「Z世代」と呼ばれる1996年以降に生まれた人たちが、2019年から大卒新入社員として働き始めている。その中で、上の世代との価値観の違いや、仕事への向き合い方をめぐる摩擦も起きている。 広告関連業の人事課長は、あらためて今どきの新入社員の特性を知らされたと話す。 「最近の新入社員は、基本的には“良い子”が多い。性格的にはガツガツしていないし、さりとておとなしいわけでもなく、あえて言えば言動にソツがないこと。5段階の成績ではオール4のイメージ。教科書通りにやることはすごく得意だし、ある意味で優秀だ。ただし、共通するのは“失敗を恐れる優等生”という感じ。だから教えてもらっていないことをやることを極端に嫌がる。何かミスをして叱っても『教えてもらっていませんから』と平気で言う。それでいて相手の懐に飛び込むのも苦手だ。へりくだって『教えてください』というのが嫌だし、教えてくれないのも嫌だ、という人が