今回の豪雨による浸水で常総市水海道天満町の市立図書館も大きな被害を受けた。館内にある15万点の書物やCDのうち約3万点が泥水につかり、使い物にならなくなってしまった。「このままでは再開できるメドが立たない」と関係者たちは途方に暮れている。 市立図書館によると、10日夜から11日朝にかけて施設内に水が入ったとみられ、床上30センチまで浸水していた。被害にあった書物のほとんどが書架の一番下の棚にあったもので、大型本や高価な本、なかには郷土の史料など貴重な本もあったという。 10日は鬼怒川の水害で図書館は臨時休館した。図書館員8人は石下地区に移動し、住民の避難誘導にあたっていた。その後図書館付近が浸水する可能性が伝えられていたが、図書館員たちは石下地区の対応に追われて離れることができず、図書館に戻れなかった。結局戻れたのは12日だった。 多くの本が水につかっただけで… この記事は有料会員記事です