安倍晋三前首相(67)が29日、自民党総裁選で涙を飲んだ高市早苗前総務相(60)の結果報告会に出席して、あいさつを行った。 安倍氏は高市氏支援のため、自民党議員に自ら電話するほどの熱心さをみせていた。高市氏の躍進はこの〝アベノフォン〟のおかげともささやかれている。 安倍氏は「私たちは高市さんを通じて『自民党はどうあるべきか』を訴えることができたのではないでしょうか。確固たる国家観を示し、私たちグループの主張はほかの候補にも影響を与えることができたのではないでしょうか」と胸を張った。 さらに「論戦によって離れかかっていた自民党支持者が戻って来たんじゃないか。今度は岸田新総裁のもとで次の選挙を勝ち抜いて行こう」と気勢を上げた。 永田町関係者は「安倍氏の頭はすでに組閣のことでいっぱいですよ」と指摘。〝アベノフォン〟はもうしばらく続きそうだ。