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  • ロシアの“偽詩人”が証明「プーチン体制はナチと同質だ」 | 丸パクリの「愛国詩」に絶大な支持

    「敵」であるはずのナチ賛美の詩にロシアで人気が集まったことは、ナチもプーチン体制も同質だと示している Photo: Trifonov_Evgeniy / Getty Images 愛国詩の「新星」 ロシアでは、反戦や体制批判のメッセージを作品に盛り込む芸術家が国内で活動できなくなっている。その代わりに、体制によって推奨され、体制を支持する文化人らによって高い評価を受けるようになっているのが、いまウクライナでおこなわれている戦争やウラジーミル・プーチン大統領を賛美する「愛国的」な芸術だ。 そのような状況のなか、2023年夏から「愛国詩」(プーチンのプロパガンダに使われるZの文字から「Z詩」と通称される)の分野でにわかに頭角を現しはじめた人物がいた。 ゲンナジー・ラキーチンと名乗るその「詩人」は、モスクワのしがない学校教員で、それまで文学活動をしていなかったという。だが2023年7月から、ロシ

      ロシアの“偽詩人”が証明「プーチン体制はナチと同質だ」 | 丸パクリの「愛国詩」に絶大な支持
    • 作家 ヤン・ソギルさん死去 87歳 小説「血と骨」など | NHK

      「血と骨」や「夜を賭けて」などの作品で知られる作家のヤン・ソギル(梁石日)さんが、29日朝、老衰のため都内の病院で亡くなりました。87歳でした。 ヤン・ソギルさんは大阪市で生まれ、高校を卒業したあと会社の経営に失敗して、タクシー運転手として働き、1981年にその経験を書いた「狂躁曲」を発表して本格的に作家としての活動を始めました。 この作品は1993年に公開された崔洋一監督の映画「月はどっちに出ている」の原作となりました。 また、1998年に発表した「血と骨」は、韓国 チェジュ(済州)島出身の父親をモデルに、暴力と欲望にまみれた男の一生を描いた作品で、山本周五郎賞を受賞したほか、2004年に崔洋一監督によってビートたけしさんの主演で映画化され、日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞しました。 その後も、タイの人身売買や児童買春を取り上げた「闇の子供たち」や、大阪の軍需工場跡を舞台に戦後の在日韓

        作家 ヤン・ソギルさん死去 87歳 小説「血と骨」など | NHK
      • イスマイル・カダレを読む(「幻視社第五号」より) - Close To The Wall

        アルバニアの小説家イスマイル・カダレが亡くなった。 アルバニアの著名小説家が死去 イスマイル・カダレさん、88歳(共同通信) - Yahoo!ニュース 誰がドルンチナを連れ戻したか 作者:イスマイル カダレ白水社Amazon 15年ほど前に『誰がドルンチナを連れ戻したか』を読んだのをきっかけに東欧文学に関心を抱いて〈東欧の想像力〉叢書その他を読みはじめ、その挙句に二年後の2011年にはイスマイル・カダレと〈東欧の想像力〉特集として同人誌「幻視社第五号」を出したきっかけになった作家だ。後に『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』にもカダレの項目を書くことになった。 イスマイル・カダレ - 誰がドルンチナを連れ戻したか - Close To The Wall 2011 幻視社第五号PDF版 ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち 青月社Amazonノーベル文学賞でも取ってもっと翻訳が出て欲しいと

          イスマイル・カダレを読む(「幻視社第五号」より) - Close To The Wall
        • プーチン氏は「不死身のコシチェイ」 戦争終結の望み打ち砕く発言も:朝日新聞デジタル

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            プーチン氏は「不死身のコシチェイ」 戦争終結の望み打ち砕く発言も:朝日新聞デジタル
          • おれは5歳のころ酔っ払い運転でテネレの木をなぎ倒した - 関内関外日記

            おれがカザフスタンから日本に来たのは18歳のころだった。 おれは15歳のころからキックボクシングをやっていた。 おれは8歳のころ天文学者になりたかった。 おれは5歳のころ酔っ払い運転でテネレの木をなぎ倒した。 おれは3歳のころ飲酒運転の罪で禁錮3年の刑に処された。 このごろの若いやつはよく区分のわからない電動の乗り物に乗る。 おれも乗るだろう。きっと乗るだろう。おまえも乗るだろう。 一万円札・大杉栄。五千円札・鈴木大拙。千円札・北一輝。 トンネルの向こうにはフィヨルドがあって、孤独の女王ティルピッツが息を潜めている。 7月になると地下アイドルが土の中から這い出てきて、そこかしこで歌い始める。 とくになにもないバスの終点まで乗ると、バスの運転手から「こいつは終点まで乗るのが目的でバスに乗っているな」と思われるのだろうか? べつものの世界がぬるりとこの世界を覆って二度と戻らないことはある。 咲

              おれは5歳のころ酔っ払い運転でテネレの木をなぎ倒した - 関内関外日記
            • 書評『関心領域』マーティン・エイミス著 虐殺に加担する人の顔と鏡 - 日本経済新聞

              本作はナチス高官の甥(おい)で軍事工場勤務の連絡将校トムゼン、KZ=強制収容所の司令官ドル、ユダヤ人だがKZに輸送されてきた被収容者の処理作業に従事するシュムルの3人の語りで構成されている。劣悪な汽車でKZに運ばれたユダヤ人の集団はガス室等で殺される。シュムルのような一部のユダヤ人は死を先延ばしにされ働かされる。シュムルらは死体から金歯や指輪、髪の毛を集める。シュムルは自分が味覚以外の五感、例え

                書評『関心領域』マーティン・エイミス著 虐殺に加担する人の顔と鏡 - 日本経済新聞
              • パーラー「扉」 - 文学のお散歩

                鎌倉土産「鳩サブレ―」でお馴染みの「豊島屋」。 鎌倉駅前店は「鎌倉の扉になれ!」という願いを込めて、鎌倉文士であった久保田万太郎(明治22.11.7~昭和38.5.6 小説家・俳人)が「扉」店と命名しました。 1階は名物「鳩サブレー」などのお菓子の売店と、「扉店」限定のパン屋さんがありますが、3階は「パーラー」になっています。 ちょっとそっけないくらいの、レトロ感のあるパーラーです。 メニューの扉には「扉」。 コースターにも「扉」。おしぼりは豊島屋らしく鳩ぽっぽです♡ そしてさらに愛らしいことに、ペーパーナフキンにプリントされているのは「鍵」! 「扉」を開ける「鍵」ってことですよね。憎いなあ。 画風(書体?)もレトロで可愛い♡♡ せっかくのレトロ喫茶なのでプリンを注文。 予想どおりのしっかり固めのレトロプリンです。大きく焼いたものをカットしてサーブするスタイル。背後にはまるで由比ガ浜の波を

                  パーラー「扉」 - 文学のお散歩
                • アンチフェミの元カレ、おもしれー男 - セクシーペルシャゴリラ

                  始発を待つ新宿のエジンバラで「俺フェミニスト嫌いなんだよね」と言い放った彼の言葉に脳内でアラートが鳴った。(こいつと付き合えば未来が不幸になりまくる!)(未来が不幸になりまくる!)(未来が不幸になりまくる!)(未来が不幸になりまくる!)風呂をサボった次の朝シャワーから出てきた瞬間の緊急地震速報みたいな、身構える隙もなく一音目で全身の毛が逆立ち内臓が凍りつくアラートだった。かくして脳内アラートを無視する時だけドバドバ出まくる脳内物質で前後不覚になった私は、彼に恋して毒のプールへ飛び込んだ。 私はフェミニストで、彼はアンチフェミニストだった。 LINE以外のSNSをやってないのにTwitter文化圏外でどうやってアンチフェミになったのか不思議だったが、なるほど彼は5ちゃんねらーだった。しかも、まとめブログを斜め読みする講義中の暇な大学生みたいなレベルじゃなく、「俺の情報ソースはYahoo!ニュ

                    アンチフェミの元カレ、おもしれー男 - セクシーペルシャゴリラ
                  • 村上春樹原作初の長編アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』日本語版特別映像 磯村勇斗、玄理、塚本晋也、古舘寛治らが参加

                    めくらやなぎと眠る女(単行本)– Amazon https://amzn.to/3VZWIA1 村上春樹原作初の長編アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』が7月26日(金)より全国公開。このたび、磯村勇斗、玄理、塚本晋也、古舘寛治らが参加した「日本語版」の特別映像が解禁となった。オリジナル版とも感触の違う、ピエール・フォルデス監督も“悲願“の日本語版となる。 長編アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』は、音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデスが村上春樹の6つの短編(「かえるくん、東京を救う」、「バースデイ・ガール」、「かいつぶり」、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」、「UFOが釧路に降りる」、「めくらやなぎと、眠る女」)を翻案した作品。ピエール・フォルデス監督にとって初の長編アニメーションで、村上春樹作品も初のアニメ化となる。 とある大震災から数日後。ある夫婦…小村(磯村)とキョウコ(

                      村上春樹原作初の長編アニメ映画『めくらやなぎと眠る女』日本語版特別映像 磯村勇斗、玄理、塚本晋也、古舘寛治らが参加
                    • をしへて! 倉本一宏さん ~娘・彰子のために! 藤原道長が作った屏風歌 - 大河ドラマ「光る君へ」

                      NHK公式【大河ドラマ「光る君へ」】時代考証を担当する倉本一宏さんに、藤原道長が屏風歌を作ったねらいなどについて伺いました。<ドラマをもっと楽しむコラム>

                        をしへて! 倉本一宏さん ~娘・彰子のために! 藤原道長が作った屏風歌 - 大河ドラマ「光る君へ」
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                        • 「左川ちか」のテキストをめぐる雑感➀岩波文庫における昭森社版詩集の扱い|Ryusankun

