授業で小説「想定されない」 情報読み解く力重視―文科省 2022年03月30日07時05分 小説5編が掲載された第一学習社の「現代の国語」は、昨年の検定合格後、全国の高校で最も採択された。指導要領が大きく変わる中、従来の教科書に最も近く、人気を集めたとみられる。文部科学省は、現代の国語で小説を扱うことは想定されないとする通知を出し、周知徹底を図っている。 小説差し替え、削除示唆も 検定やりとり「極めて異例」―論理国語 現代の国語は、評論や新聞記事、法令文など論理的、実用的な文章を教材に「読む」「書く」「話す・聞く」能力の育成を想定した科目だ。通知は昨年9月に出され、「読む」の教材として小説を扱うことはできず、それ以外で扱う場合も、適切な取り扱い方を検討する必要があるとくぎを刺した。 現代の国語や論理国語が導入された背景には、経済協力開発機構(OECD)の国際学習到達度調査(PISA)の存在