ソニーは2011年5月19日、拡張現実感(AR)技術に、「AIBO」や「QRIO」などのロボット技術で培った空間認識の技術などを統合した「統合型AR技術(SmartAR)」を開発したと発表した。今後、実証実験を通じて、広告やゲーム、ビジネスなどへの展開の可能性を探るという。 ソニーによれば、SmartARは大きく三つの特徴を備えているという。(1)物体認識によるマーカーレスAR、(2)高速トラッキング(追跡)技術による「高速・ピッタリ」、(3)「3D空間認識」、の三つである。 マッチングに確率を利用 (1)と(2)は、重畳する情報(AR情報)の検索と位置合わせに用いる情報として、これまでのARで一般的だった2次元マーカーではなく、カメラなどで撮影する対象物自体を利用する技術の精度を向上させたものである。具体的には、計算量の少ない独自の画像認識アルゴリズムと、確率を用いたマッチング技術を用い