                          「左川ちか」というテキストをめぐる雑感 はじめに テキストを編むとはどういうことだろう。最近そんなことを思う。 左川ちかの詩集は主に以下のものがある。それぞれに編者の見識のもと編まれたものだ。 ・伊藤整編『左川ちか詩集』(昭森社、1936) ・小野夕馥・曾根博義・川崎浩典編『左川ちか全詩集』(森開社、1983)※2010年に新版、2011年に飜訳詩集 ・紫門あさを編『左川ちか資料集成』[The Black Air:Collected Poems and Other Works of Chika Sagawa](えでぃしおん うみのほし、東都我刊我書房.2017)※2017年に同編『左川ちか詩集 前奏曲』など ・島田龍編『左川ちか全集』(書肆侃侃房、2022) ・川崎賢子編『左川ちか詩集』(岩波文庫、2023) さて、岩波文庫版『左川ちか詩集』(2023年9月)刊行から9カ月ほど経った。同書

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                          • 書評『シャドウプレイ』ジョセフ・オコーナー著 ドラキュラ生んだ作家の顔 - 日本経済新聞

                            世の中には、原作者を知名度の点で凌駕(りょうが)してしまった架空のキャラクターがいる。たとえば、名探偵シャーロック・ホームズ(コナン・ドイル作)や007ジェームズ・ボンド(イアン・フレミング作)など。ドラキュラ伯爵もそのひとりだ。この稀代(きだい)の吸血鬼はアイルランドの作家ブラム・ストーカーの考案による。いま"作家"と記したが、本業は劇場の支配人だった。本書は、副業作家としては不遇の一生を過

                              書評『シャドウプレイ』ジョセフ・オコーナー著 ドラキュラ生んだ作家の顔 - 日本経済新聞
                            • 三島由紀夫のふてぶてしい「抱負」 22歳の随筆を発掘 活字の海で - 日本経済新聞

                              三島由紀夫とは何ものか。その原点を探るうえで貴重な資料になるかもしれない。三島がまだ学生だった22歳のときに書いた随筆が見つかった。戦後すぐに創刊した日刊紙の「新夕刊」に寄せた小文である。文芸誌「新潮」(新潮社)の7月号が掲載した。全集にも単行本にも載っていないこの随筆を発掘したのは、日本近代文学が専門の斎藤理生・大阪大教授だ。三島は東京帝大法学部に在学中、「会計日記」という小遣い帳のよう

                                三島由紀夫のふてぶてしい「抱負」 22歳の随筆を発掘 活字の海で - 日本経済新聞
                              • 情熱と審美眼/荻野アンナ【理事長就任にあたって】|県立神奈川近代文学館

                                ※本記事では、機関紙「神奈川近代文学館」165号(2024年7月15日発行)の寄稿を期間限定で公開しています。〈2024年9月29日まで〉 荻野アンナ・作家、理事長 理事長就任の日、職員の皆さんにパリの古本屋の話をした。頂点の「法定エキスパート」からセーヌ河畔の屋台まで、取材で廻ったことがある。複数の店で同じ単語と出会った。情熱パッシオンと審美眼グーである。情熱を持って、見る目を育てていかなければならない。文学館も、そういう類のお仕事。一緒に目を育てましょうと話をまとめたが、同じ日に自分が目から鱗の体験をするとは、この時はまだ知らない。 新入りの職員は四人で、全員が女性だった。新卒の初々しい人からキャリアのある人まで揃っている。彼女たちと一緒に「バックヤードツアー」に参加した。最初に開けられた秘密の扉は燻蒸室だった。入ってくる資料はここでまず煙の洗礼を受け、虫とオサラバする。それからは収蔵

                                  情熱と審美眼/荻野アンナ【理事長就任にあたって】|県立神奈川近代文学館
                                • 「狂女、純情す」戸川純が長編小説を初執筆(動画あり)

                                  戸川が長編小説を手がけるのはこれが初。「文學界」には「狂女、純情す」に加え、彼女が死生観について語るインタビュー「獰猛な生への執着」も掲載される。さらに戸川が山口慎一(ヤプーズ)とともに配信しているYouTubeのトーク番組「戸川純の人生相談」第41回では「狂女、純情す」発表までの経緯が語られている。 戸川純の人生相談 第41回

                                    「狂女、純情す」戸川純が長編小説を初執筆(動画あり)
                                  • 【竹田ダニエル×大田ステファニー歓人】「ネガティブな感情の動きがあるほど、人生は豊かになる」(対談前編) | yoi(ヨイ) - 心・体・性のウェルネスメディア

