――私が結婚した頃は、25歳の未婚女性は売れ残りのクリスマスケーキと呼ばれていました。つまり、24日を過ぎたら一気に商品価値がなくなる。今思えばひどい言い方ですよね。その後10年ぐらいで、30歳を過ぎてからの結婚も40歳過ぎの出産も普通になってきました。こうした晩婚化からさらに、未婚・非婚の時代に突入しているということでしょうか。 永井:さまざまな場面でパートナーの存在を必要とする欧米と違って、日本にはカップル文化が存在しないですよね。パートナーがいなくても困らないのだから、別に結婚なんてしない。 今、結婚はそうした「個人の問題」となってきています。逆に言うと、カップル文化の浸透していない日本では、子どもができることくらいしか明確な結婚の理由がないという面もありますね。 とにかく男性の3分の1、女性の4分の1は結婚しない、結婚できないという時代なんですよ! ―― えー! そんなに? 永井: