の「私塾長」による対談。なぜ生年まで書いたか、と言えば、それが本書に決定的な意味があるからだ。あと2年弱で四十歳になる。梅田が著者として名を連ねている本の中ではもっとも「あちらがわ」語が少なく、しかし1969年生まれの私にとっては最も腑に落ちた一冊である。 目次 - 新著「私塾のすすめ」5月8日刊行 - My Life Between Silicon Valley and Japanより 第1章 志向性の共同体 明治と現代

                                              無限な世界、有限な自分 - 書評 - 私塾のすすめ : 404 Blog Not Found
                                            • 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE (読売新聞)

                                              読売新聞ご購読 時事問題学習SAPIX 買物 記事 小町 ホーム このコーナーは、6月16日に終了しました。 3秒後にライフ>本よみうり堂のトップへ移動します。 ニュース 新着 政治 選挙 経済 社会 IT&メディア 国際 スポーツ 五輪 カルチャー 科学 環境 地域 社説 特集 おくやみ コンテンツ 大手小町 発言小町 教育 KODOMO 中学受験サポート 新おとな総研 @CARS ランニング ホームガイド ジョブサーチ 本よみうり堂 写真 動画 ツール サイト内検索 天気 交通情報 買い物 サービス 読売プレミアム ヨミドクター 携帯サービス 本よみうり堂デジタル ヨミダス歴史館 ヨミダス文書館 よみうり報知写真館 スクールヨミダス ソーシャル Twitter Facebook 読売新聞への投稿 気流・USO放送 時事川柳 人生案内・ぷらざ 読者センター サービス 紹介エリア 会社案内

                                              • 【大塚英志氏書評】手塚治虫漫画を思想宣伝の道具にするな

                                                【書評】『手塚マンガで憲法九条を読む』/マンガ・手塚治虫 解説・小森陽一/子どもの未来社/1500円+税 【評者】大塚英志(まんが原作者) 憲法九条を変えるべきではないという本書の政治的立場にぼくは賛同する。しかし、その上で、本書のようにその学習教材として直截の手塚作品を読ませることには違和を表明する。 手塚作品は確かに戦争を主題としたものが少なからずある。しかし手塚の表現は、まんががプロパガンダのツールであった歴史からの離脱として立ち上がった。例えば、本書の解説で野上暁が言及した「勝利の日まで」は、手塚の戦争体験の反映としてのみ論じられるがそれは狭い理解だ。 この作品は大政翼賛会が主導した戦時下のメディアミックス「翼賛一家」の自発的な二次創作として描かれ、同時期の「防空」を題材とした教育映画のまんが版として目論まれている。そのことはいずれ本にまとめるが、「勝利の日まで」は、戦時下の少年で

                                                  【大塚英志氏書評】手塚治虫漫画を思想宣伝の道具にするな
                                                • 書評 - ソーシャル・ウェブ入門[BETA] : 404 Blog Not Found

                                                  2007年04月23日00:05 カテゴリ書評/画評/品評Media 書評 - ソーシャル・ウェブ入門[BETA] 初掲載2007.04.20; イチオシにつき週明けまで更新掲載予定 先ほど到着。献本御礼。早速読了。ただし「使う」のはこれから。 ソーシャル・ウェブ入門 滑川海彦 これは、すごい。 本書はまさに「現代用語の基礎知識」ならぬ「現代Web2.0の基礎知識」だ。 「ウェブ進化論」や「グーグル Google - 既存のビジネスを破壊する」や「グーグル・アマゾン化する社会」をまだ読んでいない人たちがうらやましい。 本書からはじめられるのだから。 本書「ソーシャル・ウェブ入門」は、「面白い」という点でも「使える」という点でも、これまで書かれたWeb2.0本の中の最高峰である。速読できるのに後でまた読みたくなる。内容が濃いのにのどごしすっきり。後発だから当然というなかれ。このクォリティは、

                                                    書評 - ソーシャル・ウェブ入門[BETA] : 404 Blog Not Found
                                                  • 404 Blog Not Found:予想以上に合理的! - 書評 - 予想どおりに不合理

                                                    2008年11月22日06:00 カテゴリ書評/画評/品評Art 予想以上に合理的! - 書評 - 予想どおりに不合理 早川書房東方様より献本御礼。 予想どおりに不合理[増補版] Dan Ariely / 熊谷淳子訳 [原著:Predictably Irrational] 書評は増補版前のもの 季節柄、「今年のベストN冊」をあちこちからたずねられるのだが、土壇場で経済学のベストが来ましたよ。これがなければ経済学はThe Black Swan(邦訳まだだよね?)を推すつもりだったけど、面白さもさることながら、役立ち度ではなおのこと本書に一歩譲る。 本書を読まずして、2009年を迎えるべからず! 本書「予想どおりに不合理」は、行動経済学の入門--でもあるが、それに留まっていない。本書の魅力は、「なぜそうなるのか」を説明するに留まらず、「ならどうするべきか」まで踏み込んでいるところにあるのだから

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                                                    • [書評]心理学で何がわかるか(村上宣寛): 極東ブログ

                                                      「君の知りたいことはこの本に全部書いてあるよ」と言いたくなる本がたまにある。本書「心理学で何がわかるか(村上宣寛)」(参照)がそれだ。「ほんとか?」と思うなら、本書「はじめに」にある、次の11項目についての考えを聞かせてもらいたい。 ・ 兄は兄らしい性格、妹は妹らしい性格になる。 ・ 親の育児態度は性格や気質に永続的な影響を与える。 ・ 乳幼児は他人の心が理解できない。 ・ 自由意志は存在する。 ・ 幽体離脱体験は本当だ。 ・ 乳幼児は長期間、物事を記憶できない。 ・ 記憶力は鍛えれば強くなる。 ・ 女性の理想の相手は、自分をもっとも愛してくれる人である。 ・ トラウマは抑圧される。 ・ 暴力的映像は暴力を助長する。 ・ うつ病の治療には薬物療法が効果的である。 見るなり、それはないでしょと思う項目が多いかもしれないが、もしかして、一つでも、それはあるかもと思った項目があっただろうか。 著

                                                      • 404 Blog Not Found:書評 - いつまでもデブと思うなよ

                                                        2007年08月18日02:00 カテゴリ書評/画評/品評Art 書評 - いつまでもデブと思うなよ 新潮新書編集部より思いがけないバースデープレゼント。 いつまでもデブと思うなよ 岡田斗司夫 私がこれまで読んだ中で最も面白いダイエット本にして、岡田斗司夫作品の中ではもっとも「使える」本。 本書「いつまでもデブと思うなよ」は、自他ともに認めるオタキングであったはずの著者が、実は知らない人にとってはそれ以前に「デブ」であることを知ってしまい、そこで一念発起して117kgだった体重を67kgまで落とした動機と顛末を一冊にまとめたもの。 目次 - 新潮社より 序章 一年で五〇キロやせたよ 成功するダイエットは楽しい。精神力も我慢もいらない最高の娯楽である。 第一章 「見た目主義社会」の到来 学歴主義社会は終焉した。見た目重視の現代社会で確実に損をする存在が「デブ」なのだ。 第二章 ダイエット手段

                                                          404 Blog Not Found:書評 - いつまでもデブと思うなよ
                                                        • ヴァン・ヘイレンがステージ前に、無茶な要求を突きつけた理由 | ライフハッカー・ジャパン

                                                          『決定力!:正解を導く4つのプロセス』(チップ・ハース&ダン・ハース著、千葉敏生訳、早川書房)は、ベストセラー『アイデアのちから』『スイッチ!』を生んだハース兄弟による新刊。物事を決定する際に重要な意味を持つという、4つの「WRAP」プロセスについて説いた書籍です。 しかし、その「WRAP」プロセスとはなんなのでしょうか? 第1章「意思決定の四つの罠」から要点を引き出してみましょう。 WRAP プロセスとは 著者によれば、意思決定に際しての「4つの致命的な罠」は「視野の狭窄」「確証バイアス」「一時的な感情」「自信過剰」だそうです。しかし、それら4つの罠の性質を見れば、その罠を打ち破る戦略が見えてくるのだとか。 選択に直面した際には、「視野の狭窄」によって選択肢を見逃してしまいがち。よって、選択肢を広げる(Widen Your Options) 選択肢を分析すると、「確証バイアス」によって都

                                                            ヴァン・ヘイレンがステージ前に、無茶な要求を突きつけた理由 | ライフハッカー・ジャパン
                                                          • 間違いだらけの「ふしぎなキリスト教」 - ふしぎなキリスト教 @ ウィキ

                                                            当ページでは、&bold(){橋爪大三郎}と&bold(){大澤真幸}による『&bold(){ふしぎなキリスト教}}』(講談社現代新書)に記述されている、&bold(){&font(green){単純な事実に関する膨大な量の間違い・誤り}}を扱う。 2012年7月18日現在、&bold(){&color(red){130個以上の誤りが挙げられている}}が、まだ未完成。なおこの誤りの数は&bold(){&color(red){明らかな誤りのみをカウントしたもの}}であり、&bold(){[[疑問符が山ほどつく「ふしぎなキリスト教」>http://www32.atwiki.jp/fushiginakirisutokyo/pages/15.html]]}に挙げられている項目数は含まれていない。まだまだ対応出来て居ない間違いがあるため、今後さらにページを分割することも有り得る。 ※ 当ページ編集者