                                    ステファニーさん 本来はSNS楽しめるタイプというか、感情とか思いを言葉にすることで自分の状況が整理されて救いになることもあったんです。けどフォロワーが2万人を超え、だんだん自分のためでしかなかった発信を受け取られることに責任を感じるようになったんですよね。 「勇気もらいました」ってリプ頂いても、なんか申し訳ない。 ダニエルさん 期待を裏切るかもしれない、みたいな気持ち? ステファニーさん うーん、そうなのかも。 ダニエルさん 私の場合、「学びになりました」とコメントをくれる人もいるのですが、そういう人は遅かれ早かれ私の発信以外で学びの機会を得るはずだと思ってるんですよね。だから、発信することのプレッシャーはあまり感じない。それは私がこれまで教員やチューター、メンターような形で人に接してきて、「ここから先はあなた自身が考えてね」と切り離すことに慣れているからかも。ステファニーさんは、ポジテ

                                      【竹田ダニエル×大田ステファニー歓人】「ネガティブな感情の動きがあるほど、人生は豊かになる」(対談前編) | yoi(ヨイ) - 心・体・性のウェルネスメディア
                                    • 一つの花 - Wikipedia

                                      『一つの花』(ひとつのはな)は、昭和28年[1]に発表された、今西祐行の児童文学作品。平成元年以降、全ての小学校教科書に掲載されている作品である[2]。 幼い少女・ゆみ子の口癖は「一つだけちょうだい」だった。戦争が激しい時代で、食料不足であり、ゆみ子の両親は育ち盛りの彼女にお腹いっぱい食べさせたくても食べさせてあげる事が出来ず、「一つだけね」と言って聞かせてあげていた。 そんなある日、ゆみ子の父にも召集令状が来て出征する事になった。出征の日、見送りに来たお母さんとゆみ子。ゆみ子はお父さんのカバンの中にはおにぎりが入っている事を知っていた。それはお母さんが出征するお父さんのために家に残っていた貴重なお米で作ったおにぎりだった。 ゆみ子は「おにぎり一つちょうだい」と言った。ゆみ子は何度も「一つだけ」「一つだけ」と言うのでお父さんのおにぎりを全部食べてしまった。ゆみ子はその後もおにぎりを「一つち

                                      • 書評『源氏物語の舞台装置』栗本賀世子著 平安の殿舎 場の役割と人間 - 日本経済新聞

                                        物理学では、ある力が影響を及ぼす一定の範囲を場と呼ぶ。例えば磁場の中では、磁気力が作用する。そのように土地や建物といった場もそこにいる人間に何か影響を与えることがある。つまり、場を知ることは人を知ることに他ならないのだ。本書では平安時代の後宮と呼ばれる場を取り上げ、その歴史や特徴を丁寧に解説した上で、文学作品での描かれ方を味わうという内容だ。必要であれば、定説を慎重に疑う点もスリリングで読み応え

                                          書評『源氏物語の舞台装置』栗本賀世子著 平安の殿舎 場の役割と人間 - 日本経済新聞
                                        • 宗教二世がフランスで考えた中上健次と社会物語学のこと : 「物語の系譜」(1979)をめぐって 1/2|hino niho

                                          (連載の続きになります。これまでの記事はこちら。) 前回は、中上健次が文化や物語というものの働きをとても抽象的な意味での「差別」と捉え、1978年の連続講演会「開かれた豊かな文学」のなかで、そのメカニズムを物語論の枠組みで記述しようとしたところを見た。「うつほ」をめぐるレトリックにも見られたように、中上はひとつの着想をさまざまな文脈で変奏しなおす。中上のいう「差別=文化=物語」は、原理としては、なんらかの分化の働き、境界線の発生のことを指していて、それが文脈に応じて、差別/被差別、中心/周縁、知/無知、親/子といった対立項へと形を変えながら、うつろう。 このことを踏まえると、次のようなことも言えるかもしれない。中上の思考を特徴づけるようなこの「うつろい」のレトリック、なにかを別の場所や別のなにかにうつしかえるということ、文字通りの意味とはかけ離れたものを含意として開示するということは、物語

                                            宗教二世がフランスで考えた中上健次と社会物語学のこと : 「物語の系譜」(1979)をめぐって 1/2|hino niho
                                          • 吉田健一『文学の楽しみ』 - The Passing

                                            吉田健一『文学の楽しみ』、講談社文芸文庫、2010年(初版1967年) 文学をその楽しみにおいて理解するとは、言葉をどこまでもその過程のなかで把握することだ。それゆえ本書ではあらゆるかたちの還元主義的な文学理解が斥けられていく。過程のなかで把握される言葉は、形式と内容とに分離してはいない。吉田健一が「文学は学問ではない」と述べるのは、学問=知識としての文学の内容だけをその形式から抽出するなら言葉はその過程を失い、ゆえに魅力を失ってしまうからだ。言葉の魅力はその息づかい、呼吸にあり、呼吸と一つになった言葉が文体であるという。風景を描くのであれ、近代の空虚を嘆くのであれ、それを語る息づかいが魅力をもつのは、文学も友人も変わらない。 言葉をその全面的なはたらきにおいて把握するには、精神を全面的にはたらかせる必要がある。文学を楽しんでいるとき、他のことはまったく考えない。そこから吉田健一は、知的・

