要点 「学校から仕事・社会へのトランジション(transition from school to work / social life)」は、学校から仕事へのトランジションと成人期へのトランジションの2つをまとめたものである。 国際的な文脈をふまえた一般的な「学校から仕事へのトランジション(移行)」の定義は、「フルタイムの学校教育(full-time schooling)を修了して、安定的なフルタイムの職(stable full-time work)に就くこと」である。 日本において近年は、初期キャリアにおける離転職が少なくなく、非正規雇用の形態が多様化・複雑化している。もはや就職=安定的なフルタイムの職とはいえなくなっている現状を鑑みて、国際的に定義される学校から仕事へのトランジションを考えていく状況となっている。 学校教育の目的は、職業人養成だけではなく、新しい生活・人生・社会を力強く