                                                              間違いだらけの「ふしぎなキリスト教」 - ふしぎなキリスト教 @ ウィキ
                                                            • ダーク児童文学へのいざない - ぼんやり上手

                                                              • 特集:Visual Studio Code早分かりガイド | Insider.NET > Insider.NET 全記事一覧 - @IT

                                                                最終更新日: 2018年12月28日 Visual Studio Code TIPS(2018/12/28) VS CodeでMarkdownをプレビューするには?VS CodeでMarkdownをHTMLやPDFに変換するには?VS Codeでテキストを矩形選択するにはVS Codeで表示言語を変更するにはVS Codeでエンコーディングを変更、自動判別するにはVS Codeでファイルを比較し、差分(diff)を表示するにはVS Codeで指定範囲をコメントにしたり戻したりするにはVS Codeの[エクスプローラー]ビューに表示するファイルを制御するにはVS Codeのファイルアイコンを変更するにはVS Codeのサイドバーの表示をキーボードで切り替えるにはVS Codeを持ち運ぶには(ポータブルモード)VS Codeでテキストの折り返しを設定するにはVS Codeでウィンドウサイズを制

                                                                • 大学生が読むべきおすすめの本15選【読書】 - Awesome

                                                                  本は自分の知らなかった世界を教えてくれる最高のツール。大学生のうちにたくさんの本に触れて人生を豊かにしよう! ということで今回は、社会に出る前の大学生の今だからこそ読んでおきたい、おすすめの本15冊を紹介します! それぞれのオススメの本にAmazonと楽天へのリンクを貼っているので、ぜひ本を買うときの参考にしてください。 この中から、あなたの人生を変える一冊が見つかるかもしれません。 ▶︎Amazonのおすすめ本売れ筋ランキングはこちらから 20歳のときに知っておきたかったこと 嫌われる勇気 採用基準 金持ち父さん貧乏父さん マーケット感覚を身につけよう レバレッジ・リーディング 自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと 入社1年目の教科書 伝え方が9割 「お金を稼ぐ!」勉強法 武器としての書く技術 日本の論点 夢をかなえるゾウ 星の王子さま アルケミスト ステキな読書ライフを!

                                                                    大学生が読むべきおすすめの本15選【読書】 - Awesome
                                                                  • Androidの仮想マシン Dalvik編

                                                                    本書はDalvik仮想マシンの内部についての解説書です。Dalvik仮想マシンの仕様、概念、実装などの深部を知りたい人のための本です。 内容紹介本書はDalvik仮想マシンの内部についての解説書です。Dalvik仮想マシンの仕様、概念、実装などの深部を知りたい人のための本です。Android LからDalvikからARTへ仮想マシンの変更が予定されていますが、ARTの技術はDalvikの仕様、技術などを引き継いでいます。Dalvikを知りたい人だけでなく、ARTを理解するのに足がかりにするのにも最適な本になっています。 書誌情報 著者: 松永卓也 発行日: 2014-07-30 最終更新日: 2015-04-03 バージョン: 1.0.0 ページ数: 387ページ(PDF版換算) 対応フォーマット: PDF, EPUB 出版社: 達人出版会 対象読者 Dalvik仮想マシンの内部に興味のあ

                                                                      Androidの仮想マシン Dalvik編
                                                                    • もう一度読む、村上春樹『風の歌を聴け』感想文 - チェコ好きの日記

                                                                      もはやパロディになってしまっている感のある村上春樹の小説の様々な言い回しですが、デビュー作の、それも最初の1行が、まるで彼の作品を象徴するような一節になってしまっているということは、良くも悪くもそれだけこの最初の1行が読者にあたえたインパクトは大きかったのだろうなぁと思います。 「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」 これはご存知のとおり、村上春樹のデビュー作、『風の歌を聴け』の最初の1行にあたる部分。 風の歌を聴け (講談社文庫) 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/15メディア: 文庫購入: 43人 クリック: 461回この商品を含むブログ (461件) を見る 思えば私がこの小説を初めて読んだのはもう10年くらい前で、高校生のときでした。私は村上春樹の長編小説は全部読んでいるというハルキストではあるのですが、そのほ

