カタルーニャ州の独立問題 3月25日午前11時19分、カルラス・プッチダモン氏(55歳)が、車でデンマークからドイツに入ろうとしたところ、国境で捕まった。プッチダモン氏は、スペインのカタルーニャ自治州の前州首相である。 周知の通り、カタルーニャ州は以前より独立の機運が高い。問題の発端は18世紀初頭のブルボン家とハプスブルグ家の王位継承戦争にまで遡るというから根が深そうだが、喫緊の問題は、2015年のカタルーニャ議会選挙で、独立派の3党が政権をとったことだ。その後、紆余曲折の末、プッチダモン州政権が誕生。プッチダモン氏は独立派の頭目といえる。 ●2017年10月1日、プッチダモン州首相は独立を問う州民投票を断行。スペイン政府の反発は大きく、独立派市民と警察の衝突が激化。 ●開票の結果、独立支持は9割に及び、10月10日、スペイン政府との深刻な対立の中、プッチダモンが独立宣言に署名。 ●怒った