アメリカ議会の特別委員会の公聴会で、チベット族の僧侶が中国の刑務所で死亡したことについてチベットの関係者が証言し、葬儀を執り行うため遺体の引き渡しを求めた住民の意向を中国の当局が無視し、刑務所で火葬したことに反発が広がっていると指摘しました。 この中でギャツォさんは、中国の当局が、僧侶の家族に遺体との対面をしばらくの間認めなかったことや、僧侶の妹らの行方が先週から分からなくなっており拘束された可能性があることなどを、現地からの情報として挙げました。そのうえで「死後数日たって家族らは遺体との対面を許されたものの、その後、刑務所で火葬された。チベットの住民は侮辱されたと受け止めている」と述べ、住民の意向を無視した中国当局の対応に反発が広がっていると指摘しました。 今回のチベット族の僧侶の死を巡っては、中国政府のチベット政策は強圧的だと改めて非難する声が国際社会に広がっています。