■地元商店「街なくなる」 ひたちなか市の県有地への相次ぐ大型商業施設の進出に、地元が揺れている。郊外の一角にホームセンターなどが集積するエリアでは今春、会員制大型スーパーが進出を決定。次々と立地する集客力のある大型店を消費者は歓迎する一方、地元商店街からは「街がなくなる」と中心市街地の空洞化を懸念する声が上がっている。(今仲信博) ◇ 「売り上げが減少し、やめざるを得ない店も出ている」。JR勝田駅周辺の商店で構成する「表町専門店商店街振興組合」代表理事の小池明弘さん(60)は商店街の現状を嘆いた。 大型商業施設が集積するのは、勝田駅から約5キロ離れたひたちなか市新光町などの「ひたちなか地区」。昭和48年までは米軍の射爆撃場で、現在は国営ひたち海浜公園などが位置する。 県などは平成18年に将来像を描いた留保地利用計画を策定。港湾や都市など4ゾーンに分け、特