誤り訂正を実装せずに、古典計算よりも優れた結果を出せる量子プロセッサーが実証されたことを報告する論文が、今週のNatureに掲載される。IBMの127量子ビットのプロセッサーが、高度にエンタングルした量子状態を生成し、この量子状態の期待値(繰り返し実験の結果の推定平均値)を測定できることが実証された。これは、現在最高の古典計算法の能力を超えている。この実証実験は、量子プロセッサーが近い将来、フォールトトレランス(誤りを回避でき、または迅速に修正して制御できる量子コンピューターの動作)がなくても、一部の特定の計算に役立つ可能性があることを示している。一方、フォールト・トレラント・コンピューティングの実現にはさらに何年もかかる可能性が高い。 量子コンピューティングの重要な目標の1つは、特定のタスクを従来のコンピューターよりも効率的に実行することであり、この目標を達成するためには、一定数の実用上
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