「レファレンス・サービスこそ図書館サービスの真髄」みたいな話を聞くことが多いです。少なくとも僕は。 日本ではあまり定着しているとは言えないこのサービスの名称やこれからのあり方の議論は別に譲るとして、ある意味で「図書館の直接的な知識提供サービス」ともいえるこのサービスにおいて、これまできちんとした業務モデルが提示されてきたか、換言するならばライブラリアンのナレッジはマネジメントされてきたかというと、答えは「否」だと思います*1。 ところで、知識創造モデル(SECIモデル)*2というナレッジマネジメントの基本理論として使われる知識創造のダイナミズムを示したモデルがあります。 これは非常に汎用的なモデルで、レファレンス・サービスのモデルに援用してみると、次のような形になるのではないかと考えます(これは、少し前から言われている「エビデンスに基づくアプローチ」のレファレンス部分を下支えするモデルにも
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