暴力団であることを隠して沖縄県内のゴルフ場でプレーしたとして詐欺罪に問われた指定暴力団道仁会会長・小林哲治被告(58)ら3人に対し、東京地裁は4日、無罪(求刑はいずれも懲役1年)の判決を言い渡した。 斉藤啓昭(ひろあき)裁判長は「被告らは一般客と同様に通常の方法でゴルフ場を利用したに過ぎず、ゴルフ場側をだましたとは認められない」と述べた。 ほかに無罪を言い渡されたのは、道仁会系組長・篠塚太(52)、指定暴力団住吉会系総長・加藤英幸(67)両被告。 3人は2012年12月~13年1月、「暴力団の出入り禁止」との立て看板を設置していた沖縄県内のゴルフ場で、暴力団関係者かどうかのチェック欄のない申込用紙に氏名を正確に記入してプレーしており、公判では被告らが身分を隠したといえるかが争点となった。