                                              吉田健一『文学の楽しみ』 - The Passing
                                            • 書評『与謝野晶子の戦争と平和』張競著 日中の近代巡る詩歌と政治 - 日本経済新聞

                                              「君死にたまふことなかれ」で知られる与謝野晶子は平和主義者だったのか? 比較文学研究者である張競の緻密な資料探索によって浮かび上がるのは、日中戦争中の評論において煽情(せんじょう)的なナショナリストであった晶子の思いがけない顔だ。満州事変では国際協調を主張していた晶子は、上海事変では「軍部の行動は国民を代表する行動である」と語り軍部と同調、国際社会の圧力が増す中で「国民の活力を大に大国に向つて

                                                書評『与謝野晶子の戦争と平和』張競著 日中の近代巡る詩歌と政治 - 日本経済新聞
                                              • 『フォークナー短編集 』(新潮文庫) フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) 40年前に買った文庫を初めて読みながら、バイデンvsトランプのテレビ討論についてまで思いをはせたという話。|原 正樹

                                                『フォークナー短編集 』(新潮文庫) フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) 40年前に買った文庫を初めて読みながら、バイデンvsトランプのテレビ討論についてまで思いをはせたという話。 フォークナー短編集 (新潮文庫) 文庫 – 1955/12/19 フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) Amazon内容紹介アメリカ南部の退廃した生活や暴力的犯罪の現実を、斬新な独特の手法で捉えたノーベル賞受賞作家フォークナーの代表作を収める。 Amazon内容紹介ここから僕の感想この本を手に取った経緯 フォークナーの長編『アブサロム、アブサロム!』『響きと怒り』を続けて読んで、かつ『アブサロム、アブサロム!』の池澤夏樹氏の親切な解説で、フォークナーの主要作品が彼の生まれ育った故郷の南部ミシシッピ州の町をモデルにした、ヨクナパートファ郡ジェファソンという架空の町を舞台にした、そこに住む多く

                                                  『フォークナー短編集 』(新潮文庫) フォークナー (著), 龍口 直太郎 (翻訳) 40年前に買った文庫を初めて読みながら、バイデンvsトランプのテレビ討論についてまで思いをはせたという話。|原 正樹
                                                • 有沢翔治の読書日記 : ポール・オースター『幽霊たち』(新潮社)

                                                  2009年05月31日12:49 ポール・オースター『幽霊たち』(新潮社) カテゴリ純文学 mixiチェック あらすじ 私立探偵、ブルーはホワイトからブラックを見張るように頼まれる。しかし、一向に事件は進展しない。ただ何かを読み、何かを書いているだけなのだ。ホワイトの目的をあれこれ推察してみるものの、結局は不毛に終わる。恋人(婚約者?)とも会う機会が減り、買春に走って、それが原因で別れてしまう……。 探偵小説の形式を借りた純文学! 僕の問題意識 推理小説にいかに深みを出すか、この多くの江戸川乱歩始め作家が頭を悩ませてきた問題の解決の糸口を探ろうという試みです。そして、探偵小説の形式を借りたポール・オースターは興味深いんです。 匿名的で記号的な人物 これは初期の村上春樹*1を読む上で重要なタームなのですが、ポール・オースターも名前の付け方に関して言えば、同じ説明ができるのではないでしょうか。

                                                  • 表現について、【小説的思考塾vol.17+山本浩貴】の発言の補足や訂正…… - 保坂和志official web site

                                                    このあいだの対談で、私は山本浩貴が考えている「表現」について大きな捉えそこないをしていた。どうしてそういうことになったのか、、、「表現」について、捉えそこなったところでの考えもまた面白いから、空間を共有して、一定の時間を使って喋るのを聞いていると方向を見失うのだが(人が喋り、それを聞く時間が0秒でない、というのは、コンサートや演芸的に気持ちが誘導されるから、それを聞きつつ考えることの障害にもなる)、 山本浩貴の「言葉による表現」が本当に必要なのか否か、という問いは、言葉で人が戦場に駆られたり、SNSで傷ついて自殺したりするようは話ではない、それは時代(社会)の方向性に言葉が同調した結果の現象だから表現としての価値はない。言葉(表現)はそれに対峙するものでなければならないーーそこは「なければならない」と、私らしくもなく、強い気持ちで言わなければならない。 今も書いているうちにまたわからなくな

                                                      表現について、【小説的思考塾vol.17+山本浩貴】の発言の補足や訂正…… - 保坂和志official web site
                                                    • 「キャリアウーマン擁護論」を書いたのに…清少納言とヴァージニア・ウルフをめぐる“衝撃の発見”とは? | 文春オンライン

