4月3日、プロ野球が開幕した。 今年の開幕で注目されたのは10日ほど前に多くの人を感動させたWBCの余熱が残っているかどうかだった。 残っていれば観客動員や視聴率に反映されるはずだ。日本のWBC連覇をきっかけに、野球人気復活の兆しが出てきたことになる。が、余熱が感じられなければ、あのWBCの盛り上がりはイチローや松坂を含むメジャーリーガーが世界連覇に挑む構図があったからこそ生じたものであり、野球人気の動向とは関係なかったことになる。 結果はどうだったか。日本ハム−楽天戦はダルビッシュと岩隈のWBC主軸対決で注目を集めるなど盛り上がりを見せた。その試合が行なわれた札幌ドームをはじめ開幕戦の6試合はいずれも満員に近い観客動員を記録。開幕カード3日間をトータルすると62万人ものファンが球場に集まり、なかなかの熱気だった。 とはいえ日本テレビが試合開始から中継した巨人―広島戦の平均視聴率は13.3