仲俣暁生氏*1、古谷利裕という人の 例えば、同じ本をブックオフで百円で買うのと、普通に千五百円出して買うのとはどこが違うのかと言えば、百円で買えば自分は得をするが、その百円はブックオフのもうけにしかならないのに対し、千五百円で買えば、その本を出した出版社、その本をつくった編集者、その本を書いた筆者それぞれに対する、積極的な評価の表明となり、経済的な支援となる。ただ「私」が本を読めれば良いのであれば百円で買う方がいいに決まっているのだが、その本の向こう側には(たんに筆者にとどまらず様々な次元で)作者がいて、この社会のなかで、経済活動をしつつ生きているのだという程度の想像力があれば、必ずしも百円で買う方が(自分にとってさえも)得だとは言い切れないと分る。 http://www008.upp.so-net.ne.jp/wildlife/nisenikki.html を引きつつ曰く、 まさにそのと