                                                      『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』(ミア・カンキマキ 著/末延弘子 訳)草思社 ミア・カンキマキは、代わりばえのする気配のない自分の人生に心底うんざりし、一念発起、長期休暇制度を利用し、1年間会社を休むことに決めた。休暇中、フィンランドから日本に渡り、かつて大学の文学講座で惹かれた清少納言『枕草子』について調べ、書くことを決意する。けれどこのカンキマキのデビュー作は研究書ではない。エッセイ、つまり『枕草子』と同じジャンルの本である。 清少納言と紫式部。『枕草子』と『源氏物語』。この本でもしばしば対比されるが、日本においては知名度こそそう変わらないかもしれないが(海外においてはそうではないらしいことはこの本が教えてくれる)人気は前者を後者がおおきく上回る。理由はいくつか考えられるけれど、エッセイと小説、後者のほうがやはり人気が高いのだ。 けれどエッセイだっておもしろい。抜群におもし

                                                        「キャリアウーマン擁護論」を書いたのに…清少納言とヴァージニア・ウルフをめぐる“衝撃の発見”とは? | 文春オンライン
                                                      • 7000円超の「詩集」も登場 トランプグッズ店盛況、偶像化が加速 | 毎日新聞

                                                        トランプ前大統領のグッズを品定めする支持者ら=米中西部ミルウォーキーで2024年7月16日、八田浩輔撮影 米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会で、ドナルド・トランプ前大統領(78)の関連グッズの売れ行きが好調だ。販売スペースには人が途切れず、定番の帽子やTシャツなどに加えてソーシャルメディアの投稿などを集めた「詩集」も登場。銃撃事件後、支持者の間でトランプ氏の偶像化が加速しているようだ。 詩集を販売するブースではトランプ氏を「同時代で最高の詩人」とうたっていた。

                                                          7000円超の「詩集」も登場 トランプグッズ店盛況、偶像化が加速 | 毎日新聞
                                                        • 若松英輔さんによる「須賀敦子の魅力」――『精選女性随筆集 須賀敦子 川上弘美選』文庫化記念特別エッセイ | 読書オンライン

                                                          2024.07.16読書オンライン 若松英輔さんによる「須賀敦子の魅力」――『精選女性随筆集 須賀敦子 川上弘美選』文庫化記念特別エッセイ 若松 英輔 出典 : #文春オンライン ジャンル : #随筆・エッセイ 川上弘美さんと小池真理子さんが選者の名随筆集シリーズとして、その美しい装丁とともに、近現代の名だたる女性作家陣による『精選女性随筆集』(全12巻)が注目を集めています。去年から今年にかけて、文春文庫創刊50周年特別事業の一環として毎月刊行中ですが、その中でもひときわ人気の高い「須賀敦子」巻がいよいよ発売されました。須賀敦子さんの著作に造詣の深い、批評家であり随筆家の若松英輔さんから、今回の文庫化を記念して特別エッセイをお寄せいただきました。 多くの読者から支持されている「精選女性随筆集」シリーズの美しい装丁は大久保明子によるもの。12巻それぞれに趣向が凝らされていて必見です! ◆◆

                                                            若松英輔さんによる「須賀敦子の魅力」――『精選女性随筆集 須賀敦子 川上弘美選』文庫化記念特別エッセイ | 読書オンライン
                                                          • 徒然草「奥山に猫またといふものありて」現代語訳・品詞分解・教訓 - 高1古典|ゆみねこの教科書

                                                            高校古典で習う兼好法師の徒然草「奥山に猫またといふものありて」のテスト対策に必要になる要点をわかりやすく解説。 猫またのうわさとは何か、なぜ法師は猫またを恐れ、飼い犬を猫またと間違えたのか、あらすじや、このお話の面白さと教訓などをくわしく紹介するよ。 古語の意味、活用、現代語訳と口語訳はもちろん、助動詞の意味と活用も一覧でまとめています。 徒然草「奥山に猫またといふものありて」テスト対策ポイント 作者は鎌倉~南北朝時代に活躍した兼好法師(けんこうほうし) 「徒然草」のジャンルは「随筆」 「徒然草」の成立は鎌倉時代 三大随筆は清少納言の「枕草子」、鴨長明の「方丈記」、兼好の「徒然草」 「奥山に猫またといふものありて」のテーマと面白さは「うわさにふりまわされて、飼っている犬のことを猫まただと思ってしまった法師(人間)のこっけいさ」 法師が「ひとり歩かん身は、心すべきことにこそ」と思った理由は、

                                                              徒然草「奥山に猫またといふものありて」現代語訳・品詞分解・教訓 - 高1古典|ゆみねこの教科書
                                                            • 【クラッシャージョウ】小説全巻のあらすじと感想(ネタバレ無し) | Do-You-意味?

