文藝春秋社長 松井清人氏 1950年、東京都生まれ。東京教育大(現・筑波大)卒。『週刊文春』、月刊誌『文藝春秋』の編集長などを経て、2014年から現職。 ――発言後、図書館の利用者からの反響はどうですか。 【松井】年金生活者の方から会社に抗議の電話がかかってきました。私が受けた3人の方の1人からは「金のない高齢者に本を読むなということか」と言われました。図書館利用者に年金生活者が多いのはわかりますが、でも本が好きな方であれば、出版業界の実情をきちんと話せば理解してくれます。文庫本の元になった単行本の貸し出し中止や、文庫本を図書館に置かないようお願いしてるわけではありません。 ――文庫本の売り上げの減少によってどのような影響があるのでしょう。 【松井】文藝春秋にとって文庫本は、収益全体の30%強を占める大きな柱で『週刊文春』を上回る大きな収益源です。わが社の文芸作品は『文學界』『オール讀物』
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