                                                                      • 「しくみがわかるkubernetes」を読んだ - 覚書

                                                                        Kubernetesとはそもそも何者なのか、何のためにどういう設計思想で作られたのか、どうやって使えばいいのか、どういうしくみになっているのか、などなどについて書かれた本です。一言でいうと非常によい本でした。Kubernetesに関する良い本はたくさんありますが、私が読んだ中で下記対象読者(本文より引用)にとってこの本が最適だと思います。 Kubernetesをはじめて使う業務アプリケーション開発者 Dockerの基礎知識がある方 とにかく上記の対象読者の気持ちに寄り添って、Kubernetesの「最低限ここだけは理解しないと話にならない」という部分にだけ的を絞って最短経路で理解してもらいたい、という気持ちがにじみ出ていました*1。他のKubernetes本を見たものの難しすぎて挫折したというかたでも、この本を読んだ上でもとの本に戻ると驚くほど理解しやすくなると思います。Kubernete

                                                                          「しくみがわかるkubernetes」を読んだ - 覚書
                                                                        • 米紙が辛口批評「村上春樹は井戸の中に落ちてしまったらしい」 | 最新短編集『一人称単数』を、村上ファンの批評家はどう見た?

                                                                          2020年に刊行された村上春樹の短編集『一人称単数』の英語版が、2021年4月にイギリスとアメリカで発売された。それにあわせて、英米諸紙が書評を掲載したが、なかでも「村上の大ファン」を自称する批評家が、米紙「ロサンゼルス・タイムズ」に手厳しい意見を寄せている。彼女がこの最新作を酷評する理由とは? 村上作品に登場する、中年の、どこまでも平凡なパスタを茹でる主人公たちは、わりとよく井戸に落ちるハメになる。 『騎士団長殺し』の主人公のように、何日もそこに囚われたり、『ねじまき鳥クロニクル』の岡田亨のように、はしごを外されて思考にふけるしかなくなったりするのだ。 村上作品における井戸は、記憶や忘却へと続くトンネルの入り口だ。そして今、村上自身がその暗くて湿った井戸の中に囚われ、過去の作品への完全なる追憶に浸りきるあまり、未来へと続く道を見失ってしまっているようだ。

                                                                            米紙が辛口批評「村上春樹は井戸の中に落ちてしまったらしい」 | 最新短編集『一人称単数』を、村上ファンの批評家はどう見た?
                                                                          • kawasakiのはてなダイアリー - iPodは何を変えたのか?

                                                                            東京渋谷。Apple Storeがあるこの町のスクランブル交差点で信号待ちをして向こう側を見れば首からiPod、iPod nano、iPod shuffleと形も色も様々なiPodファミリーをぶら下げている人を簡単に見つけることができます。 渋谷で起こった変化は世界中の特に大都市で起きています。行き交う人たちの目に見える変化を引き起こしたiPodは当然アップルにも大変化をもたらすことになりました。 2001年10月に出されたiPodはたった四年の間にアップルの売り上げの実に六割を音楽関連事業で占める会社にしてしまったのです。 次のグラフはIPod - Wikipediaを元にiPodのイベントとともに出荷台数をグラフにしたものです。2006年10-12月期で累積出荷台数は8800万台となり一億台突破も間近という勢いです。もう一つグラフから分かるのはクリスマスにiPodは極めてよく売れること

                                                                            • サービス終了のお知らせ - NAVER まとめ

                                                                              サービス終了のお知らせ NAVERまとめは2020年9月30日をもちましてサービス終了いたしました。 約11年間、NAVERまとめをご利用・ご愛顧いただき誠にありがとうございました。

                                                                                サービス終了のお知らせ - NAVER まとめ
                                                                              • asahi.com:「中学生はこれを読め」 書店主が推薦リスト、全国波及 - 暮らし

                                                                                • 失敗から学ぶ RDBの正しい歩き方

                                                                                  2019年3月6日紙版発売 2019年2月27日電子版発売 曽根壮大 著 A5判/288ページ 定価3,014円(本体2,740円+税10%) ISBN 978-4-297-10408-5 Gihyo Direct Amazon 楽天ブックス honto ヨドバシ.com 電子版 Gihyo Digital Publishing Amazon Kindle ブックライブ 楽天kobo 本書のサポートページサンプルファイルのダウンロードや正誤表など この本の概要 「データベースがよく落ちる」「前任者が残したテーブル,SQLが読み解けない」「RDBMSを入れ替えたら予期せぬバグが」――MySQLやPostgreSQLといったRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)を使った業務システム,Webサービスを設計・運用していると,こういった問題によく直面するのではないでしょうか。 本書はR

                                                                                    失敗から学ぶ RDBの正しい歩き方