                                                                【クラッシャージョウ】小説全巻のあらすじと感想(ネタバレ無し) | Do-You-意味?
                                                              • 推理作家の斎藤栄さん死去、91歳…「タロット日美子」シリーズなど著作400冊以上

                                                                【読売新聞】 推理作家の斎藤栄(さいとう・さかえ、本名・斉藤栄=作家)氏が15日、老衰で死去した。91歳だった。葬儀は近親者で済ませた。 1966年に「殺人の棋譜」で江戸川乱歩賞。占術ミステリーの「タロット日美子」シリーズやトラベル

                                                                  推理作家の斎藤栄さん死去、91歳…「タロット日美子」シリーズなど著作400冊以上
                                                                • ガルシア=マルケス『百年の孤独』文庫版品切れ続出 刊行即重版決定

                                                                  コロンビアの小説家であるガブリエル・ガルシア=マルケスさんの代表作『百年の孤独』の文庫版が6月26日に刊行された。 ラテンアメリカ文学の傑作と評される本作だが、長らくハードカバーしか存在せず、文庫化の発表は大きな話題に。発売前重版の決定や、ネット書店も売り切れるなど、異様な盛り上がりを見せている。 ラテンアメリカ文学の傑作『百年の孤独』文庫版の装幀が解禁 筒井康隆が解説を寄稿 ラテンアメリカ文学の巨匠 ガブリエル・ガルシア=マルケスさんの代表作『百年の孤独』文庫版(新潮文庫刊)に、筒井康隆さんによる書き下ろし解説が収録されることが決定した。装幀と造本の詳細も解禁。装画はAppleやGucci、TOYOTAなどに作品を提供してきたイラストレ...

                                                                    ガルシア=マルケス『百年の孤独』文庫版品切れ続出 刊行即重版決定
                                                                  • <著者は語る>私を通して書く「未知の奥」 『ミチノオク』 作家・佐伯一麦(かずみ)さん(64):東京新聞 TOKYO Web

                                                                    東北をあらわす「陸奥」の元の意味は「道の奥」。「ミチノオク」とカタカナにしてみると「未知の奥」という意味合いも感じられる-。仙台市在住の私小説作家は、今回の作品のタイトルについて扉で解説している。 自身も被災した2011年の東日本大震災以降、水辺の災害の記憶をたどる旅を続けてきた。19年の『山海記(せんがいき)』では、十津川村(奈良県)を訪ねつつ東北に思いをはせた。「正面から東北の被災を書くには早すぎた。時間を経て、今度はいよいよ自分の生まれた場所を書こうかと思いました」と話す。還暦を迎える前後に重ねた旅をもとに私小説的な「紀行小説」に仕上げた。

                                                                      <著者は語る>私を通して書く「未知の奥」 『ミチノオク』 作家・佐伯一麦(かずみ)さん(64):東京新聞 TOKYO Web
                                                                    • 白石かずこの西荻窪──わたしの夢の地平線 | 左右社 SAYUSHA

                                                                      詩人石田瑞穂が一篇の詩を旅するように、国内外の詩人ゆかりの地を訪れ、土地と対話するように詩を読み、酒を呑み、また、呑む。読書と酒食に遊ぶ愉楽の紀行エッセイ。近現代の詩と詩人の魅力もわかりやすく紹介します。 詩人石田瑞穂が一篇の詩を旅するように、国内外の詩人ゆかりの地を訪れ、土地と対話するように詩を読み、酒を呑み、また、呑む。読書と酒食に遊ぶ愉楽の紀行エッセイ。近現代の詩と詩人の魅力もわかりやすく紹介します。 このたびは 巨大な 男根を連れて わたしの夢の地平線 の上を ピクニックにやってきたのだ (白石かずこ「男根(Penis)―スミコの誕生日のために」より、詩集『今晩は荒れ模様』収中) 西荻窪一番街の路上で骨董通りのほうから歩いてくる白石かずこさんとすれちがうたび、ぼくは黙礼しつつ、ついこのフレーズをおもいだしほほ笑んでしまう。 おかっぱにした黒髪に日本人にはトーンのつよい欧米風メイク、

                                                                        白石かずこの西荻窪──わたしの夢の地平線 | 左右社 SAYUSHA
                                                                      • 庄野潤三展 家族小説からにじむ日常のいとおしさ - 日本経済新聞

                                                                        2009年、88歳で亡くなった作家の庄野潤三の展覧会が、県立神奈川近代文学館(横浜市)で開催中だ。展示からは日常のいとおしさが伝わる家族小説が生まれた背景が浮かび上がる。庄野潤三は1921年、大阪府住吉村(現・大阪市住吉区)の教育者、貞一の三男として生まれる。55年、会社の金を使い込み解雇された夫とその妻を描いた「プールサイド小景」で芥川賞を受賞、安岡章太郎、吉行淳之介らとともに「第三の新人」

