水上バイクから落ちた後、噴き出した水が体内に入って内臓を傷つける死傷事故が昨年中に2件あったと、国の運輸安全委員会が27日、明らかにした。 同委によると、事故は昨年7月23日に大阪府泉南市で、同31日に兵庫県明石市で起きた。いずれも水上バイクの後部にいた女性が、加速の勢いで海に落下。直後にバイク後部から噴き出す水が肛門(こうもん)から入って内臓を傷つけ、兵庫の事故では死亡、大阪の事故では重傷を負った。バイクの取り扱い説明書はウエットスーツの着用を勧めているが、2人は水着だったという。 水が口や耳から入る恐れもあるといい、同委は落水後、噴き出す水に気をつけるよう呼びかけている。