先日、『NEWS23』(TBS)のメインキャスター筑紫哲也の後任としてお披露目された、共同通信・前編集局長の後藤謙次。改編期でもないこの時期 に交替したのは、来る衆院選の特番に備えたいTBS側の思惑と、共同通信内部のゴタゴタに嫌気が差した後藤の思惑が一致した結果という声も囁かれている が、そんなことより気になるのは後藤のジャーナリストとしての資質だ。 というのも、後藤はリベラルなスタンスをもつ政治ジャーナリストという評価がある一方で、古巣の共同通信社内では「政界スキャンダルの潰し屋」と陰口を叩かれてきた人物だからだ。 たとえば、2006年、同社社会部が取材していた安倍晋三前首相のスキャンダル取材に上層部から圧力がかかり、記事が葬り去られたという事件が「月刊現代」で報じられたことがあるが、このとき、圧力をかけた上層部の統括責任者が後藤なのだ。 また、後藤は旧経世会ときわめて近く、野中広務元幹
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