                                                                          庄野潤三展 家族小説からにじむ日常のいとおしさ - 日本経済新聞
                                                                        • 『大菩薩峠〈1〉』(筑摩書房) - 著者:中里 介山 - 中野 翠による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                          原稿枚数1万5000枚に及ぶ世界最大の大河小説。魔剣「音無しの構え」に翻弄され無明の闇を遍歴する机竜之助を核に、多彩な人物が入り組み展開される時代小説の最高峰。大菩薩峠の頂上で老巡礼を… 原稿枚数1万5000枚に及ぶ世界最大の大河小説。魔剣「音無しの構え」に翻弄され無明の闇を遍歴する机竜之助を核に、多彩な人物が入り組み展開される時代小説の最高峰。大菩薩峠の頂上で老巡礼を一刀のもとに斬り棄てた机竜之助の無双の剣は、魔剣と化した…一大巨篇の発端から、江戸、京都、大和へと流転果てない運命をさすらう「甲源一刀流の巻」「鈴鹿山の巻」「壬生と島原の巻」「三輪の神杉の巻」を収める。 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい――と最初に謝ってしまう。ある雑誌の仕事がきっかけになって『大菩薩峠』を読み始めたのだが、これが予想を裏切って面白い。何しろ富士見書房の「時代小説文庫」で全二十巻という大長編である。私

                                                                            『大菩薩峠〈1〉』(筑摩書房) - 著者:中里 介山 - 中野 翠による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                          • ミュージシャンの本棚 第3回 ミツメ 川辺素

                                                                            想像力をひらく3冊4月にニューアルバム『Ghosts』をリリースしたミツメの、美しくも寂しげで不穏な世界はどのように生み出されているのか? 川辺素が選んだ3冊を起点に、現実と虚構の入りまじる世界、目に見えないものへの想像力をひらくさまざまな作品について語ってもらった。

                                                                              ミュージシャンの本棚 第3回 ミツメ 川辺素
                                                                            • ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』読み解き支援キット 池澤夏樹 監修|新潮文庫 | 新潮社

                                                                              本キットは池澤夏樹氏の著書『ブッキッシュな世界像』(白水社)や『世界文学を読みほどく―スタンダールからピンチョンまで【増補新版】―』(新潮選書)に収録され、『百年の孤独』の文庫化に際して再編集したものです。ゴシック体で示したページ数は新潮文庫版のものです。物語の結末が記されていますのでご注意ください。〔 〕内は池澤氏が便宜的に登場人物に割り当てた識別子または注です。(新潮文庫編集部) © Natsuki Ikezawa. All Rights Reserved. PDF版ダウンロード マコンド〈百年の歴史実話・抄〉―豚のしっぽがやってくるまで― 9 アウレリャノ・ブエンディア〔大佐〕、銃殺隊を前に、氷を見た日を思う。 9 「マコンドも当時は……小さな村だった」〔つまりホセ・アルカディオ・ブエンディアの若かった当時〕まだものに名前がなく、いちいち指さしていた。メルキアデスたちが毎年三月に来る

                                                                                ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』読み解き支援キット 池澤夏樹 監修|新潮文庫 | 新潮社
                                                                              • 北方謙三:現在76歳、運転免許証を返納 20年乗った愛車「マセラティ」と別れ 「徹子の部屋」で明かす - MANTANWEB(まんたんウェブ)

                                                                                小説家の北方謙三さんが、7月5日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。現在76歳の北方さんは、運転免許証を返納したことを明かした。

                                                                                • 『シェイクスピアの戦争: 虚構と現実の格闘のなかで』(小鳥遊書房) - 著者:小野 俊太郎 - 渡辺 祐真による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                                  シェイクスピアは戦争劇作家だった!出陣する君主、戦場の王侯貴族たち、動員された兵士たち、涙する女性、戦う女性、犠牲となる子ども、敗者としての亡霊たち……。あらゆる作品を覆っている「… シェイクスピアは戦争劇作家だった! 出陣する君主、戦場の王侯貴族たち、動員された兵士たち、涙する女性、戦う女性、犠牲となる子ども、敗者としての亡霊たち……。 あらゆる作品を覆っている「戦争」を直視せずにシェイクスピア劇を心底からは理解できない。 『ハムレット』への北海帝国の影響を問い、マクベスやリチャード三世像を見直す。 ==== 【目次】 序章 戦争劇作家シェイクスピア 第一部 戦争を構成する者たち 第一章 戦いに向かう者たち 一.君主が出陣する 二.戦場の王侯貴族たち 三.傭兵や動員された兵士たち 第二章 戦いに傷つく者たち 一.敗北する者たち 二.涙する女性たちと戦う女性たち 三.犠牲となる子どもたち

                                                                                    『シェイクスピアの戦争: 虚構と現実の格闘のなかで』(小鳥遊書房) - 著者:小野 俊太郎 - 渡辺 祐真による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS