沖縄の視察状況も念頭に、児童の性的搾取の背景に貧困があると指摘するマオド・ド・ブーア=ブキッキオ氏=26日、東京都の日本記者クラブ 【東京】児童の性的搾取の専門家で、国連特別報告者のマオド・ド・ブーア=ブキッキオ氏が26日、日本の視察を終えて日本記者クラブで会見した。19日から8日間で沖縄など国内4カ所を視察した。ブキッキオ氏は「子どもの性的搾取の主要な原因をまさに沖縄で目の当たりにした。貧困とジェンダー(社会的性差)意識の不平等だ」と述べ、日本政府と県が共同で貧困対策と被害防止のための教育や啓発をする必要があると指摘した。 ブキッキオ氏は東京、大阪、兵庫県川西市に加えて、国内で失業率が最も高く、中途退学も多く、児童買春の被害者が多いとの理由で沖縄を視察地に選んだ。 沖縄について「被害者の90%が女児で、特に崩壊家庭で育った少女が多い。生き残るために性産業以外にないという状況で、原因は貧困