マウスからルーターまで1万7000点もの商品群を持つパソコン周辺機器大手。中国勢の侵攻に負けず増収増益を続けるどころか、中国市場へ攻め入ろうとする。その成長を支える独特な開発体制、そして根底に流れる思想が明らかに。 「単価は低いし、点数が膨らんで面倒くさいし、すぐにコピーされる。難しくてやりにくい業界なんです」 来年、創業30年を迎えるエレコム創業者の葉田順治社長は、自らが身を置くPC(パソコン)・スマートフォン関連のアクセサリー、周辺機器の業界をこう言い放つ。しかし「大好き」だとも言う。「だからこそ、新規参入の妨げにもなるし、大きな差別化になる」。
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