仕事の帰り道、電信柱の脇のダンボール箱に非モテが捨てられてた。 ダンボール箱、でかっ。 箱に何か書いてある。 「どうか、この子をモテにしてあげて下さい。色んな意味で余裕のある方、お願いします。」 無理。即答。 空には暗雲が立ち込め、ポツリ、ポツリと雨がぱらついてきた。 その場を立ち去ろうと10mくらい足早に歩いたんだけど、非モテが鳴くんだ。 「処女・・・非処女・・・、いい人・・・、ビッチ・・・」 あー俺、何やってんだ。 結局、アパートの扉の前まで、ダンボール箱ごと非モテを担いで来てた。 腰がいってしまいそうなほど、すんげえ重かった。 「今日だけだぞ。明日雨が降ってなかったら、元の場所に戻すんだからな」 そうつぶやきながら、ダンボール箱から非モテを取り出し、部屋に入れた。 ネルシャツ、チノパン。お約束の服装。 速攻でパソコンに飛びつき、増田を始める非モテ。 うわ、キータッチ、テラスムーズ。一
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